日本プロ野球70年の歴史の中で、初のストライキ決行という事態になりそうだ。選手会が、遂に”伝家の宝刀”を抜いた形だが、この事で、球界が一層混迷の度合いを増す事は間違いないだろう。
何度も書いている事だが、一連の騒動では、オーナー連中の身勝手さや強引さが目に付き、選手サイドに肩入れしたい気持ちは有る。しかし、今日の会見を見ても判る様に、争点となっているのは「新規参入球団を認めて、12球団制を維持して欲しい。」や「合併に伴って他球団に移る選手に付いては、或る程度、球団選択の自由を認めて欲しい。」等、選手から球団への要望事項ばかり。そもそも球団経営を圧迫した最大要因は、FA制度を”悪用”した形で、年俸吊り上げを図った選手達自身に有ると思う。以前、古田会長が、「選手も身を切る覚悟が出来ている。」とは言っていたが、具体的な話し合いになってからは、その辺の話が置き去りにされ、球団サイドに要望を突き付ける一方になっている気がする。これでは、「ファンの為に立ち上がった」という”錦の御旗”を立てつつ、選手達は良い所取りしてるだけではないか?という意見も出て来るだろう。
メジャー・リーガーの中には、数十億円に匹敵する年俸を得ている者も多いのだから、日本選手の年俸は決して高くはないという意見も有ると思う。でも、メジャー・リーグはメジャー・リーグであって、日本プロ野球界がそれに倣わなければならないという事でもないと思う。
アメリカが異常な迄の”訴訟社会”と言われて久しい。「ファースト・フードで買ったコーヒーを、自動車の運転席に座ったまま、太腿にコーヒー容器を挟んだ状態で蓋を開けようとして、容器を倒してしまい、尻に火傷を負ってしまった。これは熱いコーヒーを供給したファースト・フード店の落ち度だ!」と訴えた女性が、まんまと6,400万円の賠償金を得たりする不可解な世界。他にも、「自分がグレたのは、親がきちんと自分を管理しなかったからだ。」として、両親に莫大な慰謝料を求める裁判を、子供が起こしたというニュースも嘗て有った。こんな事は日本では認められないだろうし、「こんな事で賠償金やら裁判を起こすっていうのは、一寸おかしいんじゃないの?」というのが一般的な声だろう。その国にはその国の風土が有り、コモンセンスが有るのだから。その意味で、日本のプロ野球選手の年俸と、メジャー・リーガーのそれを単純比較して、どうこうと言うのは違う気がする。
ストライキ決行の是非に関しては、個人的には反対だが、これからの球界がより良き状態になる一歩と成り得るのであれば致し方ないのかなとも思う。それよりも、今回の騒動で鼻に付くのは、マスメディアの姿勢だ。
会見の質疑応答時に、選手サイドへの口調と球団サイドへの口調が明らかに違っている。選手サイドへはごく普通の口調なのだが、球団サイドへは「だから~、違うよ!」、「そんな事言ってねえよ!」、「話を逸らすなよ!」等々。確かに、球団サイドの対応には首を捻りたくなる事が多いのは事実。ファンを無視した様な言動も目立つ。しかし、だからと言って、あの横柄とも思える口調はおかしくはないだろうか?悪く言えば、世論が選手会寄りで有る事に目を付け、その威光を利用して球団側を罵倒し、自己陶酔しているマスメディアの姿勢に思えるのだ。「虎の威を借る狐」的な狡さを感じてしまうマスメディアが、一部とは言え居るのは、残念でならない。
昨今のマスメディアの偏重ぶりには、酷さを感じる。今の主流は、確かに選手会寄りの報道だ。しかし、実際にストライキ突入になると、この流れが一変してしまう可能性が有る。今のマスメディアの怖い所だ。ナベツネもどきの横柄な口調で、選手サイドへの批判攻撃に切り替えるのは、得てして上記の様なマスメディアなのではないだろうか。
何度も書いている事だが、一連の騒動では、オーナー連中の身勝手さや強引さが目に付き、選手サイドに肩入れしたい気持ちは有る。しかし、今日の会見を見ても判る様に、争点となっているのは「新規参入球団を認めて、12球団制を維持して欲しい。」や「合併に伴って他球団に移る選手に付いては、或る程度、球団選択の自由を認めて欲しい。」等、選手から球団への要望事項ばかり。そもそも球団経営を圧迫した最大要因は、FA制度を”悪用”した形で、年俸吊り上げを図った選手達自身に有ると思う。以前、古田会長が、「選手も身を切る覚悟が出来ている。」とは言っていたが、具体的な話し合いになってからは、その辺の話が置き去りにされ、球団サイドに要望を突き付ける一方になっている気がする。これでは、「ファンの為に立ち上がった」という”錦の御旗”を立てつつ、選手達は良い所取りしてるだけではないか?という意見も出て来るだろう。
