マスメディアの偏重ぶりや過ぎた視聴率至上主義に憤りを覚える自分だが、”御約束”事項に徹したバラエティー番組は大好き。志村けん等を相手に、展開の読めるギャグを必ず繰り広げる”竜ちゃん”の様な”御約束”芸人も堪らなく好き。そんな自分が好きな番組の一つが、「藤岡弘、探検シリーズ」。
シリーズ終了から20年近く経つ今でも、熱狂的なファンを持つ「川口浩探検隊シリーズ」。かく言う自分も、幼少期には夢中になって見ていた。何がそこ迄夢中にさせるのか?それは一言で言えば、「何とも言えない胡散臭さ」に在るだろう。
「何処に繋がっているのか全く見当が付かない人跡未踏の洞窟を、延々と隊員達が歩き続ける。やっとの事で出口に辿り付いた隊員達を、何故かしっかりと上空からヘリのカメラが捉えている。」(「何処に繋がっているのか全く見当付かない洞窟。」ってナレーションでは散々言っていたのに。)とか、「『謎の猿人遂に発見!』と大騒ぎするも、その姿はどう見ても小汚いだけのおっさん」だったり、「明らかにペンキを塗りたくられただけの”謎の”蛇が登場」したりと、突っ込み所満載の”バラエティー”番組だった。出演している(演じている?)側も、見ている側も、あくまで「ヤラセ」と判った上での御約束的ミステリー・ワールドだった。
この素晴らしいシリーズの2代目隊長を務めているのが弘、。そんな弘、の探検隊シリーズ第6弾が昨夜放送された。K-1も気になるが、弘、の演技は絶対に見逃せない。何しろ、彼は幼少時のヒーローでも在ったからだ。
今回のタイトルは、「藤岡弘、探検シリーズ・ミャンマー奥地3000キロ 伝説の野人ナトゥを追え」だった。ミャンマーの奥地に生息しているという「全身を黒い毛に覆われ、体長2mを超す、二足歩行の凶暴な怪物」を追い求めるらしい。先程、録画した内容を見終えたばかりだが、やはり弘、は裏切らない。弘、ワールド炸裂で、脳味噌を心地良い麻痺状態にさせてくれた。
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「ディレクターがキュー出ししたタイミングで転がって来たとしか思えない、何者かが投じた丸太」
「隊員達の命を狙って何者かが落下させた巨岩が、どう見てもハリボテ」
「動物プロダクションから掻き集めたと思しき、御約束の蛇の群れ」
「無意味に”牙の無い”コブラと格闘する隊員の姿」
「ナトゥのウンコと思しき物を発見し、分析の為に二個持ち帰ろうとした隊員に、『おいおい!一つで良いだろ!』と何故か激昂する弘、」
「吊り橋を渡る際、隊員達に『揺らすなよ!絶対に揺らすなよ!』とマジ切れする弘、」
「ナトゥを捕獲する為に、落とし穴と竹で出来た檻を仕掛ける探検隊。夜、その檻に何かが捕獲されるが、細かく組み合わさった竹と”意味不明な”葉で覆われた檻は、外から何が捕獲されたのか全く判らない。中からは何かが物凄く暴れまくっている様子と、アフレコしたかの様な、どう聞いても動物の叫び声が。その正体を弘、はナトゥに違いないと断じ、このままでは隊員達が危険と何故か檻をそのままにして、一旦ベースキャンプに戻る。翌朝、再び現場を訪れると、”予想通り”何かは逃げ出してしまっていた。」
「その後、落とし穴に何かがかかったと判明。『ナトゥか?』と色めき立つ隊員達。そして、落とし穴を覗く弘、の眼下には、ヒマラヤ熊(子供?)の姿が。(凶暴なはずのヒマラヤ熊が、最後には何故か『リンゴ頂戴!』といった感じの愛くるしいポーズをしていた様に見えたのは、自分の幻覚だろう。)」
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これはほんの一部だ。全体を通して、弘、の粘っこい演技が光る。必要以上に「目」で芝居をするのも御約束だ。
隊員の「檻から逃げ出したのはナトゥではなかったのか。」というやけに通りの良い”独り言”に、弘、も又こうつぶやき返して番組は終了する。
「いやあ、どうかな。私はそうは思わんな。(ここから心のつぶやきに転じる。)私は確信した。檻から逃げ出した生き物こそナトゥであると。」
