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此れは「セコイ」とは言わない。「みっともない」、「情け無い」と言うのではないか。
敗色濃厚試合を引き分けに持ち込んだDeNAの中畑監督は、「やったぞ、やったぞ!何だ、此れは。凄いチームだな。」と大興奮だったが、一方で胸糞悪い気分になったファンも多かった筈。引き分け狙いの露骨な“遅延行為”に、宇都宮の巨人ファンからは大ブーイングである。
土壇場で同点に追い付いた直後の9回裏。此の時点で試合開始から3時間17分が経っていた。昨季からのルールで3時間半を経過すると新しいイニングには入らない。ベンチからの指示が在ったのだろう、5番手の加賀が2死一塁とした所で、先ず内野陣がマウンドに集まった。其の輪が解けると、続いて捕手の黒羽根がのろのろとマウンドへ。見兼ねた球審が試合再開を促した直後、今度は友利投手コーチがベンチを出て、マウンドに向かったのだ。
「感心しない。一寸露骨過ぎますよ。」とは、ラジオ中継の解説者。全くだが、DeNAの時間稼ぎは未だ続く。マウンド上の加賀が打席の坂本に対し、異常な程長い間合いで投球した上に、6球も牽制球を投じ、狙い通り此のイニング中に3時間半を超えて、無理矢理引き分けに持ち込んだ。
ルールに反する物では無いとは言え、10回のDeNAの攻撃は其れ迄4安打を放っていた1番の荒波から。3番には6日の試合で2本塁打の若武者・筒香が控えていた。巨人ファンだけでは無く、「勝ち越しを狙って勝負しろよ。」というDeNAファンのブーイングも在った筈で在る。
中畑監督は「人気低迷と言われる球界を盛り上げたい。」と言って就任。話が違うじゃないかよ!
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「態とアウトになる楽天に怒りの声が噴出」(5月11日、Sports Watch)
10日、Kスタ宮城では、プロ野球公式戦「埼玉西武ライオンズx東北楽天ゴールデンイーグルス」の一戦が行われた。
試合は、3回迄に6点を積み上げた楽天が4回迄「6-2」と大量リードをするも、此の辺りから何時ノーゲームになってもおかしくない程に雨脚が強まった。すると、一刻も早く試合成立となる5回表迄ゲームを進めたい楽天は、4回裏に聖澤諒が振り逃げにも拘らず、早々にベンチに引き揚げる。更に、高須洋介がヒットで出塁をするも、怠慢な走塁でタッチアウトに。にも拘らず、ベンチでハイタッチを受ける。続く松井稼頭央は2ストライクから明らかに無気力なスイングで自ら三振し、チェンジとなった。
勝利の為とはいえ、悪天候の中、球場に足を運んでくれたファンの前で、自らアウトになり回を進めた楽天。此れにはネットの掲示板や、該当するプレーを編集して公開したYouTube(動画)のコメント欄でも「せめてフル・スイング位して三振しろよw。」、「無気力野球」、「露骨過ぎ。」、「ヒット打っといて牽制死とは。」、「遣るにしても、もう一寸上手く遣れよww。露骨過ぎるw。」、「此れは後で痛い目に遭う。」、「大雨の中観ていたファンの事考えてますか。」、「松井、始球式かよww。」といった怒りや呆れた声が噴出した。
結局試合は、天候が徐々に回復し9回迄行われ、一時は逆転を許した楽天がガルシアの本塁打で競り勝つ格好となった。仮に其の儘西武に逆転負けを喫していたなら、間違い無く大炎上となっていたで在ろう楽天の怠慢プレー。理由は如何在れ、ファンの前では常に全力プレーを願いたい物だが。
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先達て行われた「ジャイアンツvs.ベイスターズ」の3連戦は、ジャイアンツの1勝2分けに終わった。ベイスターズの粘りは認めるも、「第1戦で大量得点した事によりベイスターズを舐め、気の緩みが出たとしか思えないジャイアンツ。」というのが、3連勝してもおかしくなかった3連戦を、1勝2分けにしてしまったという感じがする。
第1戦及び第3戦が引き分けに終わった訳だが、冒頭の記事で問題にしている第1戦のみならず、第3戦もベイスターズ側に遅延行為と思わせる感じが在った。個人的には「勝負はけりが付く迄、徹底的に闘うべき。だから、引き分けは好きじゃない。」という思いを持っているので、遅延行為としか思えない形で引き分けに持ち込んだ此の2戦は、見ていて決して気持ちが良い物では無かった。仮に延長戦に突入し、応援しているジャイアンツが負ける結果となったとしても、其の方が遥かにスッキリするから。
「ルールに反する物では無いとは言え」と元記事では書いているが、「公認野球規則」の「1・00 試合の目的、競技場、用具」を見ると、「1・02 各チームは、相手チームより多くの得点を記録して、勝つ事を目的とする。」と記されている。「遅延行為で引き分けを狙う。」というのは、「勝つ事を目的とする。」というのに違反するだろうし、「勝つ事を目的とした。」と言えるかもしれないけれど、「怠慢プレーで更なる得点機会を放棄した。」という意味では、ゴールデンイーグルスのプレーも違反と言えるかもしれない。
唯、「今回のベイスターズ及びゴールデンイーグルスの行為は、“戦略として”否定しない。」というのが自分の考え。「引き分けは、実質的に勝利に等しいという現行システム。」、そして「選手を粗方使い果たし、延長戦に突入すると不利な状況。」というのを考え合わせると、ベイスターズの引き分け狙いは戦略として判らなく無いし、「コールド・ゲームも考えられる中、大量リードしている状態で早く試合を成立させ、勝利を得たい。」とするゴールデンイーグルスの考えも、戦略として理解出来るので。今回は両チームが批判対象となってしまったが、同様の事は過去に殆どのチームがしており、其れは我がジャイアンツも例外では無い。(他のスポーツでも、同様の事をしていたりもする。)今回の件だけが批判されるならば、其れは其れで理屈に合わないと思う。
「“戦略として”否定しない。」けれど、だからと言って「好ましい事。」と思っている訳では勿論無い。こういうプレーが多発すれば、純粋に野球を楽しみたいファンは、野球から離れて行ってしまう事だろう。妙な小細工をせずに、でもどうしても必要な場合には、元記事に在る様に「遣るにしても、もう一寸上手く遣る。」という姿勢が必要ではないか?プロで在る以上、「上手く誤魔化す。」というのもプロのテクニックだと思う。