今日は、日本プロ野球に関する話。チームの強さを判断する要素は多く在るが、大別すると“攻め”と“守り”という事になろう。ざっくり言えば、攻めは“打撃力”、そして守りは“投手力”と“守備力”。
此処数年気になってはいたが、今季のジャイアンツは特に酷かった。「何がか?」と言えば、バントの成功率だ。大事な場面でバントを失敗するというのを何度見せ付けられたか判らず、小林誠司選手なんぞはバントの構えをしただけで、「又、失敗するだろうな。」と思ってしまった程。
野球の試合では「相手チームが嫌がる事を、多く決められるチームが強い。」というのは常識で、先の塁に進められるバントというのも、相手チームとって非常に嫌な事だし、バントを決められれば得点出来る確率も上がる。バントは、重要な戦術の1つ。
昨日の報知新聞に、バントに関する数値が紹介されていた。今季のセ・リーグ4チームのバント成功率が記されていたのだけれど、ジャイアンツは「6割8分」とリーグで最下位。「リーグで一番良かったのは、リーグ優勝したカープだろうな。」と思っていたら、意外にもスワローズがトップで「7割8分5厘」。(タイガースが「7割7分4厘」、カープは「7割5分3厘」という事で、バントの成功率が高いのは重要な事だけれど、其の後に適時打を決められるかは、もっと重要という事だろう。)兎にも角にも、バントの成功率がトップのチームと1割近くも離されている様では、ジャイアンツが苦戦したのも当然か。
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OPS:“出塁率”と“長打率”とを足し合わせた数値。“得点”との相関性が、非常に高いとされる。
NOI:「(出塁率+長打率÷3)×1,000」で算出される数値。450以上ならば平均的な打者、550以上ならば主力級の打者、600以上ならば一流打者と判断。
IsoD:出塁率から打率を減算した数値で、「四死球によって、何の程度出塁したか?」を計る為の指標。
IsoP:「長打率-打率」で算出される数値で、「純粋な長打率を計るには適している。」とされる。
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チームの打撃力を判断する指標として、上記の4つを取り上げてみる。何れの数値も、高ければ高い程「良い。」という事に。チームの強さとは“攻め”と“守り”のバランスによる物で在り、攻めの数値だけでチームの強さは計れないが、「今季のセ・リーグの最終順位と、此れ等の数値(此方の情報を、参考とさせて貰った。)との関係性。」を下記してみたいと思う。
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1位:カープ
[OPS].780(1位)
[NOI].493(1位)
[IsoD].086(1位)
[IsoP].169(1位)
2位:スワローズ
[OPS].749(2位)
[NOI].481(2位)
[IsoD].081(2位)
[IsoP].136(4位)
3位:ジャイアンツ
[OPS].728(3位)
[NOI].460(3位)
[IsoD].068(4位)
[IsoP].146(3位)
4位:ベイスターズ
[OPS].722(4位)
[NOI].446(6位)
[IsoD].057(6位)
[IsoP].165(2位)
5位:ドラゴンズ
[OPS].705(5位)
[NOI].451(4位)
[IsoD].059(5位)
[IsoP].115(5位)
6位:タイガース
[OPS].691(6位)
[NOI].450(5位)
[IsoD].077(3位)
[IsoP].109(6位)
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カープは、4つの数値全てが1位。少なくとも攻めに関しては、「優勝して当然。」という事になる。
次は、パ・リーグに付いて。数値に関しては矢張り、此方の情報を参考とさせて貰った。)
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1位:ライオンズ
[OPS].805(1位)
[NOI].503(1位)
[IsoD].078(1位)
[IsoP].180(2位)
2位:ホークス
[OPS].777(2位)
[NOI].476(2位)
[IsoD].060(位)
[IsoP].186(1位)
3位:ファイターズ
[OPS].722(3位)
[NOI].460(3位)
[IsoD].078(1位)
[IsoP].142(3位)
4位:バファローズ
[OPS].673(6位)
[NOI].429(6位)
[IsoD].064(6位)
[IsoP].121(5位)
5位:マリーンズ
[OPS].679(4位)
[NOI].443(4位)
[IsoD].078(1位)
[IsoP].109(6位)
6位:ゴールデンイーグルス
[OPS].675(5位)
[NOI].430(5位)
[IsoD].066(5位)
[IsoP].127(4位)
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4部門中3部門で、1位となったライオンズ。「少なくとも攻めに関しては、『優勝して当然。』。」というのは、パ・リーグも同様。4部門中3部門で最下位を記録したバファローズだが、最終順位では4位なのだから、守りが良く頑張ったと言えるだろう。