ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「ポイズンドーター・ホーリーマザー」

2016年09月26日 | 書籍関連

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女優の藤吉弓香(ふじよし ゆみか)は、故郷で開催される同窓会の誘いを断った。母親に会いたくないのだ。中学生の頃から、自分を思う様にコントロールし様とする母親が原因の頭痛に悩まされて来た。同じ苦しみを抱えた親友・野上理穂(のがみ りほ)からの説得も在って悩んだのだが・・・。

 

そんな、「毒親」をテーマにしたトーク番組への出演依頼が届く。

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今回初めて知ったのだが、“嫌ミス”という言葉が在るのだとか。「読み終えた時、な気持ちになるミステリー。」で、其の代表格の作家湊かなえさん。「成る程。」という思い。

 

彼女の短編小説6作品を収録したのが、単行本ポイズンドーター・ホーリーマザー」。何れも、読後後味は非常に悪い。

 

の心の裏の裏、嫌な部分を此れでもかという位に描いた作品が並ぶ中、一番印象に残ったのは「罪深き女」強い思い込みが、事実を捻じ曲げて判断してしまう。表面的に見えていた事柄が、必ずしも事実とは限らない。というのを、認識させられる作品だったから。

 

“嫌ミスの女王”に相応しくデビュー作「告白」を思い起こさせる6作品だが、「もう一度読み直そう。」とは全く思わない。心に残る物も無かった。

 

総合評価は、星3つとする。


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