昨夜もジャイアンツは敗戦を喫した。これで6連敗という事になり、今季最大で14在った貯金も全て使い果たし、遂に借金生活に突入した。ジャイアンツと近しいマスメディアや解説者達は、「ジャイアンツ選手達に執念が感じられる様になって来た。これから反攻だ!」といった論調も見られるが、結果として負け続けている事実は何等変わるものでも無く、勇ましい論調も自分には唯々虚しいものに感じてしまう。
「今季は優勝出来るかもしれない。」そんな思いが自分の頭の中を少しも過らなかったと言えば嘘になる。ジャイアンツの現状に憤りを覚えるのも、そんな期待を裏切られたという思いが在るのは素直に認める。しかし自分を此処迄苛立たせているのには、もっと違う理由が在る。それは、「チームを如何に立て直して行くか。」という明確な方向性が、原監督から全く自分には感じられないからだ。そして、その事がチーム全体をも迷走させているのではなかろうか。
先日の「出でよ、第二の西本聖!!」という記事で、原監督に欠けているのは「窮地に陥った際に”蘇生”させる術を持っていない事」と記した。今のジャイアンツの状態は、外科手術が必要とされているのに何も手を施す事無く、唯、自然治癒を待っているだけという気がしてならない。勿論、原監督なりに様々な方策を講じているのだろうが、それがファンにも選手達にも全く伝わっていないのが実際ではないか。これでは、彼の第一次政権下での2年目の惨状と何等変わらない。泥沼状態に在るジャイアンツにとって必要なのは、「ジャイアンツ愛」といった抽象的な概念では無く、具体的な方向性を指揮官自らが明確に示す事ではないだろうか。
では、具体的な方向性とは何か?それは、当たり前のプレーを当たり前にさせる事に他ならず、その為には信賞必罰を厳格に行なう事だ。「簡単に四球を与える。」、「ポカミスを犯す。」、そんな誰しもし兼ねない事で在っても、同じ様に何度も繰り返す選手は暫く起用せずに、当たり前のプレーが当たり前に出来る”で在ろう”他の選手にチャンスをどんどん与えて行く。プロ野球選手にとっては試合に出てなんぼなのだから、これ程の必罰は無い。
ミスは誰しもする。しかし、同じ様なポカミスがこれ程迄に続くというのは、チームの箍が緩み切っているか、そこ迄では無いにせよ、「選手が手薄な現状では、一寸のミスでも直ぐに起用して貰えるだろう。」という思いが潜在的に選手達の中に在るのではないかと思えてならない。
原監督に不安を覚える点は他にも在る。それは頑固さだ。名監督の条件に、頑固さというのは確かに在る。廻りの意見にフラフラ左右されるのでは無く、自分なりのポリシー&ヴィジョンを貫くのは大事な事だ。しかし、柔軟性を伴った頑固さが求められるので在って、意固地なだけの頑固さは致命傷に為り兼ねない。原監督の頑固さは後者の様に思う。
彼の一次政権下の初年度、御存知の様にジャイアンツを見事日本一に導いた。これは間違い無く凄い事で在る。しかし、2年目は3位に終わった。「Aクラス入りさせたのだから立派。」という声も在ろうが、前年度は2位に11ゲーム差を付けて優勝したチームが、その翌年には首位から15.5ゲーム差を付けられての3位だったのだから、大惨敗と言っても良いだろう。何故こんな状態になってしまったか?あくまでも私見だが、原監督の意固地な頑固さがこの年には災いしたのではなかろうか。否、この年だけでは無く、実は日本一になった前年度の中盤からこの災いの芽が芽生えていた様に思う。
具体的な話をすると、河原純一投手の役割を抑えという事に、意固地な程の頑固さで固執してしまったのが原因ではなかったか。ど素人の目では在るが、自分には1年目の中盤頃から、彼を抑えに固定しておくのは無理さを覚えた。抑えに固定するのでは無く、他の役割を彼に担わして、別の抑え候補を早めに捜すべきだったと。これを結果論に過ぎないと言われてしまえばそれ迄だが、でも結果的に原監督が河原投手の抑えに固執”し過ぎた”事が、2年目の大惨敗に繋がったというのは、唯一無二の要因では無いにしても、極めて大きな要因だった事は確かではないか。
