スマトラ沖地震の被災国に対する支援金だが、政治的な思惑を含んだ”増額合戦”の様相を呈してきている。日本はいち早く最大5億ドル(約525億円)の無償資金協力を表明し、一時は世界一の支援金出費国となった。「情けは人の為ならず」という諺が在るが、第二次世界大戦で完膚無き迄に叩きのめされ、焼け野原と化した日本が、ララ物資等の各国からの援助物資の御蔭で飢餓状態を回避出来た歴史を考えても、困った人達に救いの手を差し伸べるのは至極当然の事。訳の判らない公共事業に、税金が湯水の様に投入される事よりは遥かに意味深い事だし、概して動きがスローモーな日本政府にしては珍しく評価出来る即断だったと思う。唯、この即断の背景には、対外的に日本が世界的貢献を果たしている事をアピールし、日本が国連の常任理事国入りを果たす為の機運を高めたいという日本政府の”スケベ心”が在ったのは間違いないだろう。
日本の支援金額が明らかになって以降、ドイツは当初表明していた2,000万ユーロ(約28億円)の支援金を大幅に増額し、5億ユーロ(約700億円)とする事を表明。これ又、一時は世界一の支援額となった。しかし、世界一座も束の間。オーストラリアは、インドネシアに対して5年間で10億豪ドル(約820億円)の支援を表明したのである。これ等の国も、常任理事国入りを視野に入れた”政治的な思惑”が背景に在るのだろう。こうなって来ると、支援金というよりも常任理事国入りの為の上納金納付といった色合いを強く感じてしまう。
個人的には、日本の常任理事国入りにそれ程の必要性を感じていない。日本には「寄らば大樹の陰」といった様な生き方ではなく、在野に在って正論を吐き続ける存在になって欲しいからだ。だからこそ、これ以上の”増額合戦”に巻き込まれる事無く、毅然とした態度で、人的支援等の方向で世界に貢献して貰いたい。*1
*1 困っている世界の人達に救いの手を差し伸べるのは上記した様に当然の事と考えている。唯、己の国を振り返って見た時、年間3万5千人近い自殺者を出している現実も存在している。1時間に約4人が、自ら命を絶っているのだ。
「外には優しく、内には冷たい。」という外面だけ良い国というのも問題だろう。海外に支援を行なう一方で、自国民にも優しい国家であって欲しい。
日本の支援金額が明らかになって以降、ドイツは当初表明していた2,000万ユーロ(約28億円)の支援金を大幅に増額し、5億ユーロ(約700億円)とする事を表明。これ又、一時は世界一の支援額となった。しかし、世界一座も束の間。オーストラリアは、インドネシアに対して5年間で10億豪ドル(約820億円)の支援を表明したのである。これ等の国も、常任理事国入りを視野に入れた”政治的な思惑”が背景に在るのだろう。こうなって来ると、支援金というよりも常任理事国入りの為の上納金納付といった色合いを強く感じてしまう。
個人的には、日本の常任理事国入りにそれ程の必要性を感じていない。日本には「寄らば大樹の陰」といった様な生き方ではなく、在野に在って正論を吐き続ける存在になって欲しいからだ。だからこそ、これ以上の”増額合戦”に巻き込まれる事無く、毅然とした態度で、人的支援等の方向で世界に貢献して貰いたい。*1
*1 困っている世界の人達に救いの手を差し伸べるのは上記した様に当然の事と考えている。唯、己の国を振り返って見た時、年間3万5千人近い自殺者を出している現実も存在している。1時間に約4人が、自ら命を絶っているのだ。
「外には優しく、内には冷たい。」という外面だけ良い国というのも問題だろう。海外に支援を行なう一方で、自国民にも優しい国家であって欲しい。
各国の資金援助合戦に関しては、私も常任理事国入りを視野に入れた上納金納付と言うようにしか見えないです。
被災地域が被災後にまず求めるのは、いつ形になるかわからないお金よりも、直接的な支援である気がします。
まず被災者の状況を打開した後で、資金援助を求めるのが心情なのではと。
個人的には被災地域への自衛隊派遣を重視すべきではなかったかと感じます。
議論が散漫になってしまうと思い、支援額の裏にある「下心」についてあえて書いていなかったのでエントリを補完していただいてしまいました。ありがとうございます。
競うように支援額を増やしたのはいいけれど、いつ、どういう形で拠出するのか具体的に見えていないのも気になります。もっといえば政情が不安定なアチェに大量の自衛隊を送ることをこんなにあっさり決めちゃっていいんでしょうか…。
また寄らせてくださいませ。
中国の支援内容や規模がちょっと気になります。安保理の常任理事国でありながら、どうもこーゆー場面では目立ちません。
支援金、難しい問題ですね・・・。
被災国はどんな形であってもお金がほしいと思いますし、
政治的な意図が見え隠れするのも仕方がないことなのかなと思ったり・・・。
国内にも目を向けたらどうか、というご意見ですが、私もそう感じます。
支出したお金が正しく効率的に使われるように、最後の被災者ひとりひとりまでに責任感を持って政府関係者はことにあたって欲しいものです。
ところで、自殺者って実は豊か過ぎる社会での共通の問題のように思います。
中世ヨーロッパでも、貴族社会には自殺が見られたとききますし、農村で貧しさを理由に自殺をしていたりはなかったりと、自殺をめぐる理由というのは非常に複雑怪奇のように思います。
五木弘之が言うように、年間1万人が死ぬ交通事故を交通戦争だというなら、自殺はまさに心の戦争だと言えるでしょう。
でも、戦っているのは各個人個人。
行政やまわりにできることは少ないように思いますし、仮にあったとすれば、それを果たさなかった家族たちにはかえって重荷になるように思います。
ですから、死ぬ自由はあるよね。
ぐらいが私のスタンスです。
ホームレスになっても必死に生きる人もいれば、家族も家もあっても死ぬ人もいる。
人それぞれ、としか私には言えないです。
コメントが遅れてすみません。
スマトラ震災関連の記事を書いてからにしようと思ってたらこんなに遅くなってしまいました。
下心つきの増額合戦・・・。
嫌ですねえ。
その支援金も適正に使われればいいのですが、
汚職が日常化していたりするような国でも
大丈夫なのかと心配です。
その上、救援活動の為にきたという外国人が、
インドネシアで現地の女性にセクハラしてますしね。
大切なのは支援金そのものではなく、
被災者の救助と保護とケアと被災地の復興なのですがね。
お金はあくまでもそのための道具だと思います。
貴ブログの方にレスを付けさせて戴こうと思ったのですが、書き込み出来ませんでしたので、こちらに書かせて戴きます。
貴記事を拝読させて戴きました。何処の世界にも悪い輩は居るものですが、火事場泥棒と言うか、人の弱みに付け込んで悪さを成す輩は本当に下衆と言うしかないですね。日本人の中にも、貧困という弱みに付け込んで少年&少女買春に及ぶ下衆が数少なくない様ですが、同胞として本当に恥ずかしいです。心が貧しいんでしょうね。
私の方のブログでは荒らし対策として
コメントを書き込めない設定にしているのです。
すみません(^^;)
社会問題、特に政治的なトピックを扱うと、
2ちゃんねるで増殖した荒らし屋たちに
荒らされやすいので予防措置としてそうしています。
これからもよろしくお願いいたします。
ブログを持っておられない方や、書き込み出来ない方へのレスは、当方のブログ内にレスを付けさせて戴く事にしておりますので、全く御気遣いなくドンドン書き込みしてやって下さい(^o^)v。