ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

個々人で検証を

2008年04月18日 | 政治関連
先日のニュース番組で「長寿医療制度(旧呼称:後期高齢者医療制度)」に付いて、高齢者に街頭インタビューをしていた。「与えられるのはウエルカムなれど、取り上げられるのは嫌。」というのは多くの人間が思っている事で、新たに年金から天引きされるこの制度にはやはり反対の意見が多かった。国家財政が疲弊しているので在れば、国民がその負担を負わなければいけないだろうし、互助の精神からも高齢者だけに負担を負わせる気も無い。唯、これは医療制度に限らないが、無駄を徹底的に省いた上でというのが大前提なのは言う迄も無い。

ところで、上記したインタビューの中で「長寿医療制度は絶対に許せない!」とした上で、「福田首相は最悪!小泉さんに又、首相になって欲しい!!」と言い放っていた人が居た。「次の首相には誰が良いか?」というメディアのアンケートでも、小泉氏の再登板を望む声は少なくない。だが、良く考えて欲しい。長寿医療制度を始めとして、多くの人が不平不満を口にしている制度の多くが、誰の政権下で決まったのかを。小泉政権下に“数の論理”で、手当たり次第に多数の法案が可決されたのを御忘れか?その事を理解した上で小泉氏の再登板を望むというので在れば未だしも、イメージだけで支持している人間が余りに多そうなのが、個人的には不気味さを感じてしまう。

当ブログでは「私利私欲を充足させたいが為“だけ”で、政治家に立候補している“様な”連中」に何度か疑問を呈して来た。民主主義国家で在る以上、要件を満たしていれば誰が立候補しようが自由だし、最初から色眼鏡で見るのもどうかとは思っている。だが、毎回「取り敢えずは優しく見守って上げましょう。」と言う一方で、優しく見守るとした政治家のその後を全く検証してない人が多くはないだろうか?色眼鏡で見るだけなのも好ましくは無いが、過去の検証を全くせずに、同様の駄目駄目な政治家を選び続けているというのはもっと好ましくない気がする。胡散臭さを感じ取る“嗅覚”が、現代人は鈍って来ている様に思う。

個人が得られる情報量には限りが在るし、得た情報が全て正しいとは限らない。又、小泉氏が首相に就任した当初はすっかり“騙さ”れた経験を持つ自分なので、偉そうな事を書くのは正直気が引ける。でも大事なのは、常に検証しようとする強い思いと信じている。単に「見た目が良いから。」、「帰属している組織が好ましいから。」といった理由“だけ”で、政治家を選ぶ時代は早く終わって欲しい。政治家が我々の生殺与奪の権利を握っているというのを、もっと真剣に理解して貰いたい。選挙は、アイドルの人気投票では無いのだ。

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6 コメント

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小泉が諸悪の根源 (tak)
2008-04-18 10:45:53
おっしゃるとおりでこの「後期高齢者医療制度」は小泉政権下のもとで原案が作成された制度です。
そしてその後の流れで肝心の内容が委員会等で検討される事も無く、厚労省の役人が詳細を決め、
その内容がギリギリまで公開されず、結局一方的な「通達」というやり方で国民に押し付けてきた制度です。
最初の話(低所得者には負担はむしろ軽くなる)とは違い、低所得者の方々にも負担増を強いる事になりました。完全に役人どもが悪乗りしているのです。

福田首相は結局小泉政権の作り上げた悪法の尻拭いをさせられているだけで、まあ気の毒といえば気の毒です。

しかし自民党を政権から引き摺り下ろさない限りは日本の医療制度がよい方向に向くとは考えられません。
洞爺湖サミット後の秋には総選挙でしょう。楽しみです。
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>tak様 (giants-55)
2008-04-18 13:15:11
書き込み有難う御座いました。

“個人的には”「郵政民営化」自体には賛成なれど、あの当事非常に危うさを感じたのは、「郵政民営化に反対する者は全て抵抗勢力!」とした上で、その他の全く無関係な法案迄もがどさくさに紛れて“数の論理”でどんどん可決されてしまった事。「郵政民営化には賛成してるけれども、その他の事に信任は一切していないのに。」という危機感めいた思いを持つ人はそれなりに居たと思うのですが、「純ちゃん最高!」等と騒ぐ人々の前にそういった声は掻き消されていた気がします。

自民党の国会議員の内、世襲議員の数は50%を超えるそうです。勿論、野党の世襲議員の数も結構多いですよね。「世襲議員=悪」と断じはしませんが、「概して真綿に包まれて育った様な世襲議員達が、果たして下々の生活を判るのだろうか?」という思いは強く在ります。世襲議員がこれ程迄に増えてしまった事が、政界に澱みを生じさせた大きな要因ではないかとも。