同じ意固地な頑固さを、今季はディロン選手の起用法に感じてしまう。これもあくまでもど素人の目からだが、彼がバッティングに於いて優れた成績を残す様にはどうしても思えない。単に今の2割そこそこの打率だけで言っているのでは無く、打撃フォームを見る限りでは確実性が感じられないのだ。そもそも彼は腰痛持ちで、メジャーでも半ば”引退状態”に在った選手と聞く。確実性も感じられず、その上欠場の不安を抱えた選手を使う位ならば、もっと活きの良い若手選手にその分機会を与えた方が、余程チームの将来の為になるのではないか。ましてや昨日の彼のポカミスを見ていると、先だってのポカミスと同様に、アウト・カウントを頭から抜け落としてプレーしていると言わざるを得ない。
恐らく今日にも、原監督は大鉈を振るうのではなかろうか。選手では久保裕也投手やディロン選手、鈴木尚広選手(鈴木選手を挙げた理由は、「それで良いのか?」という記事のコメント欄で、ハニスポ様宛てのレス[2006-06-25 02:35:03付]として書かせて戴いたが。)が当該するのではなかろうか。もしそうで在れば、原監督の決断に自分は指示を表明したい。出来れば選手だけでは無く、コーチにも大鉈を振るって貰いたい。
しかし、如何せん意固地な頑固さを感じてしまう原監督故、世間の論調が「大鉈を振るえ!」という事になると、逆に控えてしまう懸念も持っている。大鉈を振るうのか?それとも、これ迄と同じく自然治癒を待つのか?どちらにしても、今日はジャイアンツにとって大きなターニング・ポイントになるのではないだろうか。自然治癒を待つばかりでは、今季どころか来季以降もジャイアンツに光明は見えて来ない様に思う。
何度か書いているが、現状ジャイアンツの再建を委ねられるのは原監督だけだと信じている。だからこそ、敢えて苦言を呈している。
頑張れ、原監督!頑張れ、ジャイアンツ!
「今季は優勝出来るかもしれない。」そんな思いが自分の頭の中を少しも過らなかったと言えば嘘になる。ジャイアンツの現状に憤りを覚えるのも、そんな期待を裏切られたという思いが在るのは素直に認める。しかし自分を此処迄苛立たせているのには、もっと違う理由が在る。それは、「チームを如何に立て直して行くか。」という明確な方向性が、原監督から全く自分には感じられないからだ。そして、その事がチーム全体をも迷走させているのではなかろうか。
先日の「出でよ、第二の西本聖!!」という記事で、原監督に欠けているのは「窮地に陥った際に”蘇生”させる術を持っていない事」と記した。今のジャイアンツの状態は、外科手術が必要とされているのに何も手を施す事無く、唯、自然治癒を待っているだけという気がしてならない。勿論、原監督なりに様々な方策を講じているのだろうが、それがファンにも選手達にも全く伝わっていないのが実際ではないか。これでは、彼の第一次政権下での2年目の惨状と何等変わらない。泥沼状態に在るジャイアンツにとって必要なのは、「ジャイアンツ愛」といった抽象的な概念では無く、具体的な方向性を指揮官自らが明確に示す事ではないだろうか。
では、具体的な方向性とは何か?それは、当たり前のプレーを当たり前にさせる事に他ならず、その為には信賞必罰を厳格に行なう事だ。「簡単に四球を与える。」、「ポカミスを犯す。」、そんな誰しもし兼ねない事で在っても、同じ様に何度も繰り返す選手は暫く起用せずに、当たり前のプレーが当たり前に出来る”で在ろう”他の選手にチャンスをどんどん与えて行く。プロ野球選手にとっては試合に出てなんぼなのだから、これ程の必罰は無い。
