① 「OBJECTS Subjects ~Imagination of ULTRA~」
先日の記事「ウルトラマン伝説展」で最後にチラッと触れたが、ウルトラ・シリーズ放送開始から40周年を記念して渋谷のパルコミュージアムで開催されている展示会「OBJECTS Subjects ~Imagination of ULTRA~」を見て来た。会期は年内一杯という事なので、「早く行かなければ。」と気が急いていたのだが、やっとこさの念願成就と相成った。
展示されている物は初期のウルトラ・シリーズ(「ウルトラQ」と「ウルトラマン」に限定されていた様だったが。)で使用された怪獣の着ぐるみの一部や科学特捜隊のユニフォーム、武器等の小物。アボラスやバニラといった怪獣達の着ぐるみパーツやヘルメットの傷み具合に40年の歴史を感じ、”科特隊”のユニフォームが想像以上に小さい事に驚いたりと、なかなかの展示内容。特に「ウルトラQ」の中でも好きな作品の一つ「あけてくれ!」で使われた”異次元列車”の実物を拝めたのは最大の収穫だった。
② 色鉛筆の謎
12月29日付の東京スポーツの「謎と疑問大解決」というコーナーに、「黒鉛筆と違って色鉛筆をセットで買うと何故か既に削って在るが・・・」という記事が載っていた。「黒鉛筆の場合は削られていない状態で売られているのに、何故色鉛筆は全て芯の部分を削り出された状態で売られているのか?」という疑問だ。特に意識した事は無かったが、確かにそう言われてみれば「何故なのだろうか?」という思いが。その理由が「へー。」と思わせるものだったので、此処で取り上げてみる事とした。
三菱鉛筆株式会社の人間が、この疑問に対する答えを寄せている。それによると、色鉛筆が全て芯の部分を削り出された状態で売り出されているのは顧客サービスの一環という。「通常の黒鉛筆は例えば1ダースで購入した場合でも、使う順番に1~2本削るだけ。しかし色鉛筆は12本セットや24本セットを購入した場合、全ての色を使う事が想定される。客自身が12本や24本の鉛筆を削り出すとなるとかなりの難作業を強いる事になってしまう。それ故に、予め色鉛筆のセットは削られた状態で市場に出す事が慣例になっている。」のだとか。色鉛筆が1本ずつ単品で売られている場合には、黒鉛筆同様に削られない状態の場合が”多い”と在るが、と言う事は色鉛筆単品が削られた状態で売られている事”も”在るという事なのだろうか?
③ 磯野カツオ君は野球よりサッカーが好き
「週刊文春」の人気コラム「ホリイのずんずん調査」。12月28日号は、「磯野カツオは最近サッカーに夢中」というタイトルの記事だった。
堀井氏によるとアニメ「サザエさん」の世界観は、若者が「自分達の子供の頃より”少しだけ”古い時代のもの。」という感覚を持つ様な設定になっているのではないかとしている。「実際に見た事は無いが、何故か懐かしさを感じてしまう。」といったデジャビュを若者に持たせる設定とも言える。だから21世紀になって6年が過ぎようとしているのに、サザエさんの世界では”或る時期”で時間が止まったままになっている。堀井氏が本年度放送された140話から発見した”時間停止”の例は次の通り。
*****************************
・ 磯野家の電話は、廊下の電話台の上に置かれたダイヤル式の黒電話。携帯電話を使用している人間は登場しない。
・ 長谷川町子女史の描いた漫画「サザエさん」では、カツオやワカメがTVをやたらと見て良く怒られていたと記憶するが、アニメの中ではTVを見ない。TVは家具調の大きな物が置かれていて、チャンネルは付いていないのでリモコン式だと思われるが、だからと言って誰かがリモコンを捜して困っているというシーンも存在しない。TVは単に家具としてだけ存在しているかの様。
