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「実は人の名前が語源だった意外な日本語ランキング」(3月30日、gooランキング)
1位: 金平牛蒡(きんぴらごぼう)[109票]
江戸時代に上演された浄瑠璃の勇ましい主人公「金平」に因み、此の料理が固くて辛いので名付けられた。
2位: 鈍間(のろま)[100票]
江戸時代、野呂松勘兵衛という人形遣いが使った、頭が平たく顔の青黒い奇怪な風貌の「鈍間人形」に因む。
3位: 沢庵(たくあん)[75票]
江戸初期の禅僧・沢庵宗彭(たくあん そうほう、1573年~1645年。)の名に因む。「沢庵の墓石が、『沢庵石』に見えるから。」という説が在る。
4位: 八ツ橋[74票]
江戸時代中期、箏の名人・作曲家だった八橋検校(やつはし けんぎょう、1614年~1685年。)に由来。
5位: ガッツポーズ[73票]
昭和49年、ガッツ石松選手が試合に勝利した際、喜びを表したポーズから。
6位: 土左衛門(どざえもん)[70票]
膨れ上がった水死体を、江戸の力士・成瀬川土左衛門の色白の肥満体に見立てて、言い出したと言う。
7位: 八百長[64票]
相撲会所に出入りしていた八百屋の店主・長兵衛(通称:八百長)に因む。
8位: トクホン[63票]
室町後期~江戸初期に活躍した医聖・永田徳本(ながた とくほん、1513年~1630年。)に由来。
9位: ごたごた[59票]
日本に本格的な禅宗を齎した兀庵普寧(ごったんふねい、1197年~1276年。)に因むとされる(詳細不明)。
10位:隠元豆(いんげんまめ)[51票]
中国の僧・隠元(いんげん、1592年~1673年。)が、中国から齎した事に因む。
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子供の頃より雑学本を読むのが好きだったので、8位及び9位以外は語源を知っていた。「トクホン」という企業名が、まさか人名が語源だったとは・・・勉強になった。
此の手の話、自分が雑学本で知って「へー。」と他に思ったのは、以下の2つ。
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カルパッチョ:イタリアの画家で在るヴィットーレ・カルパッチョが、「薄切りの生牛肉に、パルミジャーノ・レッジャーノを掛けた料理。」を好んだ事から、彼の名を取って此の料理を「カルパッチョ」と呼ぶ様になったという説。
へべれけ:「意識や記憶を失う程、酔っ払った状態。」を「へべれけ」と言うが、「ギリシア神話に、『青春』を司るへーべーという女神が登場するが、彼女に酒を御酌して貰った神々が、喜んだ余りに酒を何杯も飲み、泥酔してしまった。」事が語源という説が在る。
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八橋検校=京の焼き菓子
隠元禅師=インゲン豆
食べ物にまつわる人名がベスト10に3つもあるのが面白いですね。
外国名でいえば、サンドウィッチもそうですね。
でも「へべれけ」は日本語と思っていましたが、外来語だったんですか。
因みに、宇治川に掛る橋に隠元橋があるのはご存知ですか? 宇治市の黄檗宗万福寺の開祖にちなんだ橋で、宇治橋の下流に架かっています。
人名が語源の用語って、国内外で結構在るんでしょうね。「へべれけ」も日本語(乃至は日本人)が語源と思い込んでいましたので、「ギリシア神話に登場する女神・ヘーベー」が語源と知った時は、非常に驚きました。
隠元橋というのは、初めて知りました。矢張り、隠元に因んだ橋の名なんですね。勉強になりました。