ミスは誰しもする。しかし、同じ様なポカミスがこれ程迄に続くというのは、チームの箍が緩み切っているか、そこ迄では無いにせよ、「選手が手薄な現状では、一寸のミスでも直ぐに起用して貰えるだろう。」という思いが潜在的に選手達の中に在るのではないかと思えてならない。
原監督に不安を覚える点は他にも在る。それは頑固さだ。名監督の条件に、頑固さというのは確かに在る。廻りの意見にフラフラ左右されるのでは無く、自分なりのポリシー&ヴィジョンを貫くのは大事な事だ。しかし、柔軟性を伴った頑固さが求められるので在って、意固地なだけの頑固さは致命傷に為り兼ねない。原監督の頑固さは後者の様に思う。
彼の一次政権下の初年度、御存知の様にジャイアンツを見事日本一に導いた。これは間違い無く凄い事で在る。しかし、2年目は3位に終わった。「Aクラス入りさせたのだから立派。」という声も在ろうが、前年度は2位に11ゲーム差を付けて優勝したチームが、その翌年には首位から15.5ゲーム差を付けられての3位だったのだから、大惨敗と言っても良いだろう。何故こんな状態になってしまったか?あくまでも私見だが、原監督の意固地な頑固さがこの年には災いしたのではなかろうか。否、この年だけでは無く、実は日本一になった前年度の中盤からこの災いの芽が芽生えていた様に思う。
具体的な話をすると、河原純一投手の役割を抑えという事に、意固地な程の頑固さで固執してしまったのが原因ではなかったか。ど素人の目では在るが、自分には1年目の中盤頃から、彼を抑えに固定しておくのは無理さを覚えた。抑えに固定するのでは無く、他の役割を彼に担わして、別の抑え候補を早めに捜すべきだったと。これを結果論に過ぎないと言われてしまえばそれ迄だが、でも結果的に原監督が河原投手の抑えに固執”し過ぎた”事が、2年目の大惨敗に繋がったというのは、唯一無二の要因では無いにしても、極めて大きな要因だった事は確かではないか。
同じ意固地な頑固さを、今季はディロン選手の起用法に感じてしまう。これもあくまでもど素人の目からだが、彼がバッティングに於いて優れた成績を残す様にはどうしても思えない。単に今の2割そこそこの打率だけで言っているのでは無く、打撃フォームを見る限りでは確実性が感じられないのだ。そもそも彼は腰痛持ちで、メジャーでも半ば”引退状態”に在った選手と聞く。確実性も感じられず、その上欠場の不安を抱えた選手を使う位ならば、もっと活きの良い若手選手にその分機会を与えた方が、余程チームの将来の為になるのではないか。ましてや昨日の彼のポカミスを見ていると、先だってのポカミスと同様に、アウト・カウントを頭から抜け落としてプレーしていると言わざるを得ない。
恐らく今日にも、原監督は大鉈を振るうのではなかろうか。選手では久保裕也投手やディロン選手、鈴木尚広選手(鈴木選手を挙げた理由は、「それで良いのか?」という記事のコメント欄で、ハニスポ様宛てのレス[2006-06-25 02:35:03付]として書かせて戴いたが。)が当該するのではなかろうか。もしそうで在れば、原監督の決断に自分は指示を表明したい。出来れば選手だけでは無く、コーチにも大鉈を振るって貰いたい。
しかし、如何せん意固地な頑固さを感じてしまう原監督故、世間の論調が「大鉈を振るえ!」という事になると、逆に控えてしまう懸念も持っている。大鉈を振るうのか?それとも、これ迄と同じく自然治癒を待つのか?どちらにしても、今日はジャイアンツにとって大きなターニング・ポイントになるのではないだろうか。自然治癒を待つばかりでは、今季どころか来季以降もジャイアンツに光明は見えて来ない様に思う。
何度か書いているが、現状ジャイアンツの再建を委ねられるのは原監督だけだと信じている。だからこそ、敢えて苦言を呈している。
頑張れ、原監督!頑張れ、ジャイアンツ!