・ オフィスのシーンでは出て来るが、磯野家ではパソコンが出て来ない。デジタルカメラやクーラーも無い。原作には「暑い夏の時のネタ」が結構在る為、クーラーを設置してしまうとそれ等のネタが使えなくなってしまうからと思われるが、だからと言って扇風機だけで涼を取るというのも余りにも不自然なので、扇風機自体も登場しない。
・ 駅の券売機は出て来るが、何故か改札を見せないのは自動改札がサザエさんの世界では認められていないからではないか。
・ カツオが”ポケモン”で遊んだり、ワカメが”ラブベリ”のカードを集める等というシーンは無いが、だからと言ってメンコやおはじきを”させる”程の古さも無い。
・ TVゲームは”基本的に”存在しない事になっている様だが、唯一7月9日放送でさよりさんの子供が、プレイステーションの様なディスク形式のゲームを持って出て来た。
*****************************
川口浩探検隊の様な不思議な世界観では在るが、堀井氏は中でも「子供の遊び」の部分に着目して調査を進めている。「小学校5年生という設定のカツオが、2006年は何をして遊んでいたか?」というのを、140話でチェックしているのだ。その結果、トランプやドッジボール、オセロ、プラモデル作り等在るが、野球とサッカーをしているシーンが突出していた様だ。その数はサッカー17回、野球15回との事。「原作ではサッカーをするカツオというのは、描かれていなかったのではなかろうか。」と堀井氏は指摘しているが、どうやら最近のカツオ君は野球よりもサッカーが好きになって来ているという事になりそうで、此処でも野球人気の低迷が影響しているのかと嘆息の思い。
先日の記事「ウルトラマン伝説展」で最後にチラッと触れたが、ウルトラ・シリーズ放送開始から40周年を記念して渋谷のパルコミュージアムで開催されている展示会「OBJECTS Subjects ~Imagination of ULTRA~」を見て来た。会期は年内一杯という事なので、「早く行かなければ。」と気が急いていたのだが、やっとこさの念願成就と相成った。
展示されている物は初期のウルトラ・シリーズ(「ウルトラQ」と「ウルトラマン」に限定されていた様だったが。)で使用された怪獣の着ぐるみの一部や科学特捜隊のユニフォーム、武器等の小物。アボラスやバニラといった怪獣達の着ぐるみパーツやヘルメットの傷み具合に40年の歴史を感じ、”科特隊”のユニフォームが想像以上に小さい事に驚いたりと、なかなかの展示内容。特に「ウルトラQ」の中でも好きな作品の一つ「あけてくれ!」で使われた”異次元列車”の実物を拝めたのは最大の収穫だった。
② 色鉛筆の謎
12月29日付の東京スポーツの「謎と疑問大解決」というコーナーに、「黒鉛筆と違って色鉛筆をセットで買うと何故か既に削って在るが・・・」という記事が載っていた。「黒鉛筆の場合は削られていない状態で売られているのに、何故色鉛筆は全て芯の部分を削り出された状態で売られているのか?」という疑問だ。特に意識した事は無かったが、確かにそう言われてみれば「何故なのだろうか?」という思いが。その理由が「へー。」と思わせるものだったので、此処で取り上げてみる事とした。
三菱鉛筆株式会社の人間が、この疑問に対する答えを寄せている。それによると、色鉛筆が全て芯の部分を削り出された状態で売り出されているのは顧客サービスの一環という。「通常の黒鉛筆は例えば1ダースで購入した場合でも、使う順番に1~2本削るだけ。しかし色鉛筆は12本セットや24本セットを購入した場合、全ての色を使う事が想定される。客自身が12本や24本の鉛筆を削り出すとなるとかなりの難作業を強いる事になってしまう。それ故に、予め色鉛筆のセットは削られた状態で市場に出す事が慣例になっている。」のだとか。色鉛筆が1本ずつ単品で売られている場合には、黒鉛筆同様に削られない状態の場合が”多い”と在るが、と言う事は色鉛筆単品が削られた状態で売られている事”も”在るという事なのだろうか?
