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「生まれた赤ちゃんが双子を妊娠していた?」(2月14日付け日刊ゲンダイ)
世にも不思議な事が起こる物で在る。
香港の医学誌「香港メディカル・ジャーナル」の最新号は、生まれた許りの赤ちゃんが腹部に双子の胎児を宿すという、極めて珍しい症例を報告した。
新生児を取り上げた医師は最初、腹部に腫瘍が在ると考えていた。日が経つに従い、腫瘍は増大。X線写真を撮ると、双子の胎児が居る事が判った。手術で双子を摘出したが、新生児は手術前から何事も無かった様にミルクを飲んでいたと言う。
「封入奇形胎児」と言われる症例で、50万件に1件の割合で発生する。摘出された双子は妊娠8週間に相当するサイズで、体内で成長を続けていたというから、仰天で在る。
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「封入奇形胎児」なる症例、以前にも目にした事が在るけれど、手塚治虫氏が生み出したキャラクター「ピノコ」の事を、ついつい思い浮かべてしまう。ピノコの場合は「奇形腫(から造形された)」という設定で、「封入奇形胎児」と「奇形腫」とは全く異なる物という事らしいが。
50万件に1件の割合で発生するという事だけれど、新生児の体内に胎児が宿っているというのは、実に不思議な症例で在る。