以前にも書いた事だが、「『試験を受けている際、試験官が『残り時間5分です。名前等がきちんと書かれているか、確認して下さい。』等と言うので、自分の解答用紙に目を遣ると、何も書かれていないのでパニック状態に陥る。』という悪夢。」を、過去に何度も見て来た。実際にそんな経験をした事は皆無なのに、何故かそういう悪夢を、嫌に成る程見てしまうのだ。そういう時は、ふっと目が覚めると、全身が汗塗れに成っているのだから、魘されたりもしていた事だろう。直近で言えば、3年程前にもそんな悪夢を見た。アラ還に成っても見てしまうのだから、試験という物に対する自分の恐怖心は相当な物。
そういう悪夢を見るのは、心身共に弱っている時が多かった様に思うが、此の時期、即ち"受験シーズン"にも少なからず在った。思い返せば、受験に関しては、良い思い出が殆ど無い。そういう事も、恐らくは影響しているに違い無い。
2021年から実施されている「大学入学共通テスト」。此れは1990年から2020年に掛けて行われていた「大学入試センター試験」の流れを汲んでいる。そして遡ると、1979年から1989年に掛けて行われていた「大学共通第1次学力試験(通称:共通一次)」が"源流"と成っている。
自分の場合、大学受験の経験は2年続けて。"現役生"と"浪人生"という立場で受けたのだが、「国公立大学の"本試験"を受ける為には、"必ず"共通一次を受験し、尚且つ"足切りの点数"をクリアしなければならなかった。」というのが当時。少なくとも自分が受験した時代に関して言えば、私立大学の受験は共通一次と無縁だった。
ざっくり分けると、共通一次には「5教科7科目1000点満点時代」と「5教科5科目800点満点時代」が在る。自分の場合は、2年共「5教科7科目1000点満点時代」に当該。記憶違いで無ければ、「国語(現代国語、古文、漢文等から構成され、試験時間は100分。)」、「数学(数学Ⅰ、数学一般の何れか1科目を選択し、試験時間は100分。)」、「社会(倫理・社会、政治・経済、日本史、世界史、地理A、地理Bの中から2科目を選択[但し、地理科目2つの選択は不可。]し、試験時間は120分。」、「理科(物理Ⅰ、化学Ⅰ、生物Ⅰ、地学Ⅰの中から2科目、又は基礎理科のみは1科目を選択し、試験時間は120分。)」、そして「外国語(英語B、ドイツ語、フランス語、英語Aの中から1科目を選択し、試験時間は100分。)」というのが試験概要で、2日間に分けて行われていた。
典型的な文系人間で在り、理系科目が苦手だった自分。でも、「学費の事を考えると、国公立大学に進みたい。」という思いが在り、2年共に共通一次"も"受験した。数学は数学Ⅰ、社会は倫理・社会と日本史、理科は生物Ⅰと地学Ⅰ、そして外国語は英語Bを選択したと思うが、兎に角、数学Ⅰは難儀した。又、多くの試験科目の勉強をしなければならないのも、本当にしんどかった。(「大学受験ラジオ講座(通称:ラ講)」【音声】や「百万人の英語」【音声】、「テレビ予備校」を視聴する事自体は楽しかったが。)