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「ネットで医療情報収集の高齢者、コロナ禍で2.5倍に 高齢社会白書」(6月20日、毎日新聞)
コロナ禍前に比べ、インターネットで医療関連の情報収集をする高齢者が、2.5倍に増えた。政府は20日、こんな調査結果を盛り込んだ2023年の「高齢社会白書」を閣議決定した。
高齢者の健康調査は、5年置きに実施。今回は昨年10~11月、全国の65歳以上を対象に郵送とオンラインで調査し、2,414人から回答を得た。
ネットでの情報収集状況を聞いた項目では、50.2%が「インターネットで調べる事が在る。」と答えた。コロナ禍前の2017年度は20%だった。何を調べたかは、病名や症状、処置方法等「病気に付いて」が39%。次いで医療機関が30.1%だった。
白書は、別の調査でも「携帯電話・スマホで、家族・友人等と連絡を取る。」、「ネットで情報を集めたり、ショッピングをする。」と回答した割合が次第に高くなっている事から、「コロナ禍を契機に、高齢者のネット活用が社会活動に繋がる可能性が在る。」と分析している。
白書によると、昨年10月時点で65歳以上の人口は3,624万人。総人口に占める割合(高齢化率)は、19.0%(前年28.9%)となった。将来推計では、高齢化率は2025年度には29.6%、2030年度には30.8%に上ると見込んでいる。
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大昔、自分が幼かった頃、家族の体調が悪くなると医者に掛かる前に両親は、「家庭の医学」なるセルフ・ケア本で病名や症状、処置法等を調べるのが普通だった。インターネットなんて、影も形も無い時代の話だ。
「長引くコロナ禍により、体調を崩す人が増えた様に思う。けれど、外出を控えねばならない状況では、其れ迄の様に気軽に医者に掛かる訳にもいかず、と言って昔の様に『家庭の医学』が自宅には無い。そうなると、必然的にインターネットで医療情報を収集せざるを得ない。」という流れが在ったのだろう。
新型コロナウイルス感染症が世界中で長期間流行した事で、様々な変化が起こった。テレワークの様に、必ずしも「幅広く定着した。」とは言えない変化も在るが、高齢者のインターネット活用の広がりは定着しそうな気がする。我が家の母もそうだし。