御節料理の食材の1つで在る蒲鉾。正月以外では食す機会もめっきり減ったが、流石に御節料理に此れが無いと、どうにも納まりが悪い。だから年末になると蒲鉾を買いに行くのだけれど、御節料理の食材がどっと並び出す頃になってしまうと、馬鹿高い蒲鉾しか売られていないという状況になってしまう。「鯛の身が擦り込まれている。」等、通常の蒲鉾よりも高くなっている理由は在るのだろうけれど、普段は1個100円前後の物を買っている貧乏人の身としては、最低でも7倍近くの値段がする“正月ヴァージョン”の蒲鉾を買う気が起こらない。故に毎年、御節料理の食材が並び始める直前に、通常の蒲鉾を買うという習慣になっている。((まめ)たぬき様の昨年12月24日付けの記事を拝読した際には、「同じ様に考えている人が、結構居られるのだなあ。」と笑ってしまった。)
新年に入って3日目となったが、近所を歩いていて、例年と違った感がしたりする。門の所に「松飾り」をしている家が、可成り減っているからだ。松飾りと言っても、門の前にドンと置かれている立派な門松の事では無い。松の枝に一寸した飾りが施された物を指しているのだが、例年ならば殆どの家が松飾りを門に施しているのだけれど、今年は6割行くか行かないか位の飾り付け率。
我が家の近所は概して高齢者が多く、「飾り付けするのが面倒。」とか「身内に不幸が在ったので、今年は飾り付け出来ない。」といった理由も考えられなくは無いが、其れにしても此の飾り付け率の低さは尋常じゃ無い。
松&飾りを対で買えば、千円近くはする。早ければ1週間前後、遅くても2週間前後で松飾りを取り外す事を考えれば、「そんな短い間だけの為に、結局は捨ててしまう物を買うのは勿体無い。」という気持ちが在ろう事は自分も良く判るが、もしそういう考えで松飾りを止めた人が大幅に増加したのだとしたら、「想像している以上に、景気は冷え込んでいるんだなあ。」という感じが。
昨年末、「今年は、松飾りの売れ行きが悪いなあ。」と、花屋のおっちゃんが嘆いていた。松飾りの飾り付け率、皆様の周りでは如何だろうか?
時代の移り変わりと共に、世情も変わって行くもの。「仕方無い。」とは思う一方、変わって欲しくない物も在ります。当ブログで何度も書いていますが、「ハレとケ」の概念(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/7219ee508b24490920b125f27e63009e)も其の1つで、御正月だからこそ存在し得た「静寂さ」や「異質感」も、今じゃあ歴史の彼方という感じですし。
言い古された表現だけれど、我々は「便利さ」を追求し過ぎた結果、「失った物」も非常に多いのでしょうね。
今年も迷惑爺の迷惑コメント失礼いたします。
元日は車が少ないので安心して歩けますから、近所を一時間ほど歩くことがあります(天候にもよりますが)。
数年前、お飾りが少ないな、と私も感じまして、観察したことがありました
若いのが住んでると思われる家の中にはクリスマス電飾がそのままだがお飾りがない。
稀に忌中と紙を張ってある家もある(忌中でなければ飾りを出すのだろう)
国旗は1%いるかいないか。たいがいは「政治マニア」の家。地元の市議会議員とか(当方の地域、民主党も旧田中派系なので感覚的には「自民党」なんです)。
田舎ですが案外と飾りつけ率の低さを感じました。6割もいたかどうか。
ご老人がおられる家でもだんだん表札の横など高所に掲げるのが億劫になるのでしょうネ。
自動車の飾りに至っては国旗並みの装飾率かも。
昔は車にまでモチ飾ったのだが。
日経の「プラス1」で帰省した息子娘/婿嫁の不満ベスト10にはおそらく30年前なら堂々1位の「姑にこき使われる」はランクインせず、第1位は「何もすることがない(=気を使って何もさせない、あるいはあまり立ち入ってほしくないと思っているのか)」と「掃除がされていないのでちょっとは掃除しておいてほしい(←余計な御世話!)」が入っていて驚きました。