普段野球にあまり興味のない人が、たまたまその日TV中継を見て、野球をましてや巨人を好きになってくれるとは到底思えない内容です。
ほとんどの選手が頑張っていることは伝わってきます。
でもあまりにもバラバラだという印象を受けます。
原監督の言う「実力至上主義」、その言葉どおりの采配とは思えません。
打率に関係なく、まるで野球を知らないかのような判断ミスをした選手は数試合起用しないといったことも考えて欲しいと思います。
またごく個人的な希望をいえば、生え抜きのベテランをもっと大切にして欲しい。
明らかに力が衰えているのなら致し方がないことですが、必ずしもそうではないように思います。
今のどんよりとしたベンチのムードは力のある生え抜きベテランがスタメンで皆を引っ張ることで多少なりとも改善できるのではないかと考えています。
少し感情的なコメントとなってしまい申し訳ありません。
しかし、不思議なことに近年、巨人に来る外人は日本で実績のある選手以外は全くと言っていいほど、活躍しませんよね。八百長でもやってるんじゃないか、と勘ぐりたくなるほどの体たらくですよね。ディロンは3Aでかなりの好成績を残していただけに、期待していたのですが、巨人の〝ジンクス〟には勝てなかったようですね。あんな打者が中軸を打っているところを見ると悲しくなります。仰ると通り、変な外人を使うより、若手にチャンスを与えたほうがいいと思うのですが…
首位の中日が貯金を順調に伸ばしていて、巨人は貯金を使い果たし4位に転落。若大将の監督としての力量が試される時ですね。
話は変わりますが、スカパーでレッドソソックス対フィリーズの試合を観ていたら、キャプラーが3ラン打ってました。そこで解説の牛込さんが読売の契約の仕方がおかしいから選手もおかしくなる。彼は大事にされなかった。ボストンはキャプラーをリスペクトしている」云々・・・。
さても問題は根が深いようです。
真偽の程は定かでは在りませんが、大昔、プロ野球の某チームで監督の排斥を企図して、主力選手達が手抜きプレー&凡プレーをしていたという話を読んだ事が在ります。ジャイアンツの選手達も原監督の排斥を企図して・・・そんな馬鹿げた妄想すらも、頭に一寸過ってしまう程、信じ難い御粗末な凡プレーが続いていますね。
何度も書いている事ですが、積極的なプレーの中で生まれてしまったミスは致し方無いと思うし、それを責める気持ちは毛頭在りません。人間誰しもミスはしますし、事細かくミスを責めていては、”ひじょーに掛布”氏(松村邦洋氏)の言葉では在りませんが「小さく纏まらないで欲しいですねぇ。」の心配も出て来ますし。
しかし残念ながら、ここずっとジャイアンツの中で起こっているミスは、そういった積極的なプレーの中から生まれてしまったものでは無く、単なる気の緩み&基礎を怠った結果としか思えず、だからこそ暫く当該選手を起用しない等の厳しい措置が採られて然る可きだと思うんです。
生え抜きのベテラン選手達を大事にして欲しい。これは自分も強く思っている事です。唯、敢えて原監督の肩を持つとすれば、例えば自分の大好きな選手の一人で在る仁志選手の場合は、状態の良い時の様な状況を考えた打撃が全く出来ておらず、やたらと引っ張りにかかってのゲッツーが目立つ等、起用されないのも致し方ないという状況かと。こういった状態だからこそ、生え抜きのベテラン選手の価値を発揮して貰いたいのですが・・・。
ところで、別の方のブログで知ったのですが、ジャイアンツが元タイガースのジョージ・アリアス選手の獲得に乗り出しているという情報が在るとか。もう好い加減にこういった泥縄の補強は勘弁して貰いたいです。仮に獲得して彼が活躍したとしても、それは所詮一時的なショック療法に過ぎず、根本的なチーム体質の改革では無いと思うんです。それならば、未だ未だ一軍で活躍するレベルには達していない”原石”を、二軍からドンドン引っ張り上げ、”ダイヤモンド”に仕上げて欲しいと願います。
あと、上で破壊王子様が書かれている情報にはビックリ致しました。まともに打てる気がしなかったキャプラー選手が3ランとは・・・。牛込惟浩氏(元ホエールズの敏腕渉外担当。多くの優秀な外国人選手の獲得に成功された方。)の言われる様に、ジャイアンツの契約スタイル&接し方に問題を感じると共に、これは自分もそうなのですがジャイアンツ・ファンの外国人選手に対する見切りの早さも問題なのかなあと自戒したりも。
それでも、ディロン選手は打てそうには見えないのですが^^;。
さて、チームの建て直しのために「信賞必罰」を行う必要があるわけですが、もはやミスをした選手のみを罰するだけでは「トカゲの尻尾切り」程度にしか感じられません。
と言うのも、本当に強いチームはどんな時でもミスをしない事を心がける上に、もし誰かが致命的なミスを犯した場合、そのまま命取りになる前に他の誰かがリカバリーするという事も心掛けていると思うのです。こういったリカバリーする心がけは「傷を舐め合う」ではなく「チームワーク」の一種と言っても良いのではないのでしょうか。(管理人様が「出でよ、第二の西本聖!!」で語っていたのもチームワークの一種で、そのタイプのはとある漫画を読んで学びました。でも、味方のミスをそのまま放置して共倒れになりそうで怖いです。)
故に、チームが負けた原因は、ミスをした選手だけでなく、そのミスをリカバリーしなかった、若しくは出来なかった他の選手達やコーチ陣にもあると思うのです。
以上の事と、「今持っている力でチームの勝利のために出来る事をやる」(by大西外野手from昨日の野球中継、管理人様の「当たり前のプレーを当たり前にさせる」と似ていると思います)という言葉をヒントに、試合終了から5分後に考え付いたのが、タイトルにある「一・二軍総入れ替え」です。
普通なら、大西外野手や管理人様の言葉にある事を実践しない、若しくは出来ない選手を二軍に落とすのですが、ジャイアンツはチーム全体でそれが出来ていないのですから、これくらいやっても変ではないと思うのです。
現実的ではない「暴論」である事は重々承知ですが、これこそが「大鉈を振るう」といっても過言ではないでしょうか?
