ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

古い物にもメリットが在ったりする

2014年10月05日 | 其の他

ウン十年の我が家。外壁の塗り直し等、外側には最低限の費用を掛けているものの、内側に関しては風呂場リフォーム位しか手を入れていない。傷んで来た箇所は出来るだけ自分で修繕し、自分では手に負えないレヴェルの物は業者に直して貰う。決して器用では無いけれど、業者に依頼すると結構な費用が掛かってしまうので、其れ習い性と成っている。

 

2、3ヶ月位前からだろうか、風呂場と洗面所、そして台所蛇口から、水がポタポタと滴り落ちる様になった。其れ其れ滴り落ちる場所が異なり、普段余り使わない洗面所(2ヶ所在る内の1つ。)に関しては洗面所下に在る止水栓を完全に締め、残りは止水栓を若干締めて水勢を下げる(元々、水勢が強い地域なので。)事で、取り敢えず凌いでいる。

 

業者に修理して貰うと、恐らくは全部で2~3万円は取られると思うのだが、自分で修繕するとパッキン等の部品代だけで済む。ホーム・センターへ行き、当該する部品を、全部で数百円で購入。修繕自体もそんなに時間が掛からないのだけれど、「次の休みに修繕しよう。に、蛇口の落としもしようかな。」等と思い乍ら現状で何とか凌げている事も在り、ずるずると今に到っている。

 

そんな中、雫石鉄也様の「100円ですむものが」という記事を拝読した。先ずは当該記事を読んで戴きたいのだが、最近の蛇口の場合、素人によるパッキン交換が現実的に難しいどころか、業者に依頼してもパッキン交換では無く、蛇口其の物を取り換えるのが一般的。なのだとか。当然、支払う費用も馬鹿にならない。そういう事情を全く知らなかったので、「えー、そうなんだ。」と驚くと共に、「我が家は、古い蛇口で良かった。」と妙な安堵感を覚えたりも。

 

「この傾向は、水道の蛇口だけではない。テレビ、冷蔵庫などの家電製品も同じ。故障といっても、小さな部品が1個ダメになっている場合は、その部品だけを取り替えればOKだ。ところがメーカーや業者に修理を頼むと、基盤ごと交換したり、商売熱心というか、なんというか、ややもすると、『これはかなり古いですね。いっそのこと新製品に買い換えられたらどうですか。』といわれたりする。」と雫石様は書かれているが、確かにそういう傾向はどんどん強くなっている。資源乏しい国だから、修理等をして、出来るだけ長く使わないと駄目。」と言われて育って来た人間なので、「修理するよりも、新しい物を買った方が安い。」というのは、何かしっくり来ない。どうしても「勿体無い。」という思いが、先に来てしまうのだ。


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5 コメント

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修理と交換 (雫石鉄也)
2014-10-05 08:59:13
最近は、なにごとも、本当の意味の「修理」というモノをしなくなりましたね。
電機製品の場合、拙ブログにも書きましたが、部品交換でするところを、基盤ごと交換、基盤交換ですむところを、ユニットごと交換、ユニット交換が製品ごと買い替え。
接触が悪いだけなのに、コネクターを交換。本当の意味の「修理」をやってません。接触が悪いのなら、接点をサンドペーパでこすって、接触をよくする。リード線が外れていたら、半田コテをもってハンダ付して直す。こういうことはあまりしません。手をかけず、安易簡単な方を流れます。電機製品のトラブルにも世相が現れているのでしょうか。
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Unknown ((まめ)たぬき)
2014-10-05 09:16:06
水道、確かに今の蛇口は無理ですわ…。
昔のなら何とかなったんですけどね。
シャワーの不具合で、わざわざ修理を依頼した記憶がありますもん(数千円はかかった)

もっと単純なところで、電気製品のプラグ。
昔のものはねじであけて、断線した部分を取り換えられたのですが今のは一体形成になっているので
下手したらプラグ部分の断線で・・・本体丸ごと買い換えということになりかねません。

高齢化+人口減少社会、
「買い物難民」ってのがどんどん増えるわけですし
自分で簡易な修理をすれば使い続けられる商品のほうが求められてると思うのですがねえ。
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>(まめ)たぬき様 (giants-55)
2014-10-05 14:17:57
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「御客様第一」を掲げ乍ら、其の実は「一寸でもおかしくなったら、新商品を買わざるを得ない。」というシステムが幅を利かすメーカー。

不器用な自分とは異なり、“機械屋”だった亡き父は、工具類を使って良く、電化製品を修理していました。今じゃあ、そういうのも難しいのでしょうね。
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Unknown (ぷりな)
2014-10-08 13:06:34
我が家には20年30年ものの家電が今も現役で活躍しています。一方で、修理するより新しく買った方が安いということで買ったものも少なからずあります。処分するにも費用がかかるので古いのは納戸に置いてあります。

DIYがモットーの我が家では、ボイラーを父が自力で補修しながら長年使い続けてきましたが、ついに今夏駄目になってしまい、業者さんを頼みました。新しいボイラーが導入されて3週間ぐらい経ったころ、ボイラー室の天井の雨漏りにより新しいボイラーが動かなくなってしまい、再び業者さんを頼みました。しかし、そこは大手メーカーからの業務請負で離れた市にも出張しているため、我が家に回ってきたのは夕方、状況を見て翌日修理に来たものの、請負元の大手メーカーのサービスエンジニアの力が必要と判断され、その次の日に来てもらいました。
新しいものに交換されてすぐにこうなったため、天井の雨漏り箇所の補修はしましたが、ユーザー自身がボイラーを下手にいじると保証期間の免責事項に引っかかりかねないため、DIYがモットーの我が家といえどもおとなしく待ちました。

その新しいボイラーは15℃から85℃まで9段階の温度設定ができるようになっているのですが、用途に合わせていちいち温度設定を切り替えるとボイラーがついていけずに水を温められないことがあるらしく、お湯の方は85℃なら85℃と決めておき、水を加える量を調節することで好みの温度にするのが望ましいそうです。何のための温度切り替えボタン…。
古い物はセントラルヒーティングと兼用だったため、多少手荒に操作しても余白(?)で調整できたのですが(だから自力補修で使い続けられた。冷暖房をつけると数日は風呂水に鉄さびが混じりましたが)、新しい物はマンション等に導入されている通常タイプよりも温度範囲が多段階にわたるのと、水道専用のため「余白」がないのとで切り替えについていけないことがあるとのことでした。
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>ぷりな様 (giants-55)
2014-10-08 23:51:33
書き込み有難う御座いました。

年季の入った家電製品、我が家にも結構在ります。先達て、炬燵(カヴァーを掛けずに、テーブル代わりに使用。)に貼られていたシールを見た所、記されている内容が面白かった。古臭い商品名も然る事乍ら、知らないメーカー名や住所等に加え、配線図迄丁寧に書かれていました。で、気になって其のメーカー名を検索した所、名前を変えて今でも存在している事が判明。又、シールに記された住所をストリート・ヴューで検索した所、何と其の場所、今は普通の一軒家。恐らく40年近く前の炬燵と思われますが、改めて時代を感じました。

ボイラーを自力で修繕され続けて来た御父様、凄いですね。亡き父もそうですが、昔の方は大概の事を自力で何とかし様とする姿勢が在り、自堕落な自分からすると、「偉いなあ。」と思ってしまう。

先日、書店で「当時は斬新と思われた家電製品」を紹介した本が在り、中々面白い内容でした。自動缶切り機等、斬新過ぎて売れなかった商品がメインなのですが、そういうキッチュな物って結構好きです。
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