「週刊新潮(12月7日号)」に面白い記事が載っていた。SMAPの香取慎吾氏主演で製作進行中の映画「西遊記」に対し、本場中国のブロガーの間から非難の声が上がっているそうだ。この映画は今年初め、フジテレビ系列にてやはり香取氏主演で放送されていたドラマ「西遊記」が好評だった為に製作が決まったもの。非難されている理由は「ストーリーやキャラクター設定が原作と大きく懸け離れており、悪ふざけが過ぎる。」、「猪八戒が大きな帽子を被っていてイメージが違う。」、「孫悟空にスカートを履かせている。」といった「中国の文化遺産で在る原作を侮辱している。」といった論調が殆どなのだが、最も非難が集まっているのは「本来は男性の三蔵法師を、女性が演じる形に変えている。」という点だとか。
原作と映像化された物が乖離してしまうケースは何処の国でもまま在る事だし、それに対して重箱の隅をほじくる様な指摘で在ればどうかとは思う。ましてや何でもかんでも敵対的な視点で見てしまう人達は、中国に限らず何処の世界でも居る訳で、今回の非難そのものが正鵠を射たもので在るか否かを此処で論じるつもりは無い。この映画の撮影に協力している上海電影集団も、「確かに悪ふざけの要素は在るが、中国と日本では文化が違う。彼等が作ろうとしているのはファッショナブルな要素を盛り込み、若者の注目を集める作品だ。」とのコメントを出している様に、中国に於けるこの作品への見方が全て批判的という訳でも無いだろうし。
自分が面白いなと思ったのは、記事の中で中国事情に詳しい方が書かれていた一文に在った。手元に当該誌が無いのでうろ覚えの記憶で書くが、次の様な趣旨だった。
「中国人にとって『西遊記』の三蔵法師役を女性が演じるというのは抵抗を覚えるでしょうね。これは、『赤穂浪士』で大石内蔵助の役を女性が演じた場合に、日本人が覚えるで在ろう抵抗感と同じではないでしょうか。」
日本人で「三蔵法師を女優が演じる。」という図式に疑問や抵抗を覚える人は少ないのではないだろうか。恐らくそれは、1978年に日本テレビ系列で放送され高視聴率を記録した「西遊記」シリーズの影響が大きいと思う。三蔵法師を今は亡き夏目雅子さん(本当に綺麗な方だった。)が演じ、当初は「何で女優が男性の役を演じるのだ?」という声も在った様に記憶しているが、番組終了時には「三蔵法師=夏目雅子」というイメージが明確に出来上がっていたと思う。
このシリーズ以降、TVドラマとしては3タイプの「西遊記」が製作されたが、三蔵法師役は「宮沢りえさん→牧瀬里穂さん→深津絵里さん」と、その時々に”旬”な女優が当然の様に務めて来た。自分も全く違和感無くそれを受け容れていたのだが、原作を重んじれば「三蔵法師を女優が演じるというのは変と言えば変だし、大石内蔵助役を女優が演じるというのも何だなあ。」という感じはする。
西遊記の原作を読んだ事は無いので何とも言えないが、三蔵法師に女性的な嫋やかさを感じさせる描写が在るのだろうか?我が国では嘗て僧に対して、荒法師のイメージが在る一方で、嫋やかなイメージを感じさせる者も居た事を考えると、後者のイメージが日本に於ける「西遊記」の中で増幅されて行ったという事なのだろうか?
武術や学問に秀でていて、且つ病弱で夭逝した歴史上の人物が美男子に喩えられるケースも多々日本では見受けられる。新選組の沖田総司等がその最たる例だが、そう言えば「幕末純情伝」という映画では「沖田総司は女だった!」という設定で、牧瀬理穂さんが沖田役を演じていたっけ。これは別に抵抗を覚えなかったが、やはり大石内蔵助役を女優が演じるというのは・・・。
原作と映像化された物が乖離してしまうケースは何処の国でもまま在る事だし、それに対して重箱の隅をほじくる様な指摘で在ればどうかとは思う。ましてや何でもかんでも敵対的な視点で見てしまう人達は、中国に限らず何処の世界でも居る訳で、今回の非難そのものが正鵠を射たもので在るか否かを此処で論じるつもりは無い。この映画の撮影に協力している上海電影集団も、「確かに悪ふざけの要素は在るが、中国と日本では文化が違う。彼等が作ろうとしているのはファッショナブルな要素を盛り込み、若者の注目を集める作品だ。」とのコメントを出している様に、中国に於けるこの作品への見方が全て批判的という訳でも無いだろうし。
自分が面白いなと思ったのは、記事の中で中国事情に詳しい方が書かれていた一文に在った。手元に当該誌が無いのでうろ覚えの記憶で書くが、次の様な趣旨だった。
「中国人にとって『西遊記』の三蔵法師役を女性が演じるというのは抵抗を覚えるでしょうね。これは、『赤穂浪士』で大石内蔵助の役を女性が演じた場合に、日本人が覚えるで在ろう抵抗感と同じではないでしょうか。」
日本人で「三蔵法師を女優が演じる。」という図式に疑問や抵抗を覚える人は少ないのではないだろうか。恐らくそれは、1978年に日本テレビ系列で放送され高視聴率を記録した「西遊記」シリーズの影響が大きいと思う。三蔵法師を今は亡き夏目雅子さん(本当に綺麗な方だった。)が演じ、当初は「何で女優が男性の役を演じるのだ?」という声も在った様に記憶しているが、番組終了時には「三蔵法師=夏目雅子」というイメージが明確に出来上がっていたと思う。
このシリーズ以降、TVドラマとしては3タイプの「西遊記」が製作されたが、三蔵法師役は「宮沢りえさん→牧瀬里穂さん→深津絵里さん」と、その時々に”旬”な女優が当然の様に務めて来た。自分も全く違和感無くそれを受け容れていたのだが、原作を重んじれば「三蔵法師を女優が演じるというのは変と言えば変だし、大石内蔵助役を女優が演じるというのも何だなあ。」という感じはする。
西遊記の原作を読んだ事は無いので何とも言えないが、三蔵法師に女性的な嫋やかさを感じさせる描写が在るのだろうか?我が国では嘗て僧に対して、荒法師のイメージが在る一方で、嫋やかなイメージを感じさせる者も居た事を考えると、後者のイメージが日本に於ける「西遊記」の中で増幅されて行ったという事なのだろうか?