(逆の側の1位は「日頃静かに暮らしてるので長居は無用。疲れる」だったかな)
車への飾り付け、昔は結構見掛けましたね。又、元日と言えば、派手な装飾を施し、轟音を響かせて走り回る暴走族の姿を良く見掛けたものですが、今年は数年振りにそういった連中(と言っても、2台だけですけれど。)を見掛けたものの、絶滅種に近い状態と言って良いでしょう。此方の方に関しては、見掛けなくなったのは嬉しい事ですが。
飾り付け率の低さは都心だけの現象かと思いきや、地方でも其の傾向なんですね。「御正月」に対する特別感が、段々薄れて行っている証左かもしれませんが、寂しい事です。
周りを見渡すと、息子の嫁に半端無く気兼ねをしている姑&舅の話を良く見聞します。昔の様な「嫁いびり」は嫌だけれど、姑&舅を「便利屋」の様に扱い、感謝の念を全く持っていない様な連中の話を見聞すると、流石に姑&舅に同情を覚えてしまいます。
言われてみれば…ということで探検に出かけましたが、
仰るとおり少ないですね。自分の居住地域の家は一割り切ってるんじゃ…。周辺の商店でも下手したら一割でしょうね。しかも簡易式の松飾である「年賀ポスター」やクリスマスリース風松飾を数のうちに入れたので、それらを除いたら、率が格段に下がるでしょう。
自分が住む都市部のマンションではおそらくお飾り、門松(各戸に門が一応あるので)出している戸数は1割もあるかどうかでしょうね。通報されたらいけませんから確認はしなかったですけど。うちは出してます。というのも根が「そういうの出すの好き」&「実家に行っていたり旅行行ったりしていないことが多いから防犯目的」で、です。年がら年中クリスマスな電飾のおうちも実のところ目的はそれではないでしょうか。
田舎のほうでも出していないおうち結構多いんじゃないでしょうか。自分は実家近くの道の駅で売ってるシルバーセンターの人と農協の人が作ったやつを買っています。
今年の10月に行った福島の温泉旅館さんのブログで『近くにこういう歳の市があります』と載せておられたんですが、
http://www.hisuinosato.com/mt/2012/12/post-1623.php
ちょっと憧れますね(笑)。日の丸があしらってあったり素敵だけど、うちの辺りでこれ飾ったら引かれそう。ダルマは群馬でも聞きますけど、うちに買って送ったら嫌がられそうです(大笑)。歳をとるともうどうでもいいらしく、最近はおざなりなので。年寄りほど凝るということはなく、むしろあまりやりたがらないようです。なんとなくだけど「冥土の一里塚」を意識してるんかなという感があります。
此処数年、松飾りをしている家が少しづつ減っている気はしていたものの、今年はドーンと一気に減ってしまいました。近所だけの傾向かと思っていたのですが、皆様の書き込みを拝見すると、都心や地方を問わず、松飾りをしている家は大幅に減っている様ですね。
10年程前迄は、競う様にクリスマスの電飾を施す家が散見された。特に近所には、ニュース番組で取り上げられる程、ド派手な電飾を施す家並みが存在していたのですが、5、6年程前辺りから一気に減り、一昨年は大震災の影響も在って殆ど見受けられませんでした。昨年末はチラホラ復活していたものの、嘗てのド派手さは無し。「節電意識」の高まりも在り、余り派手にしていると「不謹慎。」だ何だと非難されてしまうのかもしれないけれど、(恐らくは)LEDを使っていて格段に電力量は減っているだろうし、何よりも極めて限られた期間だけの話なので、「“季節の風物詩”として、もう一寸寛容な目で見て貰いたいなあ。」と残念に思います。