「今年の紅白でクール・ファイブが再結成され、デビュー曲の『長崎は今日も雨だった』を歌う予定。」と、昨日のスポーツ紙で報じられていた。内山田洋とクール・ファイブのリーダーだった内山田洋氏が先月肺癌で亡くなられたが、その追悼にと元メイン・ヴォーカルの前川清氏が当時のメンバー達に呼び掛けて実現したものだとか。宮本悦朗氏や小林正樹氏等、前川氏がグループに在籍していた頃のメンバー達が集結するという事で、中には既に芸能界から引退されている方も居られるそうだ。
個人的には凄く嬉しいニュース。と言うのも、今はその言葉自体も死語になってしまったが、所謂「ムード歌謡」が大好きで、リアル・タイムで聞いていた内山田洋とクールファイブや敏いとうとハッピー&ブルー、ロス・インディオス&シルヴィア等のみならず、懐メロ番組で覚えた黒沢明とロス・プリモスや鶴岡雅義と東京ロマンチカ、和田弘とマヒナスターズ、フランク永井氏、松尾和子さん等の歌を幼少時から良く口ずさんでいたからだ。今でもカラオケで歌う事が多々在り、再びムード歌謡のブームが来ないかと思っている程。
前川氏がグループを脱退して19年経つが、その間内山田氏とは音信不通の状態だったという。ハッキリ言えば、グループに残ったメンバー達との感情的なフリクションが在ったとは思う。でもそんな事は別にして、あのクールファイブの歌声が一夜限りとはいえ、再び耳に出来るのが非常に嬉しい。
閑話休題。先日読み終えた「削除ボーイズ0326」(著者:方波見大志氏)に付いて、今日は書いてみたい。この小説はポプラ社小説大賞の第一回受賞作品。大賞作品には賞金2,000万円という、文学賞史上空前の大枚が支払われる事が報じられていたので御存知の方も居られるとは思うが、先々月に単行本として刊行されたので、「一体どれ程の内容なのだろうか?」という好奇心含みで購入したのだった。
漫画「ドラえもん」を知らない人は先ず居ないだろう。「サザエさん」や「鉄腕アトム」等と並ぶ、国民的な漫画&キャラクターだ。そのストーリーが大概、「困ったのび太が『何か便利な道具はないか?』とドラえもんに泣き付く。→ドラえもんがポケットから奇想天外な道具を引っ張り出し、のび太に『この道具は便利だけれども、こうこうこういった使い方をしてはいけない。』と注意した上で渡す。→初めはドラえもんの注意を守り、道具の便利さを堪能するのび太だが、最後は注意を守らずにとんでもない目に遭う。」という流れなのも、これ又皆様御存知の事だろう。一言で言ってしまえば、「削除ボーイズ0326」はそんな感じの作品だと思う。
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或る日、12歳の小学6年生の少年がフリーマーケット会場で謎の男から貰った物、それは一見デジカメの様でも在ったが、実は過去の出来事を削除出来るという驚くべき装置だった。
その装置をKMDと名付け、自身にとって不利な出来事を遡って削除する少年。最初はセットした時間から5分間の出来事が削除出来たのだが、誤って装置を落とした事により故障を生じてしまい、その時間は3分26秒となってしまう。
使用者は削除前と削除後の記憶が微妙に重複し、そして一度削除した時間は二度と戻らない。その事に然して問題を感じずに装置を使い続けていた少年だったが・・・。
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ネット上では、この作品が2004年に公開された映画「バタフライ・エフェクト」と類似している点が少なくないと、”盗作”を指摘する声が上がっているらしい。残念ながらこの映画は未見の為、自分は何とも言えないのだが、確かに指摘されているポイントを見る限りでは「うーん。」と唸ってしまう所は在る。唯コンセプトとしては、似た様な作品がたまたま出来上がってしまう可能性も否定し切れない気もする。
この作品をミステリーとして読むならば、ハッキリ言って凡作だと思う。”オチ”は早い段階で読めてしまったからだ。ではミステリーという括りを外して、純粋に小説としての面白さを評価してみてると、これ又正直ピンと来ない。文章力も構成力も取り立てて抜きん出ているとは感じられなかった。
総合評価はギリギリ星3つといった感じか。
