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「記者に『敬意払い、起立しろ。』 躍進のギリシャ極右政党」(5月9日、朝日新聞)
ギリシャ総選挙で21議席を獲得した極右政党「黄金の夜明け」が、記者会見時に報道陣に起立を求め、従わないと退場を促す等、早くも摩擦を起こしている。
地元メディアによると、6日夜、ミカロリアコス党首が党本部の会見場に入る際、党員が報道陣に「敬意を払え」と起立を求めた。報道陣が「我々は取材に来ている。」と抗議すると、「従わないなら、出て行け。」と声を荒らげた。拒否した記者は退席したと言う。
会見で党首は、既成政党の政治家と共にテレビ等のメディアを「腐敗したエリート共」と罵り、「我々を汚く攻撃し続けて来たが、我々は勝利した。」と述べた。
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基本的にはどんな相手で在ろうとも、最低限の敬意を払う必要は在ると思う。しかし、「己が党首が場内に入って来る際には、起立して敬意を払え。」と強要するのは、とても真面な政党の主張とは感じられない。何とも言えない気持ち悪さを感じてしまう。
極右にせよ極左にせよ、余りにも極端に偏った思考の人達の中には、こういった「過ぎた権威主義」や「過ぎた形式主義」を振り翳す人が少なくなく、シンパシーを感じ得ない。
何処ぞの市長の言動にも此の手の危うさを感じる事が少なくないけれど、彼の場合は取り敢えず「取材陣の質問には、全て答える。」というスタンスを採っているのは評価出来るが・・・。
ご紹介の政党、心なしかH氏を彷彿とさせますね。(I氏はそこまでやらないと思う)
「維新政治塾」に実際に参加している方(コンサル関係の仕事に就いている男性)が、毎日新聞のインタヴューで次の様に答えていました。
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「受講生は、全体的に保守の色が強い。所属する班のグループ・ディスカッションでは『徴兵制』がテーマとなり、25人中20人が『賛成』と答えた。体制を変えたいという橋下市長には共感するが、選挙で大勝したら日本はどうなるのかという戸惑いが在る。」
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「保守で在ろうが改革で在ろうが中庸で在ろうが、個人的にはどうでも良い。大事なのは私利私欲を捨て去り、日本という国にとって最善の政策を執り行ってくれる事。」というのが自分の考えなのですが、どうにも極端な思考の人(右にせよ左にせよ)というのは概して「単一思考」なケースが目立つのが怖い所。「今の若者はなってない。→徴兵制“でも”敷いて、根性を叩きのめすべき。」といった思考も結構垣間見れたりするのですが、では「自分自身が徴兵制の対象になっても、全く問題無いのか?」となると、そういった人達に限って「自分達は年齢的に関係無い。」と言ったりするもの。(又は、「問題ないですが、其れが何か?」みたいな、明らかに自分は無関係なのを判っていて、開き直り的な主張をしたり。)「自分は“安全圏”に身を置き乍ら、自分以外は何をされても構わない。」という考えならば、其れは其れで怖い。