最近、コンビニやファミレス、チェーン展開している飲食店を訪れると、レジ横やら店内の壁やらに矢鱈と或る掲示がされている。「○月○日の美食アカデミーで、当店が紹介されました。」、「当店が○月○日の帰れま10で紹介されます。」、「シルシルミシルで紹介されたXXを置いています。」、「リアルスコープで大絶賛されたXX入荷!」等々、情報系ヴァラエティー番組で取り上げられた事を、此れでもかと言わん許りに掲示し捲っている光景が目立つ。
TV番組の影響力は大きく、訴求効果が在るからこその掲示なのだろうが、こうも氾濫していると正直呆れてしまう。有名所のコンビニやファミレス、チェーン展開している飲食店だったら、必ずと言って良い程此の手の掲示がされており、「然も厳選に厳選を重ねた結果の様に思わせているが、こんなにも矢鱈と掲示されていたら、在り難味も何も無いのでは?」と感じてしまうのだ。
何時の頃からか、TV番組の作られ方が安直になってしまった。1つのパターンが視聴率を稼ぐと、同様の番組が次から次へと作られて行く。粗製乱造に嫌気が差した視聴者は軈て離れ、オリジナルの番組も含めて低視聴率が原因で放送が打ち切られて行くという繰り返し。
景気の低迷が長期間に亘る中、不景気知らずのTV業界も流石に不景気風が吹き荒れ、制作費の大幅なカットがされていると言う。其れを受けて、安直な番組作りに加え、露骨な迄の「バーター」が、TV番組で幅を利かせ出してはいまいか?飽く迄も想像だが、「制作費を大幅に抑えたいTV局側」と「売り上げを大きく伸ばしたい店側」の利害が一致したバーターが、日常的に行われている様な気がする。
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番組スタッフ: 「今度番組で御宅を取り上げて上げるから、商品(飲食物等)をロハで提供してよ。」
店側: 「商品どころか、店舗もロハで貸し切り状態にしますよ。協力費を出しても良いですから。」
番組スタッフ: 「気を遣って貰って悪いねえ。内のスタッフにも、御宅のファンが多くてさ。」
店側: 「在り難う御座います。そうそう、スタッフの方達に特別な優待券差し上げますよ。」
番組スタッフ: 「良いの?じゃあ、番組でバッチリとアピールして上げるよ。」
店側: 「済みませんねえ。」
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「こんな会話が、普通にされているんじゃないの?」と思ってしまうのは、自分だけだろうか?
「激安で美味しく、サービスも最高。」等と某TV番組で取り上げられた焼肉チェーン店が食中毒事件を起こし、多くの死傷者を出したのは記憶に新しい。「自身や自身の知人が行っている商売を、自身が仕切る番組で平然と宣伝している胡散臭い御仁。」(「感動やん。」とか「泣けるなあ。」なんぞと、感動の押し付けもウンザリ。彼が仕切っている事柄には、全て「金の匂い」を感じたりもしてしまう。)が司会者をしている番組というだけで、自分なんぞはチャンネルを変えてしまうのだが、放送直後に取り上げた店が大きく世間を騒がせたというのに、形だけのエクスキューズをチラッとしただけで、後は何事も無かったかの様に放送は続けられていると言う。「『非常に良い店』という視聴者からの投稿が在り、其れを信じて放送しただけの事。我々も被害者なんだ。」とTV局側は言いたいのかもしれないが、「放送内で投稿者とされた人物は架空なのではないか?『彼の店を取り上げる事先ず在りき。』の企画だったのではないか?」という噂が噴出するに到っては、もし事実“ならば”とんでも無い話と言わざるを得ない。
バーターを100%否定はしないけれど、何事にも限度が在る。程々で止めておかないと、TV離れは進むだけだと思う。
内情を良く知らないので色々邪推してしまったのですが、厳しい縛りが在るとの事で、非常に勉強になりました。自分なんぞが邪推してしまうレヴェルの話なので、厳しい縛りが在るのは当然と言えば当然なのかもしれません。
唯、近所にTV番組で何度か取り上げられる飲食店が在るのですが、試しに1度食べに行ったら、「何で此処が取り上げられるの?」と驚いてしまう程美味しくなかった。「他の人は美味しいと思ってるのだろうか?」と行った経験の在る知人数人に聞いてみた所、「貴方もそう思った?」と言われ、苦笑。其れから暫くして判ったのは、其の店を運営しているのが“元業界人”で、其のコネで何度も番組に取り上げて貰っているという話。製作スタッフとの間に金銭の遣り取りが在ったか否かは不明なれど(3518様が書かれている様に、厳しい縛りが在る事からも、金銭の遣り取りは無いのかもしれませんが。)、公共の電波を公私混同しているとは言えますよね。