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・根尾昂選手(大阪桐蔭高校):4チーム競合
ゴールデンイーグルス→タイガース→ジャイアンツ→ホークス
ベイスターズ→スワローズ
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昨日、今年のドラフト会議が行われた。1巡目重複指名選手は、上記の5選手。開催前の予想では「根尾選手に最大7チームの指名が、重複する可能性在り。」と報じられていたが、蓋を開けてみると“最初の1巡目指名”では「藤原選手:3チーム競合、根尾選手:4チーム競合、小園選手:4チーム競合」という結果に。
面白いのは、「1巡目重複指名選手の当たり籤を引き当てたのは、最初に引いたチーム、又は最後に引いたチーム“だけ”だった。」という事。此処迄はっきり分かれるのは、珍しい様に思う。
ドラフト会議と言えば此処ずっと「人気選手は悉く、パ・リーグのチームに引き当てられている。」という状態に在ったが、今年はセ・リーグのチームが健闘した。又、総合的に言えば、ドラゴンズとカープが大きな成果を上げたという感じがする。
「ドラフト会議と言えば此処ずっと、『あーあ・・・。』と溜め息が出っ放しのイヴェント。」というのが、多くのジャイアンツ・ファンだろう。「ジャイアンツが当たり籤を引き当てた。」という光景を、もう随分見ていない気がする。原辰徳監督の場合、過去2回の監督時代、ドラフト会議で合計7回籤を引き、「1勝6敗」という惨憺たる結果。「指名が競合し、原監督が籤を引く事になったら、思いっ切り外しそうだなあ。」と嫌な予感がしていたけれど、今回は“1巡目迄”で2回籤を引き、全てを外して「1勝8敗」に。永遠のライヴァルで在るタイガースと並び、ジャイアンツの籤運の悪さは相当な物だ。
ジャイアンツは今回、相当の競合が在る事を覚悟の上で、根尾選手を1位指名した。4チームも競合した事からも、根尾選手の1位指名を「間違いだった。」とは言わない。有望選手を果敢に取りに行ったジャイアンツの姿勢は評価出来るし、又、「原監督が籤を引く前に、既に当たり籤は引かれていた。」のだから、「縁が無かったのだ。」と諦めるしか無い。
とは言え、残念さは在る。8月の記事「是非とも欲しい選手」で書いた様に、ジャイアンツには吉田輝星投手(金足農業高校)を1位指名して欲しかったから。今時「ジャイアンツが好きです。(将来的な夢として)ジャイアンツに行きたいです。」と迄言ってくれる選手は本当に貴重だし、根尾選手よりも“伸び代”が在る様に感じていたから。「大好きだった桑田真澄投手と似通った部分が多い。」というのも、彼を取って欲しい理由の1つだった。“たられば”を言っても意味が無いけれど、ジャイアンツが彼を1位指名していたならば、ジャイアンツのユニフォームを着た吉田投手の姿が見れたのに・・・。
最後に、どうでも良い事を書く。「ドラフト会議のテーブルに何故、“家族会”の増元照明氏が居るのだろう?」と思い、良く見たら・・・
【増元照明氏】
バファローズの西村徳文監督だった。
【西村徳文監督】
二番目は藤原外野手でしたが、八戸の高橋投手を指名できたので80点かな?
それにしても、同じ高校から一位指名が二人という史上初のドラフトでしたね。
村長様も、吉田投手押しだったのですね。ジャイアンツ・ファン、其れも長年のジャイアンツ・ファンだと、「ジャイアンツに行きたい!」という言葉にはぐっと来ただろうし、「そういう選手が、ジャイアンツの柱になって欲しい。」という気持ちは強い事でしょう。
根尾選手は、間違い無く一級品の素材。其れに比べると、吉田投手は劣るのかも知れません。でも、根尾選手の場合が“完成品”という感じなのに対し、吉田投手の方は「未だ未だ粗削りで、伸び代の多い選手。」という感じがするんです。世代交代の波が押し寄せているジャイアンツに在って、吉田投手の方が夢を感じる。