(ただし、このアイディアには大きな欠点があります。それはチームの勝利のために働けている選手が巻き添えになり、去年の矢野外野手の様に報われない思いと虚しさに襲われてしまう危険が確実にあるからです。)
「今日のプロ野球の公示」で久保投手の二軍落ちが発表されました。残念ながら、ディロン内野手と鈴木外野手の二軍落ちはなりませんでした。(個人的には、ディロン内野手の代わりにパンチ力のある黒田内野手か吉川内野手、鈴木外野手の代わりに足のある川中内野手(もう充分反省したでしょう)か十川(雄)外野手が昇格すると思ってました。)
結局、原監督はが泣いて切った「馬しょく」はたった1つだけでした。
ディロン内野手に関しては信賞必罰というより、蒸し暑い梅雨という気候で腰痛が再発するリスクを避けると言う「理由」で落としても大丈夫だと思うのですが・・・。(まぁ、6月30~7月6日までは東京ドーム6連戦だから、その「理由」がディロンに通用するか怪しいけど・・・。)
個人的には、管理人様の挙げた3選手の他に、小関外野手、キムタク選手も二軍に落とすべきだと考えた(あと、昨日ダルい顔して放っていて、あっさり先制点を献上し、せっかく逆転しても簡単に同点にされ、ディロン内野手の致命的なミスをチームのエースとしてリカバリーして欲しかったのにできなかった上原投手も二軍落ちさせても良いと思ってました)のですが、代わりに上げたいと思える選手がいなかった、若しくはまだ再登録(斉藤外野手は7/1、堀田外野手は6/28、キムタク選手と同じ8ポジション守れる岩館内野手も6/28再登録可能)できなかった、という事でしょうか。
さて、有能だけど致命的なミスをしたある選手を二軍落ちさせる状況に直面した監督は、以下のような不安にかられると思います。(もしかすると、原監督が「頑迷」な理由はここにあるのかも知れません。)
1.再登録までかかる10日間はその選手の力を使えない。
2.代わりに一軍に上げた選手がその選手以上の働きをしてくれる保証がない。
3.その選手の代役に抜擢した選手が怪我でいなくなる恐れがある。
ただ、チームの監督を引き受けた以上、そんな不安に怯える様な事はしてもらいたくないと思っています。
現在首位に立つドラゴンズ・落合監督は、左のセットアッパー高橋(聡)投手や戦力として期待されていた”サイレントK”石井(裕)投手を、不甲斐無い投球をすれば迷い無く二軍に落として、「戦う集団」としての姿勢を保ち続けていました。(逆に、攻守ともに精彩を欠く今岡内野手を中々スタメンから外さなかったり、何度も救援失敗している久保田投手を中々配置転換しなかったタイガース・岡田監督の「頑迷」さには、原監督のそれと共通するものがあり、それ故に今年タイガースが連覇するとは思えないのです。)
原監督は2003年、プロ初登板で逃げのピッチングをしてメッタ打ちに遭い、プロ初黒星を喫した木佐貫投手に対して、「逃げるぐらいなら、前のめりで死んでゆけ!」という言葉を言い放ち、「向かっていく事」の大切さを説きました。
だからこそ今、原監督には「前のめりで生き残っていく」という覚悟を以って、様々な苦難に向き合って大鉈を振るったりしてもらいたいのです。
ところで、「二軍に落とす」という事には罰則的な効果だけではなく、以下のような温情的な効果もあるように思えます。
1.今まで一軍でやってきた事をゆっくりと冷静に省みる
2.心身ともにゆっくりと休養する
3.ミスをなくし、レベルアップするための鍛錬をじっくりと行える
前のコメントで「一・二軍総入れ替え」を提案した理由として、一軍の監督、コーチ、選手全員に対して主に上記1(交流戦の戦いぶりを省みて、これからの戦い方を熟考する)を実現して欲しいと考えたからです。
以上の事に加え、(原監督にとって)久保投手が(かわいい)後輩という事もあり、久保投手の二軍落ちは「罰」というよりはリフレッシュさせると言う「温情」に思えてしまうのは私だけでしょうか?