③ 磯野カツオ君は野球よりサッカーが好き
「週刊文春」の人気コラム「ホリイのずんずん調査」。12月28日号は、「磯野カツオは最近サッカーに夢中」というタイトルの記事だった。
堀井氏によるとアニメ「サザエさん」の世界観は、若者が「自分達の子供の頃より”少しだけ”古い時代のもの。」という感覚を持つ様な設定になっているのではないかとしている。「実際に見た事は無いが、何故か懐かしさを感じてしまう。」といったデジャビュを若者に持たせる設定とも言える。だから21世紀になって6年が過ぎようとしているのに、サザエさんの世界では”或る時期”で時間が止まったままになっている。堀井氏が本年度放送された140話から発見した”時間停止”の例は次の通り。
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・ 磯野家の電話は、廊下の電話台の上に置かれたダイヤル式の黒電話。携帯電話を使用している人間は登場しない。
・ 長谷川町子女史の描いた漫画「サザエさん」では、カツオやワカメがTVをやたらと見て良く怒られていたと記憶するが、アニメの中ではTVを見ない。TVは家具調の大きな物が置かれていて、チャンネルは付いていないのでリモコン式だと思われるが、だからと言って誰かがリモコンを捜して困っているというシーンも存在しない。TVは単に家具としてだけ存在しているかの様。
・ オフィスのシーンでは出て来るが、磯野家ではパソコンが出て来ない。デジタルカメラやクーラーも無い。原作には「暑い夏の時のネタ」が結構在る為、クーラーを設置してしまうとそれ等のネタが使えなくなってしまうからと思われるが、だからと言って扇風機だけで涼を取るというのも余りにも不自然なので、扇風機自体も登場しない。
・ 駅の券売機は出て来るが、何故か改札を見せないのは自動改札がサザエさんの世界では認められていないからではないか。
・ カツオが”ポケモン”で遊んだり、ワカメが”ラブベリ”のカードを集める等というシーンは無いが、だからと言ってメンコやおはじきを”させる”程の古さも無い。
・ TVゲームは”基本的に”存在しない事になっている様だが、唯一7月9日放送でさよりさんの子供が、プレイステーションの様なディスク形式のゲームを持って出て来た。
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川口浩探検隊の様な不思議な世界観では在るが、堀井氏は中でも「子供の遊び」の部分に着目して調査を進めている。「小学校5年生という設定のカツオが、2006年は何をして遊んでいたか?」というのを、140話でチェックしているのだ。その結果、トランプやドッジボール、オセロ、プラモデル作り等在るが、野球とサッカーをしているシーンが突出していた様だ。その数はサッカー17回、野球15回との事。「原作ではサッカーをするカツオというのは、描かれていなかったのではなかろうか。」と堀井氏は指摘しているが、どうやら最近のカツオ君は野球よりもサッカーが好きになって来ているという事になりそうで、此処でも野球人気の低迷が影響しているのかと嘆息の思い。
磯野家は古き良き時代が流れていました。
ただ、冷蔵庫だけは
「ドアを開けなくても水が飲めるタイプ」
「氷が取り出せるタイプ(「はい、氷」とかいってましたよね)」
と進化していた記憶があります。
(その手のタイプは、世間では売れなかった・・)
「さすが磯野家、T芝がついてるだけのことはある」と感心しておりました?
