医薬部外品メーカーのエバーライフが設立した「年齢研究所」が、30~60代のの男女2,000人を対象に、「年齢と老化に関する意識調査」を実施し、其の結果を此の程発表した。中々面白い結果だったので、今日はクイズ形式で紹介したいと思う。( )内に入る用語を、当てて貰いたい。
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「年齢と老化に関する意識調査」より
【問1】「老けたね」と言われたくない相手は男性は(A)、女性は(B)の友人。
【問2】自身の「見た目年齢」は実年齢より「(C)歳以上若い。」と3割以上が回答。「若い。」と回答した人程、病気予防対策を先延ばしにする傾向が見られた。
【問3】老化の自覚症状は、30代は「疲れ」、40代は「(D)」、50代は「(E)」、60代は「物忘れ」がトップ。物忘れは、30代でも4割が自覚。
【問4】既婚男女が心掛けている「2大老化対策」は、「(F)。」事と「野菜中心の食事」。
【問5】自身の夫や妻に感じる「4大老化症状」は、「白髪」、「(G)」、「老眼」、「物忘れ」。
【問6】自身の夫や妻に対策を求めたい老化症状は、夫は「(G)」、妻は「(H)」がトップ。
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見の覚えの在る結果が、ズラリと並んでいた。「性の違いによる感覚の違い」という点でも、中々面白い。
では、正解を記す。
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【答1】A:妻。 B:同性。
【答2】C:6。
【答3】D:白髪。 E:老眼。
【答4】F:良く歩く。
【答5】G:肥満。
【答6】G:肥満。 H:加齢臭。
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自分が最初に感じた「老化の兆候」は、矢張り「疲れ」だった。若い頃はどんなに徹夜をしても、ぐっすり寝たら疲労は残らなかったのだが、一定年齢を超えた辺りから、熟睡しても疲労が少なからず残る様になった。「蟒蛇の如く酒を飲んでも、全く酔っぱらわなかった。」のが自慢だったのに、吐いたり二日酔いをしたりする様になったのも、同じ頃だったっけ。
職業によっても老い方は違ってきますね。役所に用事があって出向くと、「この人、現役職員ということはうちの父親より若いはずなのに…」と感じてしまうほど老いて見えるベテランの方々があちこちの部署にいらっしゃいます。取りまとめや調整を行う心労が強いのでしょうね。
アンチエイジングを実践している女性の中には、「53歳の“女子”です」とおっしゃる方もいますが、“女子”を50代の方が自称するのは違和感を禁じ得ません。年齢に関係なく“女子”が使えるのは、「婦女子のたしなみ」とか「女子の本懐」のような、ちょっと古風な文脈においてだと私としては思うので。若い子と同じ土俵で勝負しようとして絶対的な若さを追求するよりも、「その年齢なりの若々しさ」という、相対的な若さを保っている方に憧れます(一方で、「したい格好をして何が悪い!」という方にも、ある種の清々しさを感じます)。
尾籠な話で申し訳無いのですが、陰毛に白い毛を見付けた時は結構ショックでした。同級生の中には白髪が可成り目立つ者も多いのですが、脳味噌を余り使っていないせいか、自分は白髪が無いのが自慢でした。其れなのに陰毛に白い毛が生えていたのですから、「年を取ったなあ。」としみじみ感じ入ってしまったもの。
以前にTV番組で取り上げていたのですが、“スター”こと錦野旦(にしきの・あきら)氏と笹野高史(ささの・たかし)氏は共に1948年生まれの“同級生”。今年で64歳になる訳ですが、片や50代前半でも通用しそうな若さに対して、片や“御爺ちゃん”といった風貌。とても同い年には思えませんでした。
「例え年を取っていても、『心身共に若く在ろう。』とする努力は大事。」というのが、自分の考え。唯、若い格好をするのは決して悪くは無いのだけれど、余りに若作りし過ぎると、悪い意味で“ピエロ”みたいな感じで違和感を覚えてしまう。又、孫とかに「御姉ちゃん」なんぞと呼ばせる事を強いていたりする人を見掛けたりしますが、そういうのも個人的には「格好良くないなあ。」と感じてしまう。「心身共に若く在ろう。」とする努力は重要だけれど、無理をし過ぎると、其れは滑稽さしか感じ得ないので。
確かに同輩者にそれを言う者も増えてきた。私は幸い7~8時間ぐっすり寝られる。
中には過剰に自分の歳を気にして、「歳だから寝られない」「歳だからへばりやすくなった」とそればかり言う輩もいる。考えすぎだと思うが、人の意識は変えられないから、気の毒な人だと思って見ている。あまりに過剰だと悪い言い方だが「悪い年寄りが移る」と避けてしまいたくなります。辛気臭いのは嫌ですから。
ちなみに4は間違いと思います。野菜ばかり食べるより良質のたんぱく質をある程度取ったほうが良い。そういえば長寿世代の大正世代は信じがたいほどしょっぱいシオジャケや干物を朝から食べていた。
概してですが、高齢者は「機械の扱い」が苦手。次から次へと新しい機械が生まれて来る時代の中で育った者達と比べると、高齢者の中に「機械の扱い」が苦手な人が少なくないのは仕方無いとは思うものの、我が母親の様に「年だから判らない。」という言葉を矢鱈とエクスキューズとして用いられると、正直腹が立つ。携帯電話やらPCやらと新しい機種を購入した際、自分としては懇切丁寧に教えている積りなのに、“明らかに”教えていた“基本中の基本”を無視して、其れを注意すると「年だから判らない。」で逃げられると、教えるのが嫌になってしまう。