メジャー・リーガーの中には、数十億円に匹敵する年俸を得ている者も多いのだから、日本選手の年俸は決して高くはないという意見も有ると思う。でも、メジャー・リーグはメジャー・リーグであって、日本プロ野球界がそれに倣わなければならないという事でもないと思う。
アメリカが異常な迄の”訴訟社会”と言われて久しい。「ファースト・フードで買ったコーヒーを、自動車の運転席に座ったまま、太腿にコーヒー容器を挟んだ状態で蓋を開けようとして、容器を倒してしまい、尻に火傷を負ってしまった。これは熱いコーヒーを供給したファースト・フード店の落ち度だ!」と訴えた女性が、まんまと6,400万円の賠償金を得たりする不可解な世界。他にも、「自分がグレたのは、親がきちんと自分を管理しなかったからだ。」として、両親に莫大な慰謝料を求める裁判を、子供が起こしたというニュースも嘗て有った。こんな事は日本では認められないだろうし、「こんな事で賠償金やら裁判を起こすっていうのは、一寸おかしいんじゃないの?」というのが一般的な声だろう。その国にはその国の風土が有り、コモンセンスが有るのだから。その意味で、日本のプロ野球選手の年俸と、メジャー・リーガーのそれを単純比較して、どうこうと言うのは違う気がする。
ストライキ決行の是非に関しては、個人的には反対だが、これからの球界がより良き状態になる一歩と成り得るのであれば致し方ないのかなとも思う。それよりも、今回の騒動で鼻に付くのは、マスメディアの姿勢だ。
会見の質疑応答時に、選手サイドへの口調と球団サイドへの口調が明らかに違っている。選手サイドへはごく普通の口調なのだが、球団サイドへは「だから~、違うよ!」、「そんな事言ってねえよ!」、「話を逸らすなよ!」等々。確かに、球団サイドの対応には首を捻りたくなる事が多いのは事実。ファンを無視した様な言動も目立つ。しかし、だからと言って、あの横柄とも思える口調はおかしくはないだろうか?悪く言えば、世論が選手会寄りで有る事に目を付け、その威光を利用して球団側を罵倒し、自己陶酔しているマスメディアの姿勢に思えるのだ。「虎の威を借る狐」的な狡さを感じてしまうマスメディアが、一部とは言え居るのは、残念でならない。
昨今のマスメディアの偏重ぶりには、酷さを感じる。今の主流は、確かに選手会寄りの報道だ。しかし、実際にストライキ突入になると、この流れが一変してしまう可能性が有る。今のマスメディアの怖い所だ。ナベツネもどきの横柄な口調で、選手サイドへの批判攻撃に切り替えるのは、得てして上記の様なマスメディアなのではないだろうか。


そして、今回は初めてTBさせて頂きました。
僕のような拙い文章のブログで申し訳ないですが(笑)。
でも、ファンにもマスコミにも圧倒的に「無条件スト賛成」
の風潮があり、僕は納得いかない中で、
giants-55さんの意見は、常に僕も頷きながら読んでいます。
選手会側に対して何が疑問かと言って、自分たちにも
「球団経営の悪化やプロ野球人気の低迷」の責任がある、
というような発言が全くないことですね。
もちろん球団側の責任は重大であるにしても、
選手会側にも譲歩すべきこと(年俸の引き下げ等)
あると思いますよね。
また、いつもながらに安易に世論に同調する
マスメディアの姿勢にも嫌気がしますねぇ。
giants-55さんの仰る通り、もし世論が「スト反対」
にでもなれば、手のひらを返したように
選手会批判に走るのでしょうね。
思いました。
テドは今回は、NPB側がやっぱり変だと思ってます。
近鉄にしても、赤字が重なってなどと、いってますが
今日、昨日いきなり赤字になったわけでもないわけで、
しんどいから、合併じゃ、と、これまたシーズン中に
いきなりでは、反則ですよ。
なんの説明もなくでしょ。
マスコミの品のないのは周知のことなのですが、
いままで、球団側のマスコミへの対応ったら
ひどく、横柄だったのですよ。
それの恨みの反動かもね(笑)わからんでもないです。
