ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

狸女と出会える店

2004年07月24日 | 旅行関連
国内外を問わず旅するのが好き。事前にネットやガイドブックで、面白そうな所をピックアップして訪ねるのだが、時には予想もしなかった様な面白いスポットに出くわす事が有る。そんな時は、何か物凄く得をした様な感じがするものである。

大分県に九酔渓(きゅうすいけい)という場所が在る。夏には新緑、秋には燃えるような紅葉が楽しめる風光明媚な渓谷なのだが、其処に車で向かった時の話である。

十三曲がりと呼ばれる九十九折の山道を延々と車で登って行ったのだが、昼も近くなり、小腹が空いて来た。何処か食事の取れる場所はないかと思っていた所、山道の中程に食事処兼土産物屋が在った。駐車場に車を停めて、ちょっとした展望台から下方を覗くと絶景。傍に何故か幾つか檻が在り、中を覗くと雉やら猪やらが飼われている。

店の入り口には「桂茶屋」との看板が掲げてあった。軒を潜り中に入った所、山菜等の山の幸を使ったメニューが書かれていた。とろろ飯が美味そうだったのでそれを注文すべく注文カウンターの列に並んだ。店の中には多くの土産物が並んでいたので、それを何気に見ていたところ・・・。

客「何が美味しいのかしら?」
従業員「とろろ飯がお奨めだポン!皆食べていかれるだポン!」

ビックリして、カウンターの従業員を見ると、狸のメークをした女性が応対している。改めて、店の奥を見ると、狐や百姓、バカ殿の格好をした従業員が配膳等をしているではないか。皆がその役に成り切って、「~だコン!」とか「~ですだ」とか真面目くさった顔でやっているのだ。いわばヘヴィメタ・ファッションの動物版といった風情。やられた感から、思わず爆笑してしまった。

後から聞いた話では、美川憲一等も旅番組で訪れたという知る人ぞ知る有名店なのだとか。肝心の食事も美味いし、話の種にもなる事必定なので、機会が有れば行かれては如何だろうか。

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