檻の中から聞こえた”動物”の叫び声や、落とし穴にかかったヒマラヤ熊の存在も、弘、には何の意味も持たないものだったのだろう。全身を黒い毛で覆われた凶暴な怪物とは、こういうオチだったのかという事すらも、弘、は掻き消してくれる。
今や、ガッツ石松に勝てるのは藤岡弘、隊長しか居ないと確信した。第7弾が今から待ち遠しい。
シリーズ終了から20年近く経つ今でも、熱狂的なファンを持つ「川口浩探検隊シリーズ」。かく言う自分も、幼少期には夢中になって見ていた。何がそこ迄夢中にさせるのか?それは一言で言えば、「何とも言えない胡散臭さ」に在るだろう。
「何処に繋がっているのか全く見当が付かない人跡未踏の洞窟を、延々と隊員達が歩き続ける。やっとの事で出口に辿り付いた隊員達を、何故かしっかりと上空からヘリのカメラが捉えている。」(「何処に繋がっているのか全く見当付かない洞窟。」ってナレーションでは散々言っていたのに。)とか、「『謎の猿人遂に発見!』と大騒ぎするも、その姿はどう見ても小汚いだけのおっさん」だったり、「明らかにペンキを塗りたくられただけの”謎の”蛇が登場」したりと、突っ込み所満載の”バラエティー”番組だった。出演している(演じている?)側も、見ている側も、あくまで「ヤラセ」と判った上での御約束的ミステリー・ワールドだった。
この素晴らしいシリーズの2代目隊長を務めているのが弘、。そんな弘、の探検隊シリーズ第6弾が昨夜放送された。K-1も気になるが、弘、の演技は絶対に見逃せない。何しろ、彼は幼少時のヒーローでも在ったからだ。
今回のタイトルは、「藤岡弘、探検シリーズ・ミャンマー奥地3000キロ 伝説の野人ナトゥを追え」だった。ミャンマーの奥地に生息しているという「全身を黒い毛に覆われ、体長2mを超す、二足歩行の凶暴な怪物」を追い求めるらしい。先程、録画した内容を見終えたばかりだが、やはり弘、は裏切らない。弘、ワールド炸裂で、脳味噌を心地良い麻痺状態にさせてくれた。
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「ディレクターがキュー出ししたタイミングで転がって来たとしか思えない、何者かが投じた丸太」
「隊員達の命を狙って何者かが落下させた巨岩が、どう見てもハリボテ」
「動物プロダクションから掻き集めたと思しき、御約束の蛇の群れ」
「無意味に”牙の無い”コブラと格闘する隊員の姿」
「ナトゥのウンコと思しき物を発見し、分析の為に二個持ち帰ろうとした隊員に、『おいおい!一つで良いだろ!』と何故か激昂する弘、」
「吊り橋を渡る際、隊員達に『揺らすなよ!絶対に揺らすなよ!』とマジ切れする弘、」
「ナトゥを捕獲する為に、落とし穴と竹で出来た檻を仕掛ける探検隊。夜、その檻に何かが捕獲されるが、細かく組み合わさった竹と”意味不明な”葉で覆われた檻は、外から何が捕獲されたのか全く判らない。中からは何かが物凄く暴れまくっている様子と、アフレコしたかの様な、どう聞いても動物の叫び声が。その正体を弘、はナトゥに違いないと断じ、このままでは隊員達が危険と何故か檻をそのままにして、一旦ベースキャンプに戻る。翌朝、再び現場を訪れると、”予想通り”何かは逃げ出してしまっていた。」
「その後、落とし穴に何かがかかったと判明。『ナトゥか?』と色めき立つ隊員達。そして、落とし穴を覗く弘、の眼下には、ヒマラヤ熊(子供?)の姿が。(凶暴なはずのヒマラヤ熊が、最後には何故か『リンゴ頂戴!』といった感じの愛くるしいポーズをしていた様に見えたのは、自分の幻覚だろう。)」
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これはほんの一部だ。全体を通して、弘、の粘っこい演技が光る。必要以上に「目」で芝居をするのも御約束だ。
隊員の「檻から逃げ出したのはナトゥではなかったのか。」というやけに通りの良い”独り言”に、弘、も又こうつぶやき返して番組は終了する。
