ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

手っ取り早く番組を作る

2019年10月17日 | TV番組関連

素人参加型のクイズ番組が、大昔は数多く存在した。「アップダウンクイズ」や「クイズ天国と地獄」、「クイズ100人に聞きました」、「クイズダービー」、「クイズタイムショック」、「三枝の国盗りゲーム」、「世界一周双六ゲーム」、「史上最大!アメリカ横断ウルトラクイズ」、「パネルクイズ アタック25」、「クイズ$ミリオネア」等々だ。然し或る時期から素人参加型のクイズ番組は次々と姿を消して行き、今では「パネルクイズ アタック25」と「全国高等学校クイズ選手権」位しか残っていない。

代わって増えて来たのが、タレント出演型のクイズ番組其の理由に付いて以前、番組関係者が語っていた。「素人参加型のクイズ番組の場合、大々的に予選を行ったり、撮影手順を詳しく説明したりと、費用も手間も非常に掛かる。一方、タレント出演型のクイズ番組の場合、予選を行わなくて良いし、撮影手順も理解しているので、改めて説明するつ必要も無い。費用も手間も掛かる素人参加型クイズ番組が激減して行くのは、経費削減が叫ばれるTV局では自然な流れだった。」と。

又、大昔は「素人を対象にしたドッキリ番組」が結構存在した。「元祖どっきりカメラ」が代表格だが、そういうのも今は見なくなった。ドッキリ番組自体は定期的に放送されているが、対象はタレント許り。「TV番組慣れした素人が増えた事で、ドッキリに対するリアクションが面白く無くなった。其の点、タレントだと“作り手の求めるリアクション”をきちんとしてくれる。(「蛇が大嫌いという御笑いタレントに、何度も作り物の蛇を見せては驚かす。」というドッキリを以前放送していたが、蛇はどう見ても作り物と判る物で、又、全く動きもしないのに、1分近くも「怖い!怖い!」と大袈裟に“演技”しているのがバレバレで、見ていて非常に白けてしまった事も。)」という事に加え、素人を対象にしたドッキリ番組だと、撮影後に放送許可を取る手間が掛かる。という事情も在るのだろう。要するに厳しく経費削減が求められるTV局に在っては、費用も手間も余り掛けずに、手っ取り早く番組を作る事が最優先される様になった。という事だと思う。

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テレビ朝日ニュース番組不適切演出=担当者の知人が『客』として出演」(10月16日、時事通信

テレビ朝日は16日、3月に放送した夕方のニュース番組「スーパーJチャンネル」の企画コーナーで、不適切な演出が在ったと発表した。業務用スーパーマーケットへの密着取材を伝える内容で、主要部分で客として登場した複数の人物が、担当の男性契約ディレクター(49歳)の知人だったと言う。

担当ディレクターは講師を務める俳優養成教室の生徒等に、事前に取材日程を知らせ、番組では別の人物を含む計5人が初対面を装い、店で焼き蕎麦やブロッコリーを大量に購入する等した。取材はディレクター1人で行い、謝礼は支払っていないと言う。

記者会見した社の篠塚浩常務は、「番組に対する信用を傷付け、視聴者、関係者に深く御詫びする。」と陳謝。「遣らせ」かどうかに付いては、「素の様な指摘を受けても仕方無い演出だった。」と述べた。
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ヴァラエティ番組なら、“多少の遣らせ”は許される。」と、自分は考えている。でも、ニュース番組は駄目だ。仮に“緩い内容を扱ったコーナー”で在ったとしても、ニュース番組内で放送されるならば、遣らせは問題。其のニュース番組自体の信頼性が、大きく揺らいでしまう可能性が在るので。

今回の取材、ディレクター1人が行ったと言う。経費削減という点から、そういう事になったのだと思われる。又、知人5人を“初対面の客”として登場させたというのも、“作り手の求める言動”をさせるには都合良いし、1人1人に撮影許可を取る必要が無いという事で、手っ取り早く番組が作れるからだろう。

こういう遣らせ、何度も繰り返されて来た。そんな御手軽な番組作りをしなければならないのだったら、少なくともニュース番組ならば、どうでも良いコーナー数を減らしてでも、1つ1つのニュースをもっと深く掘り下げる事に時間を割くべきではないか?


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