今年のドラフト会議が、昨日行われた。1巡目の指名では「佐々木朗希投手(岩手県立大船渡高等学校)にファイターズ、マリーンズ、ゴールデンイーグルス、ライオンズの4チーム。」、「奥川恭伸投手(星稜高等学校)にスワローズ、タイガース、ジャイアンツの3チーム。」、そして「石川昂弥選手(東邦高等学校)にバファローズ、ドラゴンズ、ホークスの3チーム。」が重複。籤引きの結果、佐々木投手はマリーンズが、奥川投手はスワローズが、そして石川選手はドラゴンズが交渉権を引き当てた。「3選手共に、“1巡目での指名を公言していたチーム”に引き当てられた。」という事と、「昨年に続いて2年連続で、1巡目指名の選手を引き当てた井口資仁監督(マリーンズ)と与田剛監督(ドラゴンズ)の強運さ。」が印象に残った。
一方、我がジャイアンツだが、今年も籤運の悪さを感じさせられる結果に。昨年のドラフトでは「1巡目&外れ1巡目を続けて外した。」が、今年も同じく「1巡目&外れ1巡目を続けて外す。」という連敗に終わった。「1巡目で交渉権を得た選手が、必ずしも大活躍出来る訳では無い。」というのは頭で判っていても、こうも籤を外すのはファンとして気分が良い物では無い。今回の奥川投手に関しては、3チームの中で一番最後に籤を引いた事から、「結果として、引く段階で当たり籤は無かった。」という事で仕方無いけれど、外れ1巡目に関しては、「2チームで、ジャイアンツが先に籤を引いた。」のだから、原辰徳監督の籤運の悪さを感じてしまう。
抑、「ドラフト会議では、ジャイアンツの籤運は非常に悪い。」というイメージが在る。ドラフト会議が始まったのは1965年だから、もう54年前になる。第1回から昨日迄で、ジャイアンツが1巡目の指名で重複したケースは「31回」。其の内訳は、以下の通りだ。(「[1]は1巡目、[外1]は外れ1巡目。」、「『〇』は引き当てたケース、『X』は外したケース。」を意味する。1978年のドラフト会議は、所謂「江川事件」でジャイアンツは欠席。又、2007年のドラフト会議は、「高校生選択会議」と「大学生・社会人選択会議」の2つのドラフト会議が分離して行われた為、1巡目の結果が2つ存在している。)
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「ドラフト会議でジャイアンツの1巡目指名が重複したケース」
≪1960年代‐5年≫ 引当率は50%
・1966年:[1]X、[外1]〇
≪1970年代-9年≫ 引当率は0%
・1979年:[1]X
≪1980年代‐10年≫ 引当率は約33.3%
・1980年:[1]〇
・1982年:[1]X、[外1]〇
・1984年:[1]X
・1986年:[1]X
・1988年:[1]X
≪1990年代‐10年≫ 引当率は50%
・1991年:[1]X
・1992年:[1]〇
・1995年:[1]X、[外1]〇
≪2000年代‐10年≫ 引当率は約28.5%
・2001年:[1]X
・2005年:[1]〇
・2006年:[1]X
・2007年:[1]X、[1]X、[外1]X
・2008年:[1]〇
≪2010年代‐10年≫ 引当率は約9.0%
・2011年:[1]X、[外1]〇
・2013年:[1]X
・2016年:[1]X、[外1]X
・2017年:[1]X、[外1]X
・2018年:[1]X、[外1]X
・2019年:[1]X、[外1]X
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ジャイアンツの1巡目(乃至は外れ1巡目)指名が重複したのは過去に「31回」在り、其の内引き当てたのは僅か「8回」。引当率は「約25.8%」と4分の1程度なのだから、籤運が悪いと言っても良いだろう。
で、過去に原辰徳監督が重複した1巡目(乃至は外れ1巡目)の指名で籤を引いたのは合計「13回」で、其の内引き当てたのはたった「2回」だけ。引当率は「約15.3%」となり、過去の平均を大きく下回っている。(高橋由伸前監督の場合は「4回」重複し、引き当てたのは「0回」だけれど、ドラフト会議に監督として参加したのが「2度」だけなのだから、余り参考にはならないだろう。)
裏金が動くけど、自由枠復活させてしまいましょうかね
ジャイアンツの監督が1巡目指名競合で引き当て、其の選手が大成したとなると、藤田元司元監督が原辰徳選手を、そして長嶋茂雄元監督が松井秀喜選手を其れ其れ引き当てた位しかイメージが在りません。
斎藤雅樹投手や坂本勇人選手、イチロー選手等、外れ1巡目や2巡目以降でも凄い選手が誕生しておりますので、「1巡目を引き当てれば良いという物では無い。」というのは判っていますが・・・来年以降は原監督以外に引かせるという手を、自分も考えております。
今後とも、何卒宜しく御願い致します。