「いやあ、どうかな。私はそうは思わんな。(ここから心のつぶやきに転じる。)私は確信した。檻から逃げ出した生き物こそナトゥであると。」
檻の中から聞こえた”動物”の叫び声や、落とし穴にかかったヒマラヤ熊の存在も、弘、には何の意味も持たないものだったのだろう。全身を黒い毛で覆われた凶暴な怪物とは、こういうオチだったのかという事すらも、弘、は掻き消してくれる。
今や、ガッツ石松に勝てるのは藤岡弘、隊長しか居ないと確信した。第7弾が今から待ち遠しい。
お聞きになったことがあるかもしれませんが、もし聞いたことがなければぜひ。
当時の川口浩氏の心の叫びって…
冒険なんかしたくないとです…川口浩です…
故人のご冥福をお祈りいたします。
おまけ)
次回予告
「藤岡弘、探検シリーズ・24時間密着、藤岡弘の生態を晒け出せ」
私も冒険なんかしたくないとです…藤岡弘です…
藤岡弘には本物のかっこよさがあるがゆえに、笑えるという”選ばれた本物”にしかできない笑いがあるので大好きなんですよ。
僕は1976年生まれなんでちょうど探検隊シリーズと共に成長してきました(やな表現だな)。もぉ、探検隊シリーズは幼児にみごとに刷り込まれて全部本当のこととして捉えてましたw。お約束どおり探検ごっこや秘密基地作りとお約束な遊びをしてました。
コメントいただきましたダイクマですが、イトーヨーカ堂の傘下であったのが、書かれたヤマダ電機に買収され、ヤマダの店舗になってます。一部、平塚などの店舗がダイクマとして営業していたり、ヤマダの店舗内に自転車売り場が残っていたりと面影が残ってます。ちなみに、自分が生まれたときには、忠実屋とダイクマが向かい合って当時としては大きな売り場面積を誇ってましたが、1キロ先に巨大な駐車場を持つイトーヨーカ堂が出来てまず、忠実屋がダイエーになり家電量販店とデイショップの進出によりダイクマがヤマダ電機に。しみじみと平家の冒頭部分が思い浮かびますね。
私も大興奮しながら、鑑賞しましたよ、藤岡隊長!
残念ながら、見たのは途中からになってしまったのですが<丸太とか見てないです
納得のがっかり加減でした(爆)
早く第7弾やらないかな~。待ち遠しいですね!
個人的に副隊長の演技も気になりました(笑)
このシリーズ、今回はじめて見たのですが、
藤岡隊長の一挙一動に釘付けになりました!
「おいおい!一つで良いだろ!」
名セリフとしか思えません!
そして、最後のモノローグには、心が震えました(笑)
隊長は勿論、隊員たち(特に副隊長)も
キャラが立っていたように思えるのですが、
毎回こうなのでしょうか…。
次の探検も期待して待っていることにします!
やっぱあのテレビおもしろいですよ。最後さんて特に(笑)
誰がなんと言おうと、きなこは好き!すごく好き!大好き!
きなこ、今回のまだ、見てないけど、ビデオを見るの、すごく楽しみです!
ショックでした。
まさかこんな番組があるとは。
過去の作品が見られないのは悔しいけど、
これからの作品は見守っていきたいと思います。
相変わらずこのシリーズ、ネットでは大反響ですねw
前回のイプピアーラのときはこれで終わりみたいなラストシーンだったのですごく心配していましたが、今回はまだまだ続くみたいなラストシーンだったので安心して次回作を待てます!
これが昔見たことがある「川口浩探検隊シリーズ」の続編だったとは・・・
僕は最後の30分ぐらいしか見てなかったので、『おいおい!一つで良いだろ!』が見られなかったのが心残りです。
私は生では見れなかったので、今日やっとこビデオで見ました。
私は今回初めて藤岡弘、探検シリーズを見たのですがえらい衝撃でした。
まさかあんなに早いタイミングで丸太が上から落ちてくるというハプニングが起こるとは思いもしませんでした。衝撃でした。
中でも特に私はヘビの出現タイミングの劇的さに感動しました。
本当「ここぞ」というところで出てくるんですもの大蛇が。
「おいおい!一つで良いだろ!」も最高でした。
次回がとても楽しみです。