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「闘えど闘えどなお ジャイアンツの貯金増えず ぐっと拳を握る」(元歌)
「他チームが ジャイアンツより強く見ゆる日よ 中継消して 自棄酒を呷る」(元歌)
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雫石鉄也様が「平家物語」の冒頭を捩り、「阪家物語」という記事を書いておられた。其れを真似、自分は好きな石川啄木氏の短歌を捩る事にした。こんな事でもしていないと、気分が晴れないので。
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「憲法96条改正議連が設立総会 『改憲発議要件を衆参両院過半数に緩和を』」(6月7日、産経新聞)
民主、自民両党等の有志議員は7日昼、憲政記念館で憲法改正の発議要件を衆参両院の各3分の2以上の賛成から両院の過半数に緩和する事を目指す「憲法96条改正を目指す議員連盟」の設立総会を開いた。
総会には、両党の他、国民新党、公明党、みんなの党、たちあがれ日本、無所属の約100人が出席。西岡武夫参院議長も参加した。顧問に森喜朗、麻生太郎、安倍晋三元首相が就任した。
呼び掛け人の民主党の小沢鋭仁前環境相は「憲法の個別の話に入る前に、時代の変化に合わせた憲法の在り方を考えるべきだ。」と挨拶。自民党の古屋圭司元経済産業副大臣は「憲法制定以来、初めての改正の動きだ。今日は歴史的な一日になる。」と述べた。
憲法改正案の提出には衆院で100人、参院で50人以上の賛同者が必要な為、改憲に反対の社民、共産両党以外の議員にも参加を呼び掛けた。賛同者は200人を超えたと言う。
議連は、活動目標を9条等議論が対立し易いテーマを避け、96条改正に絞った。大連立構想が再び浮上する中、保守系議員による政界再編を目指す動きとの見方も在る。
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政界では「菅降ろし」の動きが加速化すると共に、「大連立」の話が大きく取り沙汰されている。東日本大震災で多くの被災者が苦しんでいる中、与野党何方も「不毛な政争」をしている場合では無い。一致団結し、早急に復興への道筋を作り上げていく必要が在る。唯、「大連立」という形には反対だ。以前の記事でも触れた様に「巨大政党の民主党と自民党が組んでしまうと政権運営はスムーズになろうが、『大政翼賛会的体制』になってしまう危険性を懸念。」というのも在るが、何よりも其の中身に胡散臭さと安直さを感じるからだ。
話を上記した「憲法96条改正議連設立総会」に戻すが、個人的には「国民的な議論を尽くした上で、『時代に合致しなくなったので、改正しても良い。』という声が多数を占めた条項に関しては、改正するのに問題無し。」というスタンス。(積極的な改憲派では全く無いけれど、ガチガチの護憲派というのでは無い。)けれど「憲法改正さえすれば、全て物事は上手く行くのだ!」とでも思い込んでいる様な、余りに非現実的で形式主義的な連中が此の議連には少なくなさそうな気がするし、そういった連中が旗振りしている動きに乗っかってしまう事に怖さを覚える。
以前の記事で「被災した人達の姿を範とし、日本が復興して行く中で、教育改革や憲法改正に繋げて行かなければいけません。」と週刊誌で主張していた元ニュースキャスターの話を取り上げ、「大震災を無理無理に教育改革や憲法改正と結び付けている感じしか無いし、『“今”言うべき事なのか?』という違和感が在る。」と自分は書いた。「憲法96条改正議連設立総会では『大連立により、一気に憲法改正が行える。』との声が上がっていた。」との記事も目にしたが、「復興の道筋と作り上げる。」という最優先課題を軽視し、「大連立のどさくさに紛れて、憲法改正を行ってしまえ!」という意識をどうしても感じてしまう。
自民党にも民主党にも「先ずは増税在りき。」という連中が少なく無く、大連立によって増税も一気に推し進める懸念も。(何度も書いている事だが、全ての無駄を取り除いた上での増税なら否定はしないけれど、手っ取り早く出来る筈の「自身の身を切る(議員定数を大幅削減する。)」すらしていないのに、「先ずは増税在りき。」なんぞ笑止千万。「宗教法人に適正な課税をする。」という当然の事も、行わなければ駄目だ。)「此の選挙は、『郵政民営化』に賛成か反対かを決める選挙だ!」と小泉純一郎首相(当時)が叫び、其の結果として与党の自民党が大勝を収めたが、其れ以降は数多の法案を「選挙で信任されたのだから。」と“数の論理”で押し通した過去。「郵政民営化には賛成をしたが、何でもかんでも賛成という訳では無い。」という国民の声を無視し捲った結果、何れだけ多くの「負の遺産」が出来上がって行ったかを忘れてはいけない。胡散臭く、そして安直な連立では、又同じ事が繰り返されるだけだ。
復興の道筋を作り上げる事に与野党は一致団結し、其の他の事柄に関しては与野党何方も“重箱の隅を楊枝で穿る”様な事は止めて、是々非々で取り決めて行くべし。安直な大連立には、絶対に反対で在る。