初優勝

昨夜行われた「ゴールデンイーグルスｖｓ．ジャイアンツ」戦は「１対１０」でジャイアンツが勝利を収めた事で、今季のセ・パ交流戦でのジャイアンツの優勝が確定した。「ジャイアンツが、交流戦で初優勝を果たした。」というのも嬉しいが、「セ・パ交流戦で、セ・リーグのチームが初めて優勝した。」というのは更に嬉しい。

 

２００５年度から始まったセ・パ交流戦だが、昨年迄の過去７年間は全てパ・リーグのチームが優勝している。（昨年迄の）各年の総勝利数でも、セ・リーグがパ・リーグを上回ったのは２００９年の１度だけ。（昨年迄の）通算勝利数で言えば、「セ・リーグ：５３４勝、パ・リーグ：５８６勝（３２分け）」という状態。近年の日本シリーズでもパリーグはセ・リーグを凌駕しているが、セ・パ交流戦では其の上を行く強さ。其れだけに、セ・リーグのジャイアンツが初優勝したのは良かった。

 

因みに、昨日の全試合が終了した時点で、今年のセ・パ交流戦での総勝利数は「セ・リーグ：６２勝、パ・リーグ：６３勝（２０分け）」と拮抗した状況。セ・リーグの勝ち越しを期待したい。

 

それにしても、良くもまあジャイアンツが優勝を果たせたものだ。順位予想ではセ・リーグの優勝チームをジャイアンツと予想するも、開幕から連敗に次ぐ連敗のジャイアンツ。交流戦前には何とか「１５勝１５敗６分け」の五分にするも、よもや「１１」も貯金が出来る迄になる（昨日の試合が終わった時点で。）とは思ってもいなかったから。

 

チームが落ちる所迄落ちた事で、人から意見される事を極度に嫌う癖の在る（と自分が感じている）原辰徳監督が、素直に橋上秀樹戦略コーチのアドヴァイスを受け容れる様になったのも大きいだろうが、「杉内俊哉投手のノーヒットノーラン達成」がチームの躍進に大きく寄与したと考える。

 

此の勢いでジャイアンツにはリーグ優勝を果たして貰いたいが、そうは簡単に行かないだろう。投打が噛み合った時のスワローズやタイガースの強さは脅威だし、「１０分け」（６月１６日の全試合終了時点）と突出した引き分け数の多さからも判る様に、ドラゴンズの粘り強さは何とも不気味なので。