レギュラー・シーズンに突入したプロ野球。パ・リーグは6試合(ライオンズ及びゴールデンイーグルスは5試合。)を、そしてセ・リーグは3試合を消化しただけなので、これでセ&パの今後をどうこう予想するのは無理が在るけれど、取り敢えず「開幕前の我が順位予想」と「実戦に入っての各チームの状態」とを照合してみる事に。
先ずはパ・リーグ。予想では最下位としたバファローズが、「5勝1敗」と首位に立っている。「昨年はチーム打率が.274と良かったけれど、今季は下がる可能性が高そう。」と考えたのだが、6試合を終えた段階で言えば「.279」と昨年並みの数字。このチームの最大の課題は「投手陣がどれだけ踏ん張れるか。」だが、チーム防御率はリーグでトップの「2.21」なのだから、これは立派。投打共にこの好調さがずっと続く訳は無いだろうけれど、不調になった時の岡田采配に注目している。
2位のマリーンズ、予想では5位としていた。このチームの最大の課題はやはり「投手陣の出来」だが、チーム防御率「2.25」はリーグ2位と非常に頑張っている。又、チーム打率「2.91」は両リーグでトップ。「Bクラス、それも最下位争いをするのではないか?」と踏んでいたマリーンズとバファローズだが、共にスタートダッシュに成功した事で、早くも予想に黄信号点滅か?
3位となっているホークス、そのチーム打率&チーム防御率は実に興味深い。チーム打率「.193」は両リーグで下から2番目の低さだし、チーム防御率「6.05」は両リーグで最悪。この数字で「3勝3敗」の五分というのは奇跡に近いが、「勝つ時は僅差で勝ち、負ける時は大敗。」という事なのだろう。希望も込めて優勝を予想しているので、何とか投打の立て直しを図って欲しい。
4位のライオンズ(予想は3位。)、「打撃陣は心配無く、問題は投手陣。」と考えていたが、心配無い筈だった打撃陣がチーム打率「.187」と両リーグ最低の数字となったのは意外。チーム防御率「3.97」も決して良くは無いけれど、“売り”の打撃を先ずは何とかしなければいけないだろう。
2位に予想していたファイターズが5位というのも、大番狂わせと言って良い。チーム打率(.252)の低さも気になるが、何と言っても「4.06」というチーム防御率が悪過ぎる。「堅い守りで強くなって来たチーム」というイメージが強いのだが・・・。
同率でファイターズと共に5位なのがゴールデンイーグルス。即ち、この両チームが現状では最下位という事になる。4位に予想するも「最下位は無いだろうが、下手をすれば5位の可能性在り。」としたが、このままでは2006年以来の最下位という可能性も。「チームの成績が徐々に上がって来たのは、“ノムさん”一人の力じゃないんだ!」というのを証明する為にも、選手達は奮起しなければならないのではないか?
次にセ・リーグ。「2勝1敗」でドラゴンズ、スワローズ、そしてタイガースの3チームが首位に在る。「毎年の如く『投打共に今季は苦しそう。』と思うも、終わってみれば“それなり以上の結果”を残して来たが、今季は落合監督の“神通力も陰りを見せるのではないだろうか。」と3位に予想したドラゴンズだが、「チーム打率(.280)は両リーグで3位、チーム防御率(1.61)は断トツ。」というのだから文句の付け様無し。やはり、このチームは侮れない。
予想では2位のスワローズ、「潜在的に良い素質を持った投手が結構居るので、シリーズに入れば期待出来そう。」としたが、開幕3連戦を見る限り先発投手はきっちり“仕事”を果たしている。チーム打率(.286)は良いし、問題になって来るとしたら中継ぎ&抑え位か。
ファンの方には申し訳無いけれど、セ・リーグで大番狂わせと感じるのはタイガース。「城島健司選手*1の加入は非常に大きい。」けれど、「如何せん投打共に世代交代が果たせていない。」のが致命的に感じられ、5位を予想していた。敵に回すと非常に嫌な存在の赤星憲広選手が引退したのも、余りに大きな“穴”と感じたし。ところが開幕してみれば、城島選手の存在感が想像していた以上に大きかった。「ダメ虎」と長年揶揄され続けて来たタイガースが金本知憲選手の加入で逞しいチームへと生まれ変わったけれど、技術面だけでは無く精神面でもチームの「軸」に成り得る選手が加入すると、そのチームは大きく変貌する事が在る。この3連戦を見る限り、城島選手にはその“起爆剤”になる匂いが。ジャイアンツ・ファンの自分としては、実に不気味な存在で在る。彼が元気な間にどれだけチーム内の世代交代を果たせるかが、このチームの将来を見据えた問題になろうか。