個人的には凄く嬉しいニュース。と言うのも、今はその言葉自体も死語になってしまったが、所謂「ムード歌謡」が大好きで、リアル・タイムで聞いていた内山田洋とクールファイブや敏いとうとハッピー&ブルー、ロス・インディオス&シルヴィア等のみならず、懐メロ番組で覚えた黒沢明とロス・プリモスや鶴岡雅義と東京ロマンチカ、和田弘とマヒナスターズ、フランク永井氏、松尾和子さん等の歌を幼少時から良く口ずさんでいたからだ。今でもカラオケで歌う事が多々在り、再びムード歌謡のブームが来ないかと思っている程。
前川氏がグループを脱退して19年経つが、その間内山田氏とは音信不通の状態だったという。ハッキリ言えば、グループに残ったメンバー達との感情的なフリクションが在ったとは思う。でもそんな事は別にして、あのクールファイブの歌声が一夜限りとはいえ、再び耳に出来るのが非常に嬉しい。
閑話休題。先日読み終えた「削除ボーイズ0326」(著者:方波見大志氏)に付いて、今日は書いてみたい。この小説はポプラ社小説大賞の第一回受賞作品。大賞作品には賞金2,000万円という、文学賞史上空前の大枚が支払われる事が報じられていたので御存知の方も居られるとは思うが、先々月に単行本として刊行されたので、「一体どれ程の内容なのだろうか?」という好奇心含みで購入したのだった。
漫画「ドラえもん」を知らない人は先ず居ないだろう。「サザエさん」や「鉄腕アトム」等と並ぶ、国民的な漫画&キャラクターだ。そのストーリーが大概、「困ったのび太が『何か便利な道具はないか?』とドラえもんに泣き付く。→ドラえもんがポケットから奇想天外な道具を引っ張り出し、のび太に『この道具は便利だけれども、こうこうこういった使い方をしてはいけない。』と注意した上で渡す。→初めはドラえもんの注意を守り、道具の便利さを堪能するのび太だが、最後は注意を守らずにとんでもない目に遭う。」という流れなのも、これ又皆様御存知の事だろう。一言で言ってしまえば、「削除ボーイズ0326」はそんな感じの作品だと思う。
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或る日、12歳の小学6年生の少年がフリーマーケット会場で謎の男から貰った物、それは一見デジカメの様でも在ったが、実は過去の出来事を削除出来るという驚くべき装置だった。
その装置をKMDと名付け、自身にとって不利な出来事を遡って削除する少年。最初はセットした時間から5分間の出来事が削除出来たのだが、誤って装置を落とした事により故障を生じてしまい、その時間は3分26秒となってしまう。
使用者は削除前と削除後の記憶が微妙に重複し、そして一度削除した時間は二度と戻らない。その事に然して問題を感じずに装置を使い続けていた少年だったが・・・。
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ネット上では、この作品が2004年に公開された映画「バタフライ・エフェクト」と類似している点が少なくないと、”盗作”を指摘する声が上がっているらしい。残念ながらこの映画は未見の為、自分は何とも言えないのだが、確かに指摘されているポイントを見る限りでは「うーん。」と唸ってしまう所は在る。唯コンセプトとしては、似た様な作品がたまたま出来上がってしまう可能性も否定し切れない気もする。
この作品をミステリーとして読むならば、ハッキリ言って凡作だと思う。”オチ”は早い段階で読めてしまったからだ。ではミステリーという括りを外して、純粋に小説としての面白さを評価してみてると、これ又正直ピンと来ない。文章力も構成力も取り立てて抜きん出ているとは感じられなかった。
総合評価はギリギリ星3つといった感じか。
宮本さんがいじられキャラでかわいいおじちゃんだったなぁ・・と。
むすめたちに「うただのははのまえのおっと」と前川氏を説明すると「だから?」という反応が・・・。既に遠い過去のお話なのであります・・。
でも今の世の中にちょっとだけでも
置いておいて欲しい存在ではないでしょうか。
>クールファイブ
これは嬉しいニュースです。
私的には、大晦日は紅白よりもテレビ大阪
(おっとテレ東というほうがいいのか)で放映する
懐メロ番組のほうが好きです。
