ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

特別な思い

2011年08月06日 | 其の他

或る事柄に対して特別な思いを持つというのは、結構在る物だ。昨日、「タレントの前田武彦氏が肺炎にて、82歳で亡くなられた。」というニュースにも、特別な思いを自分は持った。

 

夜のヒットスタジオ」(動画)や「巨泉X前武ゲバゲバ90分!」(動画)で彼が司会をしていた時代は知っているけれど、其れから数年後には「時代の寵児」だった彼の人気に翳り差した。だから彼の全盛期を良く知っている訳では無いし、彼自身を好きだった訳でも無い。では何故、彼の逝去の報に、自分は特別な思いを持ったのか?其れは、彼が人気者の座から滑り落ちる事になった原因に在る。

 

1973年、彼が生放送の「夜のヒットスタジオ」で「共産党万歳!」と遣った事で司会を降板させられ、以降はTVの世界から干される事に。1980年代前半になってやっと、彼の姿をTV番組等で見掛ける様にはなったけれど、全盛期を考えると「脇に追い遣られた。」という感は否めなかった。

 

山本太郎氏や高岡蒼甫氏が「政治的な発言により、芸能界から干されるのではないか?」と騒がれている“今”、同じく政治的な言動でTVの世界から干される事になった前田氏が亡くなられたという事に、「何か因縁を感じるなあ・・・。」と特別な思いに浸ってしまったのだ。

 

TVの草創期を牽引した1人で在る“マエタケ”氏に合掌

 

66年前の今日、広島に原子爆弾が投下された。8月9日の長崎への原子爆弾投下と共に「人類が忘れてはいけない日」と思っているが、今年は特別な思いで今日という日を迎えた人が多いのではないだろうか。東日本大震災により福島第1原子力発電所事故が発生し、多くの人々が「放射能の恐怖」に苛まされている“今”だから。

 

原子力発電所是非扨措き、「人類が虐殺行為を働く事への否定」を多くの人々が、今日という日に再認識して欲しい。人類は哀しい、同じ過ちを繰り返してしまう生き物で、再び大量虐殺兵器が用いられる日は訪れるだろう。しかし、そういった日が少しでも後に遅らせる事は出来る其のにも「人類が仕出かした過去の愚行」、そして其れによって生み出された「人々の深い哀しみ」を、今日という日に多くの人が心に刻み込んでくれる事を祈る。


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4 コメント

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Unknown (AK)
2011-08-06 14:55:23
私の父親彼が大嫌いでした。
父は1932年生、兼業農家で塗装会社を経営していました。自民党員で、自民推薦の同級生の県議の選挙で毎回役員として出ていました。
テレビを見ては、前武に嫌味だ、一言多い、いけ好かない、等々。
永六輔さんにもそうでした。
当時のフジサンケイのドンの逆鱗に触れて干されたというのは有名な話ですが、保守層にもともと好かれていないタイプの人だったと思います。

ただ、あの万歳が無ければ「気に入らない」と思われつつも黙認されていただろう、と思います。(時代的にも左よりの司会者、芸能人が多かった時代です(永、中山千夏ら)。現代は右の人が多いですが、結局は合わせ鏡で、勝谷誠彦の話し方や極端さは永六輔に似ていると思います。)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E7%94%B0%E6%AD%A6%E5%BD%A6#.E4.B8.BB.E3.81.AA.E5.87.BA.E6.BC.94.E7.95.AA.E7.B5.84
経歴拝見すると随分フジの番組への出演が多かったのですね。よほど気に入られていたんでしょうね。ゆえに鹿内氏は意に反する行動に激怒したんでしょうな。

私はヒットスタジオの後の時代(昭和50年代前半?)の「前武のヤングアップ」という番組やせんだみつおが出ていた番組でレギュラーだったことを覚えています。その後の時代は多忙ゆえテレビを見ていなかった時期なのでよくわかりません。
あの時分の司会者の印象は巨泉、井上順、マリさんもそうでしたが、「大人」でした。身内も当然ながら私自身も誰も行ったことのなかった東京六本木や銀座のナイトクラブのイメージです。
今は学級会です。
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>AK様 (giants-55)
2011-08-06 15:10:35
書き込み有り難う御座いました。


「合わせ鏡」、実に言い得て妙だと思いました。口汚く罵り合っているだけの極右や極左の人々を見ていると、「結局は、同じ言動をしているだけではないか。余りにも自分自身と似ているが故に、近親憎悪的な思いが湧いてしまうのだろうなあ。」という感じがしています。「御前は売国奴だ!日本から出て行け!!」等と散々罵った相手を改めて良く見てみると、鏡に映る自分の姿だった・・・という御笑いの世界の様な感じがしております。

全部が全部という訳では無いけれど、昔の大人(1960年代から1970年代位)は今の同年代よりも「大人性」が高い様に感じます。「其れは、何から来ているのか?」と考えると、「寛容さ」ではないかという気が。「大らかさ」と言っても良いでしょうが、意見を異にする相手で在っても、最低限の敬意を持ち得る懐の深さが嘗ては在った様に思うのです。今は余りにも「白黒を付けなければ駄目!」という思考が蔓延し過ぎているのかもしれません。
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Unknown (たろちゃん)
2011-08-06 20:57:38
tokyoianblog管理人です。8月27日までペットに関する政策提案があるようです。以前から考えていたペット免許制度について提案すと良いと思っています。可能でしたら共同でだせるといいですね。よろしくおねがいします。
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>たろちゃん様 (giants-55)
2011-08-07 00:44:41
初めまして。書き込み有り難う御座いました。

「政治」が解決しなければならない事柄は数多在りますが、「ペットの環境改善」というのも、個人的には其の1つだと思っています。以前よりは大分改善された感も在るけれど、未だ未だ劣悪な環境に置かれているペット達は少なくない。販売業者も然る事乍ら、飼う者達の「思考」も良い方向に変わって行って欲しいもの。

今後とも何卒宜しく御願い致します。
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