遂に12月に突入。今日を含めて後31日で今年も終わりという事で、例年同様この時期になるとどうしても急いた気持ちになってしまう。年の初めに「今年こそは・・・。」と心に秘めた誓いは、どうやら今年も満願成就という訳には行かずに終わりそうだ。
これから徐々に年の瀬に向かって行く中で、昨日は又寂しいニュースを目にする事となった。ウルトラ・シリーズの演出及び脚本を担当し、「帝都物語」等の映画作品の監督としても知られた実相寺昭雄氏が御亡くなりになられたのだ。
実相寺氏と言えば、ウルトラ・シリーズの第一期から第二期の幕開けに当たる「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」、そして「帰ってきたウルトラマン」にて、幾つかの作品の演出及び脚本を担当されていたのが印象深い。特に「ウルトラマン」の第34話「空の贈り物」で「ハヤタがウルトラマンに変身する為に手にしたのがベータカプセルでは無く、直前迄食べていたカレーのスプーンだったというシーン」と、「ウルトラセブン」の第8話「狙われた街」で「モロボシ・ダンとメトロン星人が卓袱台を挟んで会見したというシーン」は、どちらも強烈なインパクトを伴って脳裏に刻み込まれている。どちらも当時は、上層部から「ふざけている。」とかなりの叱責を受けた様だが、今となっては実相寺氏の感性の鋭さを感じずにはいられないシーンで在る。何度見ても涙を禁じ得ない”棲星怪獣”ジャミラが登場した「故郷は地球」(「ウルトラマン」第23話)も彼の作品だったっけ。
最近では、嘗て自身が演出を手掛けていた特撮番組「シルバー仮面」を、「シルバー假面」というタイトルで映画化し、今月23日からの公開を待つばかりだったという。最後迄「特撮」に情熱を燃やされていたという事だろう。
自分が日本という国に生まれて良かったと思う事は幾つか在るが、他国とは量&質共に比較にならない程の素晴らしい漫画やアニメ、そして特撮番組に囲まれて育ったというのは非常に嬉しいし、誇りにも思う所で在る。
享年69歳というのは余りにも若過ぎるが、自らが魂を分け与えたウルトラ兄弟達の待つ光の国へと実相寺氏は旅立って行かれたのだと思いたい。楽しい世界を見せて戴いた事を、心から感謝致します。合掌。
これから徐々に年の瀬に向かって行く中で、昨日は又寂しいニュースを目にする事となった。ウルトラ・シリーズの演出及び脚本を担当し、「帝都物語」等の映画作品の監督としても知られた実相寺昭雄氏が御亡くなりになられたのだ。
実相寺氏と言えば、ウルトラ・シリーズの第一期から第二期の幕開けに当たる「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」、そして「帰ってきたウルトラマン」にて、幾つかの作品の演出及び脚本を担当されていたのが印象深い。特に「ウルトラマン」の第34話「空の贈り物」で「ハヤタがウルトラマンに変身する為に手にしたのがベータカプセルでは無く、直前迄食べていたカレーのスプーンだったというシーン」と、「ウルトラセブン」の第8話「狙われた街」で「モロボシ・ダンとメトロン星人が卓袱台を挟んで会見したというシーン」は、どちらも強烈なインパクトを伴って脳裏に刻み込まれている。どちらも当時は、上層部から「ふざけている。」とかなりの叱責を受けた様だが、今となっては実相寺氏の感性の鋭さを感じずにはいられないシーンで在る。何度見ても涙を禁じ得ない”棲星怪獣”ジャミラが登場した「故郷は地球」(「ウルトラマン」第23話)も彼の作品だったっけ。
最近では、嘗て自身が演出を手掛けていた特撮番組「シルバー仮面」を、「シルバー假面」というタイトルで映画化し、今月23日からの公開を待つばかりだったという。最後迄「特撮」に情熱を燃やされていたという事だろう。
自分が日本という国に生まれて良かったと思う事は幾つか在るが、他国とは量&質共に比較にならない程の素晴らしい漫画やアニメ、そして特撮番組に囲まれて育ったというのは非常に嬉しいし、誇りにも思う所で在る。
享年69歳というのは余りにも若過ぎるが、自らが魂を分け与えたウルトラ兄弟達の待つ光の国へと実相寺氏は旅立って行かれたのだと思いたい。楽しい世界を見せて戴いた事を、心から感謝致します。合掌。
TBありがとうございました。
本当に、今年は思い出深い方の訃報が続きますネ。
