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失策:野球やクリケット等に於て、守備を行っている野手・投手がミスにより、打者の打撃の時間を延ばしたり、アウトにする筈の打者・走者をアウトに出来なかったり、余分な進塁を許したりする事、又、其の回数を示す記録を指す。エラーとも呼ぶ。暴投、捕逸、野手選択は失策に含まれない。
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ジャイアンツの坂本勇人選手と言えば、“守備の名手”でも在る。ショートとしては、2010年に144試合で「21」の失策数を記録した事(失策率:0.145/試合)も在ったけれど、昨季は116試合で「4」しか記録しなかった(失策率:0.034/試合)のだから。
そんな彼だが、今季は4月19日の試合終了時点で「4」と、既に昨季の数と並んでいる。21試合終了しているので、失策率は「0.190/試合」だ。
坂本選手だけでは無く、「今季のジャイアンツは、失策が多いなあ。」という気がしていたので調べてみると、4月19日の試合終了時点で「15」(失策率:0.714/試合)と、セ・リーグでは一番多い。昨季のジャイアンツは143試合で「45」(失策率:0.314/試合)とリーグ最少だったのだから、倍以上の失策率だ。
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「今季のセ・リーグ所属チームの失策数」(4月19日の試合終了時点)
1位:ジャイアンツ[15](失策率:0.714/試合)
2位:ドラゴンズ[11](失策率:0.611/試合) / カープ[11](失策率:0.550/試合)
4位:スワローズ[10](失策率:0.500/試合)
5位:ベイスターズ[9](失策率:0.562/試合)
6位:タイガース[8](失策率:0.380/試合)
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昨季、セ・リーグで最も失策数が多かったのはタイガースの「86」(失策率:0.601/試合)なので、今季は最多と最少がタイガースとジャイアンツの間で入れ違った形となっている。“攻めの守備”による失策数の増加ならば、文句は言えないのだが・・・。
因みにNPB記録によると、「シーズン最多失策は、1940年に南海ホークスが記録した『253』(失策率:2.409/試合)」となっている。2リーグ制以降で言えば、「1950年に西日本パイレーツが記録した『235』(失策率:1.735/試合)」だそうだ。
一方、「シーズン最少失策は、1991年にライオンズ、そして2017年にホークスが其れ其れ記録した『38』で、ライオンズの失策率は『0.292/試合』、ホークスの失策率は『0.265/試合』。」となっている。