昨夜行われた「ジャイアンツvs.カープ」戦は、「2対7」でカープが勝利し、此れでジャイアンツは5連敗となった。開幕から7試合に登板し、未勝利の儘だった内海哲也投手は、昨日の8試合目も勝てなかった。
今季の順位予想では、セ・リーグの優勝をジャイアンツとした。其のジャイアンツが5連敗を喫するとは、全くの予想外。昨季盤石だったジャイアンツのリリーフ陣(山口鉄也投手、スコット・マシソン投手、そして西村健太朗投手。)が開幕からずっと不調だったが、其れに加えて他の投手達の調子も芳しくなくなった。ジャイアンツの投手で安心して見ていられるのは菅野智之投手位で、先発の軸として頑張って貰わなければならない杉内俊哉投手や内海哲也投手なんぞは、何とも心許無い状態。
5月11日からの5連敗、ジャイアンツの総得点は「13」に対し、総失点は「35」となっている。即ち1試合平均で言えばジャイアンツは、「得点:2.6点/試合、失点:7点/試合。」で、投壊&貧打状態と言って良い。此れじゃあ、5連敗するのも致し方無い。
投壊&貧打に加え、原辰徳監督の采配にも“迷走”を感じる。「何が、原監督を迷走させているのか?」を考えた時、多くの人が思い浮かべるで在ろう要因は、「心筋梗塞等で緊急入院した父・貢氏。」の事だろう。確かに学生時代から原辰徳“選手”と原貢“監督”との“父子鷹振り”は余りにも有名で、父の緊急入院が原監督に大きな動揺を与えている可能性は否定出来ない。
唯、貢氏が緊急入院したのは5月4日の事で、5連敗が始まった11日の1週間も前の事。そうなると、父の件が采配に迷いを生じさせたというのは、一寸違う気がする。
原采配に迷いを生じさせている大きな要因を、自分は「5月7日に中村紀洋選手が、自身のFacebookで記した首脳陣批判。」に在るのではないかと踏んでいる。
批判した中村選手も、又、批判された中畑清監督も、人間的に好きでは無い。中村選手の場合は余りに身勝手な所が、そして中畑監督の場合は“悪い意味での”体育会系気質が強過ぎて、好き嫌いによるトラブルが多い所が好きでは無い理由。だから中村選手の首脳陣批判の件も、「中村選手に多くの非が在りそうだが、本人に対して直接言うのでは無く、記者を通じて間接的に批判する等、中畑監督の遣り方にも問題が在ったんだろうなあ。」と、喧嘩両成敗的な気がする。
中村選手が首脳陣批判をしたのは、「作戦とはいえ、主力選手のプライドを無視したかの様な采配。」が原因。ええかっこしいの面が結構在る原監督としては、「中畑監督の二の舞は、絶対に踏むまい。」と強く思ったのではないだろうか。
だからこそ「確実に得点しなければいけない展開では、主力選手にも普通にバントをさせていた。」のに、「大チャンスで片岡治大選手にバントをさせず、強行させてダブル・プレーを食らい、チャンスを潰してしまった。」様な事が繰り返されたし、「同じミスを繰り返す選手に対しては、記者に対して其の選手を痛罵し、即座に2軍落ちさせるのが常だった。」のに、「同じミスを繰り返し、大失点をしそうなのが見え見えの今村信貴投手を続投させ、案の定大失点を食らったものの、2軍落ちをさせなかった。」りと、明らかに其れ迄とは、原監督の対応が異なっている気がするのだ。
自分が正しいと信じたならば批判を恐れず、選手達に厳しく接する。其のスタイルで結果を残して来た原監督なのだから、チームが不調の今こそ、其れを貫いて欲しい。