ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

退職代行サーヴィス

2018年12月12日 | 其の他

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「広がる『退職代行サーヴィスとは 本人の代わりに『辞めます。』」(12月12日、FNN.jpプライムオンライン

 

貴方」に代わって、会社を辞めると伝えてくれる。会社を辞めたいけど、中々言い出せない人達の声。

 

「会社の事を考えると、体調が悪くなります。」、「毎朝泣いているので疲れが取れず、真面に働けなくなって行った。」、「もう少し頑張ろうと思っていましたが、我慢の限界です。」。

 

そんな人達の代わりに「辞めたい。」と言ってくれる、退職代行サーヴィスを行う企業が急速に増えている。

 

其の中の1つ「EXIT」は、2017年5月からサーヴィスを始めた。電話やLINE等で依頼を受けると、「EXIT」の担当者が、早い場合は其の日の内に、本人に代わって、退職の意向を勤務先に伝える。

 

EXIT社員は「御自身で退職を切り出せない方々から、御依頼を受けまして、代わりに退職の御意向を御伝えさせて戴く物になっておりまして、此の度御社で御勤めの〇〇様から御依頼を承り、御連絡させて戴いた。」と伝えた。

 

退職に関する連絡は、「EXIT」が仲介してくれる、利用者は退職の話が纏まれば、退職届を出すだけで、会社とはコミュニケーションを取らずに辞める事が出来る。

 

EXIT株式会社新野俊幸共同代表は「自分は会社を3回退職しているが、毎回非常に辞め辛かった。なので、『辞め辛い方々が、もっと気軽に、会社を退職出来る様な社会を実現出来れば良いな。』と思って始めた。」と述べた。

 

「EXIT」の利用者は増加していて、現在は、1ヶ月間で凡そ300件の申し込みが在ると言う。

 

利用料は、正社員退職の場合で5万、アルバイトで4万円と決して安くは無い。では何故、今、此の様なサーヴィスが求められているのか。

 

千葉県に住む男性(21歳)は、凡そ2年半勤めた物置を製造する会社を、10月に此のサーヴィスを利用して退職した。退職代行を利用した男性は「1回、両腕のを結構、負担の掛かる仕事だったので、壊してしまって、其処から2週間近く休んで。其の後に、又、更に負担の掛かる仕事を平然遣らされたので、もう其の時点で、一寸此処不味いなと思った。」と話した。

 

更に男性は、上司から日常的に悪口を言われていて、精神的に追い詰められていたと言う。退職の仕方をインターネットで調べている時に、此のサーヴィスを見付け、申し込んでから、2週間で退職する事が出来た。

 

退職代行を利用した男性は「今、もっと細かい手続きとかが在るのかなとか心配していたが、いざ代行を御願いしてみたら、結構すんなり退職出来たので、気分が凄く楽になった。」と話した。男性は退職後、間も無くして再就職先を見付け、現在は、趣味だった旅行を楽しんでいると言う。

 

EXIT株式会社の新野俊幸共同代表は「『其れって、メンタル弱過ぎでしょ。』とか、『其れ位、自分で言えよ。』みたいな意見も結構在ったりするが、決して、個人だけに問題が在る訳じゃ無くて、間違い無く会社にも問題が在って。『別に辞める事って、新しい事への挑戦のステップだから、其処はポジティヴに考えて良いんじゃないの。』という様な空気感を作って行きたい。」と話した。

 

此の退職代行に付いて、弁護士で無い者が、弁護士業務を行う非弁行為当たるのではという指摘が在る。此れに対して「EXIT」側は、交渉は行わず、連絡の仲介に徹しているので、非弁行為に当たらないとしている。

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もう大分昔になるが、退職経験が在る。新卒で入社した会社を4年程で退職したのだが、退職の意向を会社に申し入れてからが大変だった。直属の上司のみならず、役員からも慰留が続き(こんな自分なんぞを慰留してくれた事は、有難く感じはしたが。)、結局、退職出来たのは8ヶ月程経ってからだった。

 

そんな経験が在るので、EXITの様な退職代行サーヴィスが存在する事自体は、理解出来なくも無い。退職の意向を会社に申し入れるのは、心身共に疲れる事だから。

 

でも、「安易に、こういうサーヴィスに頼るのもどうかなあ?」という思いも在る。「勤めていた会社がブラック企業だった。」等、頼らざるを得ないケースも在るとは思うが、そうじゃ無ければ「自分自身で、会社に退職の意向を申し入れるべき。」と思う。

 

「本人に代わって、親が会社に退職届を出して来た。」、「メールでのみ、『辞めます。』と伝えて来た。」、「何も言わずに、会社に来なくなった。」等、「社会人としてどうなの?」と感じてしまう話を良く聞く。新野俊幸共同代表の「『別に辞める事って、新しい事への挑戦のステップだから、其処はポジティヴに考えて良いんじゃないの。』という様な空気感を作って行きたい。」という主張は間違いじゃ無いと思うが、上記した様な例外は別にして、自分自身で解決する事を基本にしないと、結局は“逃げの人生”を送り続ける事になってしまう気がするのだ。


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