ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

拍子抜けはしたけれど、凄い発見なのは間違い無い

2010年12月04日 | 時事ネタ関連
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「ガッカリ?宇宙人発見じゃ無かった・・・それでもNASA『重要な発見だ。』」(12月3日、スポニチ

通常の生物にとっては有毒な砒素を、DNAに取り込んで成長出来る細菌を発見した事に付いて、米航空宇宙局(NASA)等の研究者が2日(日本時間3日未明)、ワシントンで記者会見し、「生命の定義を変える様な重要な発見だ。」等と成果を解説した。

フェリサ・ウォルフサイモン特別研究員は「生物は我々の想像以上に(環境への)適応性が高いかもしれない。」と説明。生命に不可欠と考えられて来た炭素酸素水素窒素硫黄の6元素の代わりに別の物質を利用する地球外生物が、地球とは異なる環境で生きている可能性が示されたとしている。

今回の発表を巡っては、NASAが事前に「宇宙生物学上の発見」で記者会見を開くとしていた、一部の国内外のメディアが「地球外生物の発見か?」と取り上げ、注目を集めていた。

メアリー・ボイテック部長は「がっかりさせたかもしれないが、少なくとも教科書を変える必要が在る重要な発見だ。」と意義を強調した。
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数日前、「NASAが『宇宙生物学上の発見』に付いて、記者会見を開く。」とのニュースを目にして以来、其の内容が非常に気になっていた。「我が国で最も信頼性の高い新聞。」とのコンセンサスが在る「東スポの得意記事では無いけれど、「遂に、宇宙人が見付かったのかな?」という期待を0.001%位持っていた自分。それだけに研究者の口から「未知未知なるバクテリアが見付かった。」と発表された時は、「何だ・・・バクテリアか。」と拍子抜けしてしまったのは否めない

しかし良く良く考えてみれば、今回の発見が凄い事なのには変わりが無い。「生命体には炭素、酸素、水素、窒素、燐、硫黄の6元素が不可欠。」という従来の常識が、今回の新発見で覆ってしまったのだから。「GFAJ-1」と名付けられた当該細菌は、カリフォルニア州を南北に走るシエラネバダ山脈の東に位置する塩湖Mono Lake」にて発見され、燐の代わりに砒素を用いて生命活動を維持しているのだとか。「宇宙では無く、地球上で見付かった細菌。」というのも驚きだが、“一般的には”猛毒の砒素を生命時の為に取り入れているというのは更に驚き。

我々人類は、どうしても「人間が地球上の主。」という視点から物を捉えてしまい勝ち。「先人達が地球上の様々な生命体を研究した結果、『生命体には炭素、酸素、水素、窒素、燐、硫黄の6元素が不可欠。』という結論を導き出した。」ので在ろう事は勿論理解しているけれど、「地球上の主たる人間が此の6元素を不可欠としているのだから、他の生命体も同様に違い無い。」といった思い上がりが在った様な気も少ししている。「ブラック・ジャック」に登場する名言の一つを、今回のニュースでふと思い浮かべてしまった。

人間が生き物の生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね。

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2 コメント

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凄いはずなのですが・・・ (大黒屋)
2010-12-04 14:42:50
前フリが前フリだっただけに、ガッカリ感は否めないですね(^^;)

砒素を利用しているという事には驚きもあったのですが、嘗ての地球上生物の進化の段階では酸素が猛毒であったとか、現在でも嫌気性生物が居たりするので、そんな生物が居ても不思議ではないな・・・と思ったりするわけです。
ガミラス人は放射能の中でも生きれますし(笑)

本当はもっと素直に驚くべきなんでしょうけど、NASAの発表だけに期待感が高すぎてその裏返しでこんなツッコミになってしまうんですよね。
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>大黒屋様 (giants-55)
2010-12-05 00:41:03
書き込み有難う御座いました。

NASA側が、期待感を煽り過ぎたという面は在りますね。あのNASAが予定外の会見を行行う、其れも「宇宙生物学上の発見」に付いてとなると、一般の関心は嫌が上でも高まるのは判っていただろうに。

嘗ての大人気番組「川口浩探検隊シリーズ」で隊員達が「誰も入った事の無い未知なる洞窟」と称される中に入って行き、「一体、此の洞窟は何処に繋がっているのだろうか?」等と散々仰々しいナレーションを流していたのに、洞窟から出て来た瞬間を上空からヘリコプターでしっかり撮影していたシーンを目にして、「何だ、最初から何処に出るのか判ってたんじゃないか。」と思ってしまったのと似た感覚が、今回の発表には在りました。

ウルトラ・シリーズに登場する怪獣や宇宙人の中には、猛毒とされる物質を生命維持の為に摂取していた者も結構居ましたよね。そういう意味では、現実よりもウルトラ・シリーズの方が先を行っていたのかも。
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