同率で4位のジャイアンツとカープ。ジャイアンツで言えば、悪い意味で「三男坊的気質」が抜けなかった内海哲也投手が、長男&次男格の投手が次々に移籍した事で、独り立ちを予感させる好投を見せてくれたのが嬉しい。又、復帰を待ち望んでいた高橋由伸選手が、開幕スタメンに名を連ねたのみならず、結果を残してくれたのも明るい話。順位予想では珍しくジャイアンツを優勝に推したけれど、不安として挙げた要素の一つ「山口鉄也投手が先発に回った事で、中継ぎ陣の出来が心配。」というのが、今の所的中。「若手先発投手を育てる。」というのは賛成だし、山口投手を先発に回した原辰徳監督の判断も間違ってはいないと思っているけれど、中継ぎ陣への不安が一層増したのは確かだ。私見で言えば、中継ぎも「嘗ての名前」に期待するのでは無く、「活きの良い若手投手」を最優先で起用して欲しい。同じ失敗をするにしても、将来を期待出来る分だけファンも落ち込みは少なくて済むし。
4位に予想したカープなので、結果的にはその通りになっている訳だが、期待を込めて言えば「もっと上を目指して欲しい。」。監督も代わった事だし、何よりも「日本一から最も遠ざかっているチーム」という不本意なレッテルをカープ・ファンの為にも剥がして貰いたいから。
そして予想と同じく、最下位に在るベイスターズ。唯、この3連戦の試合内容に目を転じると「実に惜しい。」と思える闘い。完膚無き迄の大惨敗では無いのが救いで、問題は「詰めの甘さ」という事になろう。これは監督の采配だけで無く、選手達のプレーにも当該するのは言う迄も無いけれど。
・・・と色々書いて来たけれど、冒頭でも記した様にレギュラーシーズンはスタートを切ったばかりで、その結果だけで今季の結末を予想するのは無理な話。昨年日本一を達成したジャイアンツも、昨年の開幕3連戦は「0勝2敗1分け」と惨憺たる結果だったし。これから12チームがどういった結果を残して行くか、じっくり見守って行きたい。
*1 以前より城島選手の顔が、“眉毛の野崎さん”とオーバーラップして仕方無いのだが・・・。
先ずはパ・リーグ。予想では最下位としたバファローズが、「5勝1敗」と首位に立っている。「昨年はチーム打率が.274と良かったけれど、今季は下がる可能性が高そう。」と考えたのだが、6試合を終えた段階で言えば「.279」と昨年並みの数字。このチームの最大の課題は「投手陣がどれだけ踏ん張れるか。」だが、チーム防御率はリーグでトップの「2.21」なのだから、これは立派。投打共にこの好調さがずっと続く訳は無いだろうけれど、不調になった時の岡田采配に注目している。
2位のマリーンズ、予想では5位としていた。このチームの最大の課題はやはり「投手陣の出来」だが、チーム防御率「2.25」はリーグ2位と非常に頑張っている。又、チーム打率「2.91」は両リーグでトップ。「Bクラス、それも最下位争いをするのではないか?」と踏んでいたマリーンズとバファローズだが、共にスタートダッシュに成功した事で、早くも予想に黄信号点滅か?
3位となっているホークス、そのチーム打率&チーム防御率は実に興味深い。チーム打率「.193」は両リーグで下から2番目の低さだし、チーム防御率「6.05」は両リーグで最悪。この数字で「3勝3敗」の五分というのは奇跡に近いが、「勝つ時は僅差で勝ち、負ける時は大敗。」という事なのだろう。希望も込めて優勝を予想しているので、何とか投打の立て直しを図って欲しい。
4位のライオンズ(予想は3位。)、「打撃陣は心配無く、問題は投手陣。」と考えていたが、心配無い筈だった打撃陣がチーム打率「.187」と両リーグ最低の数字となったのは意外。チーム防御率「3.97」も決して良くは無いけれど、“売り”の打撃を先ずは何とかしなければいけないだろう。
2位に予想していたファイターズが5位というのも、大番狂わせと言って良い。チーム打率(.252)の低さも気になるが、何と言っても「4.06」というチーム防御率が悪過ぎる。「堅い守りで強くなって来たチーム」というイメージが強いのだが・・・。
同率でファイターズと共に5位なのがゴールデンイーグルス。即ち、この両チームが現状では最下位という事になる。4位に予想するも「最下位は無いだろうが、下手をすれば5位の可能性在り。」としたが、このままでは2006年以来の最下位という可能性も。「チームの成績が徐々に上がって来たのは、“ノムさん”一人の力じゃないんだ!」というのを証明する為にも、選手達は奮起しなければならないのではないか?
