ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

俺達は一生・・・

2014年05月18日 | 其の他

昨年の記事「逆でしょ!」で触れた近場の天然温泉施設に、先週末、久し振りに足を運んだ。大勢が入れる大浴場も好きだが、1人でのんびり浸れ壺湯も好きで、此の日も両足をに乗せ、目を瞑って壺湯に浸っていた。

 

10分程経ち、ウトウトし始めた頃、隣から話し声が聞こえて来た。目を開け、視線を向けると、大学生と思しき兄ちゃんが2人。両者共に糞真面目という感じでも無く、然りとてちゃらちゃらしている感じでも無い、街中で良く見掛ける“今風の若者”といった雰囲気。どうやらバイト帰りに寄った様で、壺湯に入って自分達の近況を、彼や此れやと話し始めた。

 

「可愛い子紹介してくれない?」、「俺だって彼女がずっとないのに、可愛い子なんか紹介出来る訳無いだろ。」といった遣り取りから始まり、「自分も若かった頃は、友達と同じ様な事を話していたなあ。」と、目を閉じた状態で聞き耳を立てていた自分。

 

軈て話は、彼等のバイト先、恐らくアパレル関係の店と思われるが、其処オーナーに付いてとなった。アパレル関係には全く詳しくないけれど、どうやら其のオーナーは相当羽振りが良い様だ。高級外車を数台所有しているとか、高級住宅地の大きな家に住んでいるとか、そんな話を散々した揚句・・・。

 

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A:俺達は一生、賃貸暮らしだろうな。

B:そうだよな。一軒家なんか俺達には、一生買える訳無いしなあ。

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車や家を所有する事が、全ての人の「夢」という訳では無い。色々考えた上で、車や家を所有する事に意味合いを感じない人だって居るだろうし。でも、大きな家に住んでいる事を羨む一方で、20代前半と思われる若人が、「俺達は一生、賃貸暮らしなんだろうな。」、「一軒家なんか俺達には、一生買える訳無いしなあ。」等と諦念を口にするのは、何とも遣る瀬無かった。自分の様なおっさんが口にするのなら未だしも・・・。

 

憲法改正」だ「集団的自衛権解釈変更」だと、多くの国民が重要視しているとは思えない事柄許りを、“自分の趣味”で前のめりになって推し進め様としている一国の。他に最優先すべき問題は、幾らでも在るだろうに。


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6 コメント

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Unknown (マヌケ)
2014-05-18 10:47:55
まんなかの娘が大学三年生、長男が一年坊主です。今の大学生と我々が学生だった頃との違いは、堅実さ、現実的なものの考え方にあると思います。ネットの通信料と年金保険料の支払いだけでアルバイト4,5日分のお金がなくなります。最近のアルバイトは間に登録や紹介の業者が入っており、明細もきちんともらいますので雇用保険やら税金までハッキリわかります。つまり、アホな世間知らずな学生ばかりではなく、意識して、見ていることから、給与からの控除で手取りがこんなに減るガッカリ感も持ち合わせているようです。その分、親父の苦労にも徐々にではありますが、わかるようになって大人を感じることがあるのです。私たちのあの頃よりも、もしかすると現実的で大人なのかもしれない。
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諦め速すぎやなあ ((まめ)たぬき)
2014-05-18 11:59:26
都市部の便利のいいところには、そりゃ買えないでしょうが
バブル時代に開発された、ちょっと(バス路線が撤退しちゃったら、かなり、か)
不便なところの住宅地なら
今払ってる方々のローン残債があほらしくなるようなお値段で
今20代の人たちが40代になるころには余裕で買えますよー
と、
思うのであります。
若い人たちって、なんだか昔と違って
身の丈の幸せで満足しちゃう傾向があるなあ。

それに引き比べ団塊の世代の方々の図々しいこと。
電車の中で迷惑なのは
若い人のマナーではなく、団塊の世代の方々と外国人旅行者だったりします。
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>マヌケ様 (giants-55)
2014-05-18 13:10:59
書き込み有難う御座いました。

バブル期を知っている世代は「夢」を見勝ちという傾向が在ると“したら”、生まれてからずっと不景気な社会しか知らない世代は「現実」を必要以上に重視し勝ちという面が在るかもしれませんね。唯、身の丈を余りにも知り過ぎているという感じも在り、もう少し「高望み」、言葉を言い換えれば「夢」を持っても良いんじゃないかなあと思う事も。「歌を忘れたカナリヤ」では無いけれど、「夢を忘れた若者達」許りの国となってしまうと、余りにも寂し過ぎます。
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>(まめ)たぬき様 (giants-55)
2014-05-18 13:18:47
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「幸福の概念」は人其れ其れ異なり、「こうでないと幸せでは無い。」という絶対的な指標は無いのですが、「非正規雇用」や「貯金無し」等、先が見えない状況に置かれた若者達の中に、「今は幸せ。」と捉えている人が少なくないのは不思議でならない。バブル期を知った世代の価値観と異なるのかもしれないし、其れで本当に幸せと思っているならば、其れは其れで構わないのだけれど、もしも「『今は幸せ。』とでも思わなかったら、遣ってられない。」といった諦念から来る開き直り的な思いが其処に在るのだとしたら、哀しい事だと思います。

中高年の中にも、社会的な常識やマナーが欠落した人は居ますね。「こういう人達でも会社や家庭では、『今の若い連中は成ってない!』なんぞと口にしているのかなあ?」と思うと、もう苦笑するしか無いのですが。
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マイルドヤンキー (AK)
2014-05-18 15:00:18
まめたぬきさんのご意見に同意。
うちのあたりなら更にその半額かも。中古(たって昭和30年代より前の築!)ならゴロゴロあるよ。その大学生さんの一年のバイト代でもいけるんでないか。
そのかわり自動車が必須!って話もあるが。

ってのはまあおいといて、最近の造語「マイルドヤンキー」の本によりますと、5キロ四方より外に出たがらない若者が増えてるそうで。東京都世田谷区や吉祥寺市なら5キロどころか2キロでもなんの不便もないでしょう?



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>AK様 (giants-55)
2014-05-18 23:18:06
書き込み有難う御座いました。

某週刊誌では「家付きのだだっ広い土地なのに、安く買える物件。」というのを取り上げているのですが、先日は山口県の山間部の土地を取り上げていました。千坪程の土地に、そんなに古くは感じられない家が付いた物件で、値段は何と約700万円。自然が溢れ、長閑さを感じてしまう物件で、「こういう所に住みたいなあ。」と思いましたが、諸々の面で利便性が悪かったり、其処で生計を立てるのが難しいといった面も在るのでしょうね。そういう心配が無ければ、心底住みたいと感じる物件でした。
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