久し振りに休みが取れたので、昨日は東京ドームで開催されている「世界らん展日本大賞2015」を、同世代の知人と見て来た。
1991年に第1回が開催され、今回で25周年。以前から「実際に見てみたい。」と思っていたが、漸く念願が叶った。
約3千種(約10万株)の蘭の展示というのは、もう圧巻としか言い様が無い。国内では初公開となった「オルキス・イタリカ」等、珍しい蘭を見て回り、良い目の保養に。
「連日、メイン・ステージでは様々な方が登場する。」というのは知っていたけれど、「具体的に、誰が登場するのか?」は知らない儘、昨日は場内に入った。既にステージは始まっており、「誰かなあ?」と思って近付いてみると、何と“子供の頃からの憧れの人”がステージ上に。長渕剛氏の夫人で、フラワー・アーティストとして活動されている長渕悦子さんだ。
1973年、「志穂美悦子」という芸名で芸能界デビューした彼女。自分が初めて彼女を知ったのは、「キカイダー01」でのマリ役。「可愛いルックスなのに、激しいアクションを見せる。」というギャップに、一発で魅了されてしまった。(「こんな兄貴や姉貴が欲しかった」等、過去に何度か記事で触れている事からも御判りの様に、ずっと大好きな人で在り続けている。)
【志穂美悦子(長渕悦子)さん】
今年1月、若い頃に痛めた膝を手術した影響で、松葉杖姿では在ったけれど、初めて眼前にする彼女は相変わらず美しく、年甲斐も無くドキドキしてしまった自分。
で、展示を全て見終え、帰ろうかと思っていた時の話。30代半ばと思しき(らん展の)スタッフが、スマホで話していた。行われたイヴェントに付いて説明していたのだが、其の中で何度も「長渕剛さんの奥さん」と口にしていたのだ。「長渕剛さんの奥さん」という表現で間違いは無いのだけれど、自分にとっては「志穂美悦子さん」以外の何物でも無いし、「志穂美悦子」の「し」の字も言わなかった事が、凄く印象に残った。
長渕氏と結婚した彼女が、芸能界を引退したのは1987年の事。今からもう28年も前の事で、30代半ばと思しき件の彼が、“志穂美悦子だった頃の彼女”を知らなくてもおかしくは無いのだけれど、個人的にはジェネレーション・ギャップを感じてしまった次第。
ドームから出た瞬間、「さっき、スマホで話してた人居たでしょ?彼が、『長渕剛さんの奥さん』って連呼してたの聞いた?」と、同世代の知人が聞いて来た。同様にジェネレーション・ギャップを感じていた事を知り、思わず吹いてしまった。
「ミッキー」ですか・・・ディズニーランドのキャラクターじゃあるまいし。ニュース番組等で屡々、ミッチーの言動を見聞して来た人間からすると、隔世の感が在りますね。
有名人が亡くなった際、ワイドショーで若い兄ちゃんや姉ちゃんが、「~で御馴染みだった○○さんが御亡くなりになりました。」と、然も知っているかの様にコメントする事が在りますよね。勿論、中には書物や映像等で知っている場合も在りましょうが、どう考えてもリアル・タイムで見聞してない人間が、然も知っているかの様にコメントするのは、鼻白む所が在ります。
AK様が書かれた「ミッキー」の話と似ているのですが、以前、某芸人が亡くなった際、某局の若い女性アナウンサーが、「○○のギャグで御馴染みだったXXさんが亡くなられたのは、本当に残念ですね。」みたいなコメントをしたのですが、其の○○というギャグは同年代の芸人の物で、亡くなった芸人のギャグでは無かったという事が在りました。自分は年齢的に其の芸人を知っていたので、「えっ!?」と驚いてしまったのですが、少しして彼女が訂正&御詫びをしていたのを見て、苦笑してしまいました。「私は年齢的に存じ上げないのですが~」みたいな事を、最初に言えば良かったのに。
ブルース・リー氏の登場は、強烈なインパクトが在りました。少年漫画誌の裏表紙に載っていた通販では、ヌンチャクやら燃えよドラゴン仕様のジャージ等が売られていたし、ドリフのコントでも「アチョー!」なんていう掛け声と共に、彼の真似がされたし。自分も、友達と一緒に真似したりしましたね。
でも、彼だけ強烈なインパクトを与えたというのに、初主演映画「ドラゴン危機一発」が公開された僅か2年後に、彼は亡くなっているんですよね。