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セーヴ:野球用語の1つで、リードしているチームの救援投手が、試合終了迄リードを守り切る事で付く投手記録。最多のセーヴを記録した投手に、最多セーヴ投手のタイトルが与えられる。セーヴの条件に付いては、此方を参照の事。
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昨夜行われた「ジャイアンツvs.カープ」戦は、「3対1」でジャイアンツが勝利し、セ・リーグの首位の座に返り咲いた。先週の対タイガース3連戦では、打線がピリッとしなかったジャイアンツ。昨夜の試合も今一つな感は在ったものの、ジャイアンツの先発・戸郷翔征投手が要所を押さえる投球を見せ、8回を投げ切って「1失点」だけ。決して良い調子では無かった様に見えたが、充分に合格点を与えられる投球だった。
そして、9回表に登板したジャイアンツの(翁田)大勢投手は、カープ打線を3人で打ち取り、セーヴを記録。今季、11試合に登板し、負け無しの「1勝10セーヴ」。ジャイアンツの新人最多セーヴ記録は、1978年に角三男(盈男)氏が記録した「7セーヴ」だったが、当然乍ら此の記録は“1シーズンを通して作られた物”。大勢投手は今季21試合目にして角氏の記録を3セーヴ上回ったのだから、本当に凄い。
今季の試合数は「全143試合」。今のペースで行けば、大勢投手はシーズン終了時で「6勝68セーヴ」を達成する事になる。「1シーズンでのセーヴ最多記録」は、2017年にホークスのデニス・サファテ氏が記録した「54セーヴ」だが、此の記録を抜く事になる。
とは言え、飽く迄も計算上の話。プロの世界はそう甘くは無く、百戦錬磨の打者達は血眼になって大勢投手の攻略に挑んで来る事だろう。相手打者達に打ち崩され、涙を呑む日も来るに違い無いが、とんでもない大記録を達成してくれそうな“大きな勢い”を、大勢投手は名前からも感じさせてくれる。