桑田圭祐の歌唱のお手本(ウソ)と言われる
菅原都々子の引退が惜しまれます・・
一寸前にも松本零士氏と槇原敬之氏との間で盗作騒動が在りましたね。あの件は別にしても、偶然にして先人の作品に似てしまったのか、先人の作品に対してオマージュの念を持っている事から換骨奪胎といった感じで一部を拝借したのか、はたまた意図的にパクったのか等、様々なケースが盗作騒ぎの根底には在ると思います。
時間を遡って遣り直すという意味では、筒井康隆氏の「時をかける少女」も同じコンセプトですので、この事だけをして倒錯としてしまうのはどうかと思うのですが、問題はその他の細々とした点に在るのでしょうね。この辺は当該する映画を見ておりませんので、何とも言えない所ですが・・・。
東野圭吾氏の作品で、近年の単行本の”増量化”を皮肉ったものが在りました。「現在の単行本のトレンドは、兎に角分厚く&重くしなければ読者は魅力を感じてくれない。」と出版社が競い合って増量化を図るというストーリーで、頁数を稼ぐ為に文字の大きさをどんどん大きくしていって、最後は1頁に数文字しか印刷されていなかったり、表紙を異常に厚くしたりという馬鹿さ加減が描かれていました。
本当に最近は厚い単行本が目立ちますが、実際に読んでみると「もっと内容をコンパクトにした方が良いのに。もしかして、増量化の為に無理やり余計な”枝葉”を加えてるのかな?」と思うのもチラホラと(苦笑)。
そういうのを競う風潮になってるんですね・・
何かで読みましたが、
原稿枚数を増やそうと思えば
兵隊を登場させ
「一」
「二」
「三」
「四」
・・・・
と号令をかけます。
で、途中でしくじらせ
「番号もとい」とやれば
行数だけは多くなるという按配なのですが・・
小学校の時分、SF小説にはまっていました。SF小説といっても、眉村卓氏や筒井康隆氏等が子供向けに書かれた所謂「ジュブナイルSF小説」。恐らくマヌケ様も御存知だとは思うのですが、光瀬龍氏の「夕映え作戦」等がSFシリーズで刊行されており、その表紙のデザインはどれも魅力的だったのを記憶しています。「少年探偵団シリーズ」にしろ、あの頃の表紙って結構個性的なものが多かったですね。
先日お亡くなりになったというニュースを聞くまで、内山田洋と前川清は同一人物で、ソロデビューを機に改名したものだとばかり思っておりました。(恥)
「杉山清貴とオメガトライブ」みたいにボーカルとバックバンド(コーラス)名の組合せだと思い込んでたので・・・。
あ、ただそれだけです。
前川清氏の旧芸名が「内山田洋」と思っておられたんですね。もうそれだけクール・ファイブの存在自体が、歴史の世界に入ってしまったという事なのかもしれません。
昔のグループ名ってそう言われてみれば、「ヴォーカルの名前+グループ名」では無く、「リーダー名+グループ名」が殆どでしたね。これって或る意味では「家長制度」、即ち「リーダー=家長」って捉え方が強かった為なのかなあと思ったりも。
ムード音楽とは無関係なのですが、「ジューシィ・フルーツ」(http://homepage3.nifty.com/poptrip/single/ippatu/juicyfruits.html)や「TOM★CAT」(http://ja.wikipedia.org/wiki/TOM%E2%98%85CAT)なんてバンドも在りましたねえ・・・。
賞金2000万円という額に嫉妬した者の戯言といったところでしょうか。
それを作者に矛先を向けて強引にパクリだとこじつけて糾弾するところが、
社会の掃きだめと言われるあそこらしい反応といえばそうかもしれません。
仮に賞金が300万円程度だったとしたら何も言われなかったでしょうね。
一応バタフライエフェクトの設定を解説しておくと、あちらは自身の書いた
過去の日記をジッと見つめることで、意識だけを過去の自分へ飛ばし憑依して
過去の世界で行動して未来を変えるという設定でした。主人公の幼少時代に
時折記憶が無くなるという症状の原因がこれだったという設定は絶妙ですが、
時空改変モノにありがちなツッコミ所も結構あります。簡単に説明すると
大体こういった設定なので、これを削除ボーイズがパクったというのは
かなり無理があると思いますね。人間の嫉妬というのは根深いということでしょうか?