武術や学問に秀でていて、且つ病弱で夭逝した歴史上の人物が美男子に喩えられるケースも多々日本では見受けられる。新選組の沖田総司等がその最たる例だが、そう言えば「幕末純情伝」という映画では「沖田総司は女だった!」という設定で、牧瀬理穂さんが沖田役を演じていたっけ。これは別に抵抗を覚えなかったが、やはり大石内蔵助役を女優が演じるというのは・・・。
ましてや西遊記は、最初の夏目雅子があまりにも良かったから。
原作を読むと、三蔵法師と孫悟空のやりとりに、分からず屋の女性を思わせるイメージがあるので、こういうキャスティングにしたのかな?とも思います。
たしか宝塚で、赤穂浪士をやっているものをすこしだけTVで見たことがあるのだけど、違和感ありましたね。
大石内蔵助だけでなく、すべてが女性でした。
宝塚ファンには怒られるかもしれないけれどね。
だから日本で演じる分なら、問題ないと思うが、またもや読んでてそれを思い出しました。
中国のサイトはフィルターがかかってて、自国内の非難は絶対ないね。誘導する輩もいると聞く。何処まで、工作員がいるんだろうね。
三蔵法師が女性でも俺は、ちっとも構わん。
夏目雅子は、憧れでも会ったしね。
大石内蔵助の女性版も、なんか面白そうなぁ。
大奥の揉め事で、女性(忍者)の敵討ちが47士揃って…。
48人(手)でもいいかな。
それぞれに名前が、鶯、ヒヨドリ、戸渡…スイマセン。
瞑想し過ぎました。(笑)
西遊記の三蔵法師(玄奘)は、日本では夏目雅子さんが演じたのが色濃く反映されているのでしょう、というかそれだけの根拠でしょうね。
マヌケ様の書き込みで過去の記憶が一気に呼び覚まされる事が多いのですが、「悟空の大冒険」懐かしいですね。敬愛する手塚先生の作品で、三蔵法師の声は野沢那智氏でしたね。アラン・ドロンの声の吹き替えでも御馴染みだった彼が、ああいったナヨナヨ系の声色を出していたのが何とも意外でした。八戒は「ぶらり途中下車の旅」のナレーションや、「ヤッターマン」のドクロベエ等を担当していた滝口順平氏。竜子は「キューティーハニー」のハニーや「ルパン三世」の峰不二子等を担当していた増山江威子さん。沙悟浄は「いなかっぺ大将」のニャンコ先生や「マッハGoGoGo」の覆面レーサー等を担当していた御存知”キンキン”。ナレーションは「サザエさん」のマスオさんや映画「猿の惑星」のコーネリアスの吹き替え、そして何と言っても「新八犬伝」で犬塚信乃や犬田小文吾、里見義実等の声を担当していた近石真介氏と、今考えるとかなり豪華な顔触れでした。
話は逸れましたが(笑)、「三蔵法師が女性だった。」なんて説在るんですか!?それは初耳です。でも、色んな可能性に思いを馳せられる歴史の妙かもしれませんね。そう言えば昨日、「レオナルド・ダ・ヴィンチの母親はアラブ系だったのではないか?」という説が報じられていましたね。イタリアの大学が、ダ・ヴィンチの残した52枚の書類から約200点の指紋を採取し、その中からダ・ビンチの指紋を割り出して分析した結果、「その形状がアラブ人の指紋の60%以上に見られるものだった。」というもの。又、指紋には唾液も付着していたそうで、これからはダ・ヴィンチが前夜に食した料理も解明出来るのではないかとの事。興味津々です。
ところで小学生くらいだったでしょうか、マッハGOGOGOは確か日曜日の夕方のアニメだったと思います。 キャラクターもストーリーもバタ臭い感じがしてアメリカのアニメかと思ったくらです。 その後アメリカで放送されあのタランティーノも小さい頃に見て大ファンになったそうです。 実写でハリウッドが映画化すると聞いています。 ガッチャマンもらしいです。
ダ・ヴィンチがアラブ民族の血を引いている。非常に興味深い説だと思います。どの民族が優れていて、どの民族が劣っているといった狭量さにはウンザリしていますので、民族的差別を受けがちなアラブの人達が、今回の説によって自信を取り戻す一助になればと自分も思います。
「マッハGoGoGo」、確かにバタ臭いアニメでしたね。ミチの弟のくりお、そしてチンパンジーの白と赤の斑のキャップなんかは、とても日本人が被る代物では無かったですし(笑)。同時代に放送されていた「黄金バット」や「妖怪人間ベム」がやはり無国籍風の絵柄でした。こちらは製作していたのが韓国の放送局だったというのが大きく影響していたのでしょうが、「マッハGoGoGo」は竜の子プロダクションですよね。何でああいった絵柄にしたのか興味の在る所。もしかしたら、最初から海外に売り込む事を考えていたのでしょうか。
ガッチャマンもハリウッドで実写化ですか!?どんな風になるのか興味在りますが、日本ではCMでSMAPによって既に実写化されて好評を博していましたね。