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古代ローマの浴場設計技師ルシウス・モデストゥス(阿部寛氏)は、ローマ人の風呂好きに疑問を感じていた。絢爛豪華で巨大な浴場は、人で混み合い、のんびりと湯船に浸かる事も出来ない。余りの騒々しさに湯に潜り、水中で考え事をしようと思ったルシウスは、突然、渦に巻かれ、気が付くと知らない浴場に出てしまった。
其処に居たのは、見た事も無い「平たい顔」の民族達。おかしな浴場だったが、良く見ると其処は驚く様な知恵と工夫に溢れていて・・・。
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2010年に公開された「THE LAST MESSAGE 海猿」が記録して以降、2年振りの「興行収入50億円突破」を果たしたという映画「テルマエ・ロマエ」を観て来た。タイトルの「テルマエ・ロマエ」はラテン語で「ローマの浴場」を意味するとか。原作は同名の漫画で、現代の日本にタイム・スリップした古代ローマ人の浴場設計技師ルシウスが、日本の「風呂文化」にカルチャー・ショックを受け、古代ローマ時代に戻った際に其れ等の文化を“活用”するというストーリー。以前、書店で立ち読み用に置かれた「第1話だけを抜粋した冊子」を読んだが、以降の内容は全く知らない儘、映画館に足を運んだのだった。
ルシウス・モデストゥス役の阿部寛氏、第14代ローマ皇帝ハドリアヌス役の市村正親氏、ルキウス・ケイオニウス・コンモドゥス役の北村一輝氏、第15代ローマ皇帝アントニヌス・ピウス役の宍戸開氏等、古代ローマ人を演じる役者達は、“顔の濃さ”も重要な要素として抜擢された筈。恐らくは中尾彬氏や谷隼人氏、石原良純氏辺りの名前も、出演者候補として挙がっていたのではないだろうか。
一方で日本人役の面々には、一部(竹内力氏とか。)を除いてはのっぺりした顔、正に「平たい顔」の役者がズラリと並んでいて、其の対照さが何とも面白かった。(「『たこ八郎』氏をオマージュして芸名を変えた。」という『いか八朗』氏【見出し画像の人物】が出演しているとは思ってもいなかったので、個人的には嬉しかったりも。)
「風呂文化」を基本に据え、史実と虚構を絶妙にアレンジした作品だ。肩の力を抜いて、ゆったりとした気持ちで見る事が出来、笑ってしまう場面も結構在る。そういった点が、多くの観客を動員しているのだろう。
唯、演出面で残念さを感じる所も。人々がタイム・スリップする際の映像も其の1つで、意図しているのかもしれないが“ちゃちさ”を感じてしまった。
総合評価は星3つ。
はじめまして、こんにちは。
こちらは、映画『テルマエ・ロマエ』『ノルウェイの森』のロケ地、伊豆の大滝温泉天城荘でございます。
昨年(2011年)9月の台風被害復旧が捗らず余儀なく休館をいただきながら、再開に備えを進めてまいりました。おかげさまで、大勢の皆さまからの応援とご協力によりこのゴールデンウィークに再開できました。多くの皆さまにまたおもてなしをさせていただけるようになりましたこと本当に感謝でございます。
再スタートによって明確になった新たな課題等もありますが、真摯に、今後もコツコツ個性に磨きをかけて、一人でも多くの皆さまの健康と幸福のお役に立ちたいと存じます。
これからも『テルマエ・ロマエ』『ノルウェイの森』ともども伊豆の大滝温泉天城荘、湯の国ニッポン、何卒宜しくお願いします。
皆様の益々のご健勝をお祈り申し上げます。
“湯の国ニッポン♪”ともに頑張ろう日本!