最後に
>破壊王子様
今週の週刊プレーボーイの江夏氏のコラムを読みましたが、三塁踏み忘れの小関外野手に気遣った原監督の言動を評価するようなコメントをしていて、そっちの方に驚きました。
昔の江夏氏だったら、「生きてる資格なし」等と小関外野手や原監督を罵倒しまくったはずなのに・・・。
giants-55様
シコースキーもサンディエゴで頑張ってます。イチロー相手に投げてました。元気みたいですよ(笑)
一&二軍総入れ替え、これはかなり大胆な策ですね(笑)。チーム全体の澱んだ空気を考えると、その位の荒療治もと頭をかすめなくもないですが、加藤選手や實松選手の様に必死さが伝わって来る選手も居る訳ですから、やはり気の緩みからとしか思えないポカミスを為した選手、そして指摘されている様にそのリカバリーを怠った選手が必罰の対象にすべきでしょうね。
昨日の段階での”表向きの”必罰は、久保投手の二軍落ちだけでした。同じミスを何度も繰り返していたのですから、この処置は当然でしょう。ジャイアンツにとって必要不可欠な選手で在る事は間違い無いので、二軍で心身共にリフレッシュ&切磋琢磨して、一軍に戻って来てくれる事を望みます。
表向きにのと書いたのには理由が在り、何でも昨日のスポーツ紙では元タイガースのアリアス選手の獲得にジャイアンツが動いていると報じられていたそうで、これが事実ならば明らかにディロン選手への必罰、即ち「好い加減なプレーを次にしたら、もうアウトだぞ。」という無言の通告でしょう。唯、個人的には(上記しました様に)こういう泥縄の補強は止めて欲しいと思っていますが。
強いチームの指揮官から学ぶ事は多いと思います。原監督と同様に色々批判もされている岡田監督ですが、例えば鳥谷選手を一貫して起用し続けたのは評価したいです。確かに大学の後輩という贔屓も在ったかもしれませんが、それ以上にタイガースの将来の”軸”にしたいという明確な意志が在っての事ではなかったかかと。
そしてマスメディアの受けは決して良くない落合監督ですが、選手の起用法が実に見事だと思います。原監督の様に弁が立つ訳でも無く、寧ろ口下手で多くを語らないながら、自身の遣りたい野球を自らの行動で選手達に知らしめている。普通ならば代えるで在ろう場面でも選手を代えないと思えば、基礎を怠ったプレーや集中力を欠いた事でのポカミスを為した選手は即刻二軍に落とすという、メリハリの在る手法。抽象的概念を口にするよりも、遥かに選手達に伝わっているという表れではないでしょうか。
実は何時か記事にしようと思っていたのですが、ジャイアンツは他チーム以上に学閥が幅を利かしているチームと聞きます。これはジャイアンツに在籍していたOB達が過去にも証言している事ですが、人間社会ですから多少の柵が在っても仕方ないと思うものの、プロの世界は実力が最優先されるべきもの。こういったくだらない学閥意識は、以前に書いた記事「『青山ホークス計画』から全ては始まっていたのか?」(http://964.jp/Z3UQ)でも触れた様に、百害在って一利無しだと思うんです。
ファンの方には申し訳無いのですが、解説時にやたらと「この○○選手は私の大学の後輩なんですがね、是非頑張って欲しいです。」とか「私の後輩の○○選手は、実に良い働きをしていますねえ。」といった発言をしているN畑清氏程では無いにせよ、原監督も結構”同学意識”を口にされるタイプだと思っています。久保投手を始めとした後輩選手達に、「東海大魂を見せろ!」といった類の檄を飛ばしているのを、何度かスポーツ紙の記事で見掛けました。原監督としては後輩に厳しく当たる事で、チーム全体の引き締めを図ろうとしているのだとは思うのですが、選手達って指揮官の一挙手一投足を実に細かく見ていると思うんです。厳しく接している事が、却って特定の選手だけに目を掛けていると捉えられ兼ねず、こういう遣り方は個人的にどうかと考えます。信賞だけでは無く、必罰も全て等しく為すべきかと。
それと、ハニスポ様も「週刊プレーボーイ」の記事を読まれたんですね。”あの”江夏氏がそんな優しいコメントを出されていたんですか。それを読むだけでも価値が在ります(笑)。