嫌なニュースに触れる機会が多い昨今、ホッとするニュースを見聞すると殊更嬉しくなってしまう。先達て発生した竜巻では多くの家屋が破壊され、亡くなった方が出る等、本当に哀しい自然災害だったけれど、そんな中でもホッとするニュースが報じられていた。
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「竜巻で行方不明のワン太郎 2日振りに戻る」(5月9日、スポニチ)
竜巻で大きな被害を受けた茨城県つくば市北条で、被災後に行方が判らなくなっていた3歳雄の犬「ワン太郎」が、2日振りに飼い主の下に戻った。怪我も無く元気な様子で、家族等は「生きていて良かった。」と喜んでいる。
大関英也さん(75歳)宅の飼い犬で、6日の竜巻が発生後、無人だった自宅庭に在った小屋は壊れて散乱。首輪を繋ぐ金具が外れ、紐だけが残っていた。小学6年の孫・隆司郎君(11歳)は心配で泣いていた。
8日午前、大関さんの妻・満里子さん(70歳)が「家の100m先で似た犬が居る。」と知人から聞き、瓦礫撤去の手を止めて駆け付け、名前を呼ぶと、生け垣の陰からそっと出て来たと言う。
満里子さんは「ワン太郎もホッとしたでしょう。無くなった小屋も、買って上げなくちゃ。」と笑った。
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犬小屋が壊れて散乱するも、「首輪を繋ぐ金具が外れ、紐だけ残っていた。」という事から、ワン太郎が竜巻で吹き飛ばされた訳では無いと想像は出来たかもしれない。でも、飼い主としては最悪の事態を考えてしまうだろうし、長年飼い続けていた愛犬を昨年失った自分としては、心配で泣いていたという隆司郎君の気持ちは痛い程判る。だからこそ、ワン太郎が無事見付かったというのは、「良かった。」という思いで一杯。
http://www.youtube.com/watch?v=WhQySxqSANU
以前にも書いたのですが、竜巻と言うとどうしても、子供の頃に読んだ絵本「オズの魔法使い」を思い出してしまう。竜巻に巻き込まれて「オズの国」に飛ばされたというストーリーに、「自分も竜巻に巻き込まれ、何処かに飛ばされてみたいな。」なんて思ったものですが、長ずるに従って竜巻の恐ろしさを知った次第。