「より良き社会を構築する為には、国民に痛みを背負って貰う!」としていた小泉元首相。最も痛みを背負わされたのは社会的弱者で、身内(政治家や官僚等)は痛みを全く背負わされていない気がするのは自分だけでしょうか。そして「悪習を断つ!」と主張していた小泉元首相が、万が一自らの子供(次男)に地盤を譲る事が在れば、「結局は身内に甘いだけの人。」と自分は再認識するでしょう。そうなっても小泉シンパの人々は、「純ちゃん最高!」と叫び続けるのでしょうか?
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ツケ (ハムぞー)
2008-04-18 19:30:29
安倍さんや福田さんはよく総理を引き受けたなあ、というのが実感です。
景気よくぶちまけた小泉さんの尻拭いをするのは目に見えていたのに。

この医療制度に反対で「小泉再登板支持」の年寄りには同感です、なにをか言わんや・・

今まで「若者は選挙に行かないから年寄りに葉優しい施策になる」と思ってましたが、
支持基盤である年寄りに厳しい法案を出してくる、
いよいよ「自民党をぶち壊す」意味が
判ってきました・・・
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Unknown (アラメイン伯)
2008-04-18 23:17:05
この新制度、僕は担当してるわけではないけど友人がこの3月まで準備機関にいました。
うちは今のところスムーズにいってますが同じ電算システムの自治体でトラブルがあったようなので気がかりです。
まあ大変な制度には違いないですし国民皆保険という理念で特定の年齢層に限った保険制度が妥当なのか?という疑問はありますが、さりとて現行の国民健康保険制度等の制度には無理や不公平も多いのも確かだし、このままにしておいても近い将来、老人医療だけで破綻する可能性が高かったと思います。このまま保険料という形式で維持するのか、大量に一般税を投入するのかそういう議論が必要です。
国保は市町村で保険料に差があるのでそれも変なのですが国保で僕が一番おかしいと思うところが資産税割。これは固定資産税が課税になってる人で国保の加入者は国保税に資産税の何割かが加算される制度。このような負担割は社会保険にはありません。そもそも国民皆保険の医療扶助を目的とした目的税なのに資産という医療とは関係のない部分を課税根拠にするのは理念として無理があります。それに資産割の割合も市町村によって違うし大都市を中心にこの試算割がない自治体もあります。
社会保険にないということは子供さんの扶養に入っているお年寄りは資産があっても資産割という負担をしなくてもいい。田舎では額は少なくても田畑でも試算割が発生するのでこの点は県単位の新制度では資産割という制度はないので不公平や制度の複雑さが解消された部分はあります。

後期高齢者って名前が悪いのは確かですね。
末期高齢者って言ってるお年寄りがいましたよ。
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Unknown (理解できない!!!)
2008-04-19 18:17:36
■後期高齢者医療制度(4月から開始 75歳以上は強制加入)の問題点

★保険料が高い 介護料と合わせ、毎月1万以上 負担は個人単位
★年金から天引き
★サラリーマンの扶養家族になることで保険料を回避するということはできない
これまで扶養家族となっていたために保険料負担がゼロの人には、
激変緩和措置として2年間は半額になるだけ
★自分で病院や医者を選べない
★かかりつけの医者を事前に登録させ、その医者かその医者が紹介する医者に
限定される
★結果的に、ダメな医者をかかりつけの医者に登録してしまうと
誤診で殺される確率が跳ね上がることになる。
★受診回数にも上限を設定 上限を超えたら病気でも診療拒否される
★診療報酬は包括定額制(例えば、高血圧症の外来での管理は検査、注射、投薬
などをすべて含めて一カ月6000円限りと決めてしまう方法)になる
★包括定額制を超えた部分の診療報酬は保険から支払われなくなり
医者の持ち出しになるので、それ以後の治療を拒否されることになる
現実には、患者の全額負担により受診することになりそう。
★ 高額医療費の返還は現在の自動返還から申告返還に変わる
こちらから申告しないと、一銭も帰ってこないことになる。
(これは国家による詐欺横領に該当する)
★救急車で運ばれても、受診回数やかかりつけ医の条件を満たしていないと
診療は受けられず、放置される
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>理解できない!!!様 (giants-55)
2008-04-19 19:19:11
初めまして。書き込み有難う御座いました。

「長寿医療制度」、色々問題が指摘されていますが、「保険適用可能な医療の制限」というのも大きな問題に感じますね。

「大学病院は医大生の教育や研究が本分で在り、『大きな病院だから安心。』という安直な考えだけでドッと患者が大学病院に押し掛けてしまうと、そもそもの本分に支障を来たしてしまう。」というのが、「紹介状制度」導入の大きな要因だったと聞きます。でも「町医者に紹介状を書いて貰う金額」と「紹介状を持たずに直接大学病院に行った事で支払う付加的費用」がそんなに変わらないという事から、何が何でも大学病院という人は減っていないとも。

抜本的に変えなければならない点と、逆に絶対に変えてはならない点とが在る訳で、果たして「長寿医療制度」は変えて良かった物だったか疑問が残ります。

今後とも何卒宜しく御願い致します。
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