とはいえ、気をつけて見守りたいと思います。
6球団、6球団で来季もやって欲しいですね。
ストライキ不支持: 12,032
・・・この数字が全てを物語っています。
球団関係者が誰一人として見てないということは
ないと思うんですが・・・
混沌とした状況になってきましたね。
裁判所が選手会を労働組合と同等と認めてオーナ
ーたちを指導したことを考えれば、僕はあくまで
も労働組合の手法を踏襲しながら交渉していくべ
きだと考えています。つまり、あくまでも権利を
主張するという戦法です。
もちろん、giants-55さんがご指摘のとおり、選手
側にも反省すべき多くの点があるとは思いますが、
それは企業(球団)と労働者(選手)が対等な立
場であるという確認がとれた時点で考えていくべ
きことだと思います。
労使関係が強者と弱者という構造である限り、ナ
ベツネおやじのような発言は繰り返されるでしょ
うから、まずは強者の体質改善を重点課題にすべ
きだと思います。
マスメディアの、ストを支持するような雰囲気には違和感を感じますね。
なんだかテレビだけみてると古田が大ヒーローみたいになってるのが気になります。確かに彼はがんばってるんだろうけどなんだかなぁ
なるほどと思えるところもありましたので、こちらからもトラックバックさせて頂きました。
>年俸について
選手の年俸が経営を圧迫するというのなら、球団側はもっと早い段階で選手側に決算状況を提示すべきだったと思います。「これだけ苦しいのだから、協力してくれ」と。それをいつまでも恥を隠すように公開せず、交渉決裂の数時間前で言い訳のようにおずおずと差し出すようでは、すでに企業経営者として異常です。普通の会社なら背任扱いされかねません。
それに、FAを利用して有力選手を一本釣りしまくって、年俸の水準を引き上げ続けたのは他ならぬ巨人、いやナベツネです。
金の余りまくった球団と赤字出まくりの球団が同レベルで年俸云々を語ることがまずアンバランスなのであって、それを解消するための収入再分配制度については選手会側も検討を提案していたはずです。
>マスコミについて
週末の試合が無くなって、一番迷惑しているのはマスコミではないでしょうか。新聞は紙面が埋まらず、テレビやラジオは番組編成に穴が空いた上にスポンサーにも逃げられます。ダメージは少なくないはずです。
それでもマスコミが選手会側を支持するのは、それが世論の勢いだからでしょう。そもそも、記者会見で“悪者”に口の悪い質問が飛ぶのは毎度のことです。芸能人、政治家、疑惑の人……マスコミが世論の威光を借るのは今に限ったことではありますまい。
とはいえ球団側の経営状態をなぜもっと早く明らかにせず焦げ付かせておいたのか、今年合併話を出して今年承認、来期から5球団という早急さになるのか、さかのぼれば一リーグにしようとしていたんですし、そう考えれば球団側の横暴・経営責任を棚に上げている、という点で選手に非はないと思います。
合併危機にある球団を買収しようとする企業を断ってまでの合併、この件をふまえて考えれば今後本当に新規参入を促す気があるのか・・・口先だけという感じがするのは否めません。
いずれにしろこのストがどういう結果を生み出すのか・・・不安ですね。
今回の球界再編問題に関しては経営者側はもちろんのこと、FA権や年俸の高騰を求めているのにプレーでは真剣さが足りない選手側に非があるのも事実。そして、口先だけでは何でも言えるが結局球場にすら足を運ばないファンもいるし。(私のように行きたくても行けない地方の人間もいますが…(^o^;)
経営者・選手・ファンの三位一体の改革は今後絶対必要になってくるわけで、でも改革には時間がかかる。合併や新規球団参入だけですべてが解決するとは思いませんが、少なくとも経営者だけが好き勝手に進めている現状を打破するにはストはやむなしだったのではないでしょうか。
マスコミは世論に追随してるだけというお話でしたが、私はむしろ、彼らはこの問題を自分らの主張に使ってる気がします。マスコミが左寄りなのは前から言われてますが、この「強いオーナーに立ち向かう弱き個人(選手会)」みたいなのを演出して、自己陶酔してるだけなのかも。
私は地元ですが○鉄はもういらないかも。合併反対運動はやってるけど、観客が増えたなんて聞いたことない。