全然関係ない話ですが、筆記具つながりで。
シャーペンの先に細かい芯が詰まって取れない時、少し前なら逆側のフタを開けると針のようなものが付いていてそれを使って簡単に除去できたのですが、PL法絡みで危険と判断されて以降、各社その針を付けることはなくなりました。あれがないと不便で仕方ないと思うのは私だけですかね。
所謂”サザエさん症候群”ですね。社会人になって間もない頃、会社での人間関係に神経をすり減らされ、サザエさん症候群どころか土曜日の夕方位になると「ああ、もう休みは1日一寸しかないなのか。出社したくないなあ。」と気持ちがドンヨリしていた時期が在りました。これなんかは”笑点症候群”とでも呼ぶんでしょうね(苦笑)。今考えると大した悩みでは無かったのですが、それだけ未だ受容力が未成熟だったという事なのでしょう。
バラエティー・ショーを見ていても、今受けるのは「後からジワジワ来る笑い」よりも「瞬間的な笑い」の方に在る様に思います。それは必然的に過激だったりもする訳ですが、漫画やアニメでもほのぼの調よりも瞬時に脳裏に刺激が与えられる様な物が好まれるようになって行っているのかなあと思ったりも。
色鉛筆の仕入れはその様になっているんですね。勉強になりました。削られた状態の色鉛筆が単品で売られている場合(自分はそういうケースを見た事が無いのですが。)、御店の方がセットをばらしてそれを売られているという可能性も在り得るのでしょうね。
東京スポーツの件の記事の中で、「色鉛筆セットの中には、青や赤の様に使用頻度が高いものも在れば、黄土色やこげ茶色の様に殆ど使わないものも在る訳で、必然的に全てを最後迄使い切る事が無い。どうせならばメーカー側が、使用頻度に応じて長さの違う色鉛筆のセットを売り出して貰えないものか。」といった事も書かれていました。これは折り紙なんかでも言える事なのでしょうが。
シャーペンの話、そう言われてみれば最近のには針が付いていないですね。それがPL法の絡みだったとは、時代を感じさせます。唯、何から何迄「危険な”可能性”が在るから。」という考えで縛ってしまうと、人間が体得して行く可き”危険予知能力”が退化して行ってしまう気もするのですが・・・。
それより昔はカツオ、基本的に野球か相撲だったと思うんですが、相撲はしないんでしょうかね。あと将棋とか。
ただ93年ごろ、両親、子持ちの妹夫婦との同居というなんだか微妙なことをしていたのですが、当時カツオは「Jリーグ選手」を目指し、サッカーばかりしていて、見ている分には非常に違和感がありました。あとどうやらマスオの会社に「女性管理職」の波が!みたいなネタがあったり。
しかしたしかに今の子供には受けないマンガでしょうね。あと原作を知る人にもあの道徳番組調の雰囲気が嫌がられてるようですよ。個人的には大時代的な小姑のような面のあるカツオの性格(アニメ内での、原作ではそうでもないのだろうと思います)が気持ち悪いです。
カツオがJリーガーを目指してサッカーに励んでいたなんて話が在ったんですか!?1993年というと丁度Jリーグが発足した年だと思うのですが、それならばサザエさんの世界でも、「一寸時代感覚を取り入れないといけないかな。」という思いが介在したんでしょうね(笑)。
唯、偉大なるマンネリ番組「紅白歌合戦」で、何とか”新しい風”を取り入れ様として、妙な方向へ突っ走った時期が在りました。結局、どれもこれも裏目に出てしまった様で、旧態依然とした方向に戻って行きましたが。今年の紅白でも、昔は定番だったものの近年は外されていた「歌手の出身地等の情報をテロップで流す」のが復活するとか。サザエさんも同じ様な流れに在る番組なのでしょう。
長谷川町子女史の漫画って「意地悪ばあさん」に代表される様に、結構ブラックな笑いが多かったりします。それからするとアニメ版は、万人受けを考えなければならない為か道徳番組調かもしれませんね。
日本の平均的な家庭というわけではないですが、何故かそれに近いものを感じちゃいますね。
ある意味、こうあって欲しいとみんなが思う家庭なのかもしれませんね。
夫が妻の実家に入るマスオさんなんて言葉もできましたし。
それにしても、カツオ君やワカメちゃんの恋愛の話は見たことありません。
以前にも書いたのですが、スカート捲りが流行ったのってやはり「ハレンチ学園」の影響が大きかったんでしょうね。小学校の頃は、自分も含めて多くの悪ガキがやっていました。
自分の場合、「性」というものを意識させられてドキドキした映画といえば、「グローイング・アップ」(http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6678)や「青い体験」(http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=401)等が印象的です。夜中にこの手の映画がTVで放送されていて、親の目を盗んでこっそり見ていましたね(笑)。