実相寺昭雄監督の稀有な演出力、画面構成。
他の演出家たちの追随を許さぬ、天性の資質でした。
決して技巧だけに走らず。
そのシーンの空気、情感を伝える。
実相寺監督の演出は、子供心にも刺激が強く、
目に焼きつく映像も少なくありませんでしたネ。
キャメラ、レンズ、光と影、
そんなきめ細かな拘りを感じさせてくれた方でした。
奥様の原知佐子さんは、新東宝時代からの女優さんですが、
大映ドラマ「赤い衝撃」で、山口百恵さんのお姉さんでした。
ボブヘアで、我侭で意地悪だった腹違いのお姉さん。
最終回近くで、姉妹が和解する場面は忘れられません。
身を挺して救い出そうとする妹に、改心する姉。
同じく大映ドラマの「花嫁衣裳は誰が着る」
まったく同じ役どころでした(笑)
伊藤かずえさんの母で、堀ちえみさんを苛め抜くのですが、
最後には和解し、
“ここはお前の家、いつでも帰って来なさい”
と泣かせる台詞を口にされました。
大映調の時代掛かった台詞も、原さんや岩本多代さんたちの演技に支えられていましたネ。
「姑獲鳥の夏」にも出演してらっしゃいました。
原さんは私と同郷でもあるので、大好きです。
ヒーローらしくない話、怪獣らしくない話。
人と違ったものの見方を映像で表現する。
それが実相寺イズムでしたね。
今年は何という年でしょう。
実相寺のウルトラマンの演出はシュールでしたね。
この前、こちらのブログて゜メトロン星人の話したばかりなのに。
残念です。
そういえば「帰ってきたウルトラマン」でマットアローが自衛隊機と衝突しそうになって
「危ない危ない。マットの予算が削られるとこだった」という台詞があったように記憶してます。
あれも実相寺の演出でしょうね。
その中に「スペシウム光線は絶対に使わない」という法則があったそうです。
ベータカプセルをカレーのスプーン、メトロン星人とちゃぶ台をはさんで会談のシーンはある意味それまで他の監督や脚本家達が築き上げてきたヒーロー像の単なる「パロディー」とも捕らえられ、私的にはその実相寺手法自体あまり評価はしていないんですが、
「スペシウム光線を使わない」というのは何だかぐっときました。
ちょっと飛躍しているかもしれませんが、むやみやたらに最終兵器を用いない~これは現代の核保有国へのアンチテーゼ、警鐘と取れました。
ジャミラのエピソードでは残酷な運命に晒された対象への慈しみも彼の慈悲深い考え方の現われだったのでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。
昨日の金曜ロードショーのALWAY三丁目の夕日を見て、おそらくこの山崎貴監督も、少なからず影響を受けたと思ったのだが…。
乱歩のオドロオドロさは、山崎監督にはないと思うが、夕焼け・電車・昭和は引きついているような気がするね。
実相寺監督の映画で好きなのは、ストーリー的には物足りなかったが映像的な作品で好きなのは帝都物語だったね。
ようつべでオープニングを見つけた。
で、続編の三丁目の夕日のサイトもね。
見比べて見ると、似通ってるなぁと思うのは俺だけなのかもしれないが。
帝都物語↓(ようつべより)
http://www.youtube.com/watch?v=WAYIe1LMAc8
ALWAYS続・三丁目の夕日↓(映画制作委員会)
http://www.always3.jp/
giants-55さんが「一番気の毒な怪獣」とおっしゃるジャミラも実相寺さんの監督だったのですね。
初めて観た時の驚きがいまだ忘れられない「ちゃぶ台」対面シーンも。
今年は、(一方的ではありますが)お慕いしていた方、好きだった方が何人も亡くなりました。
寂しいと思う気持ちも大きいのですが、ここは丹波さんの説を信じて「霊界で仕事を続けておられて(これぞ冥福)、何時の日か新作を観る事が出来る」と考えたいです。
余談ですが以前やっぱりこんな年があったなあと少し考えてみて、平成元年だったと思い当たりました。
ジャミラを思うと、どうしても「気の毒な怪獣」という表現しか浮かんで来ないんですよね。子供心に、「国家の思惑で打ち捨てられた者の哀しみ」というのを強烈に感じさせられましたから。
ヒーロー物の決め技って水戸黄門の印籠の様に、「出るぞ、出るぞ。」と思いながら、実際に出ると「出たー!」といった感じでワクワクしてしまうんですよね。あれも様式美といったものなのでしょうか(笑)。