次にセ・リーグ。「2勝1敗」でドラゴンズ、スワローズ、そしてタイガースの3チームが首位に在る。「毎年の如く『投打共に今季は苦しそう。』と思うも、終わってみれば“それなり以上の結果”を残して来たが、今季は落合監督の“神通力も陰りを見せるのではないだろうか。」と3位に予想したドラゴンズだが、「チーム打率(.280)は両リーグで3位、チーム防御率(1.61)は断トツ。」というのだから文句の付け様無し。やはり、このチームは侮れない。
予想では2位のスワローズ、「潜在的に良い素質を持った投手が結構居るので、シリーズに入れば期待出来そう。」としたが、開幕3連戦を見る限り先発投手はきっちり“仕事”を果たしている。チーム打率(.286)は良いし、問題になって来るとしたら中継ぎ&抑え位か。
ファンの方には申し訳無いけれど、セ・リーグで大番狂わせと感じるのはタイガース。「城島健司選手*1の加入は非常に大きい。」けれど、「如何せん投打共に世代交代が果たせていない。」のが致命的に感じられ、5位を予想していた。敵に回すと非常に嫌な存在の赤星憲広選手が引退したのも、余りに大きな“穴”と感じたし。ところが開幕してみれば、城島選手の存在感が想像していた以上に大きかった。「ダメ虎」と長年揶揄され続けて来たタイガースが金本知憲選手の加入で逞しいチームへと生まれ変わったけれど、技術面だけでは無く精神面でもチームの「軸」に成り得る選手が加入すると、そのチームは大きく変貌する事が在る。この3連戦を見る限り、城島選手にはその“起爆剤”になる匂いが。ジャイアンツ・ファンの自分としては、実に不気味な存在で在る。彼が元気な間にどれだけチーム内の世代交代を果たせるかが、このチームの将来を見据えた問題になろうか。
同率で4位のジャイアンツとカープ。ジャイアンツで言えば、悪い意味で「三男坊的気質」が抜けなかった内海哲也投手が、長男&次男格の投手が次々に移籍した事で、独り立ちを予感させる好投を見せてくれたのが嬉しい。又、復帰を待ち望んでいた高橋由伸選手が、開幕スタメンに名を連ねたのみならず、結果を残してくれたのも明るい話。順位予想では珍しくジャイアンツを優勝に推したけれど、不安として挙げた要素の一つ「山口鉄也投手が先発に回った事で、中継ぎ陣の出来が心配。」というのが、今の所的中。「若手先発投手を育てる。」というのは賛成だし、山口投手を先発に回した原辰徳監督の判断も間違ってはいないと思っているけれど、中継ぎ陣への不安が一層増したのは確かだ。私見で言えば、中継ぎも「嘗ての名前」に期待するのでは無く、「活きの良い若手投手」を最優先で起用して欲しい。同じ失敗をするにしても、将来を期待出来る分だけファンも落ち込みは少なくて済むし。
4位に予想したカープなので、結果的にはその通りになっている訳だが、期待を込めて言えば「もっと上を目指して欲しい。」。監督も代わった事だし、何よりも「日本一から最も遠ざかっているチーム」という不本意なレッテルをカープ・ファンの為にも剥がして貰いたいから。
そして予想と同じく、最下位に在るベイスターズ。唯、この3連戦の試合内容に目を転じると「実に惜しい。」と思える闘い。完膚無き迄の大惨敗では無いのが救いで、問題は「詰めの甘さ」という事になろう。これは監督の采配だけで無く、選手達のプレーにも当該するのは言う迄も無いけれど。
・・・と色々書いて来たけれど、冒頭でも記した様にレギュラーシーズンはスタートを切ったばかりで、その結果だけで今季の結末を予想するのは無理な話。昨年日本一を達成したジャイアンツも、昨年の開幕3連戦は「0勝2敗1分け」と惨憺たる結果だったし。これから12チームがどういった結果を残して行くか、じっくり見守って行きたい。
*1 以前より城島選手の顔が、“眉毛の野崎さん”とオーバーラップして仕方無いのだが・・・。