成人の日は翌日に控えた昨日、各地で新成人を祝う式典が催された。案の定と言う可きか、度の過ぎた馬鹿騒ぎを仕出かす”困ったちゃん”が今年も現れたのは残念の一言。祝いの場での”多少の”馬鹿騒ぎは目溢しされようとも、度が過ぎたものは見苦しく且つ愚かしいだけなのを当事者達には気付いて貰いたいもの。
そんな中、先日の記事で取り上げた「夕張市の成人式」が無事行なわれた(91人が出席。)というニュースにはホッとさせられた。財政破綻した影響で新成人を祝う式典の開催が危ぶまれていたのだが、当事者の新成人達が自分達の手で何とか式典を開催しようと奔走する姿に、全国各地から多くの寄付が寄せられ、その総額は約237万円と例年の予算の4倍近くにもなったとか。会場を例年のホテルから使用料の不要な市民会館に変更する等、予算の切り詰めを図った結果、総支出は例年の半分以下の20~30万円で済む目算とか。残った寄付金は、来年以降の”後輩達”の式典に廻す予定で、式典を仕切った新成人の一人が「夕張と全国の皆さんの温かい支援の御蔭で、何処にも負けない成人式が出来た。有難うの一言です。」と涙ぐみながら語っていたのが印象的だった。”困ったちゃん”が居る一方で、前向きに頑張っている若人達も少なくないのだ。
閑話休題。昨日目にしたニュースの中から、2つ気になったものを取り上げたい。
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① 虐め問題
結婚情報サービス会社のオーエムエムジーが1986年4月2日~1987年4月1日生まれ、即ち今年新成人となる若者達を対象に「虐めに関する質問」(有効回答者数は587人で、何れも複数回答。)を行なった結果が以下の様に報じられていた。
・ 虐められた経験が在る。(47%)
・ 虐めた経験が在る。(38%)
・ 虐めの仲間に誘われたら断れない。(36%)
・ 虐められる当人にも非が在る。(28%)
・ 職場や学校は虐めを助長する環境に在る。(64%)
・ 周囲の大人は何もしてくれない。(76%)
・ 今後も虐め問題が改善されるとは思わない。(84%)
・ 実際に虐められた場合、誰かに相談しようとは思わない。(51%)
暗澹とさせられる数字で在る。虐め問題に関する私見は過去にも何度か記してきたので此処では控えるが、虐める側も虐められる側も経験した自分としては、今現在虐めで悩んでいる子達に対して「虐めは絶対に許されざる事だけれども、”先輩”で在る新成人達の約半分が虐めに遭っていたという現実”も”知って欲しい。虐めで悩んでいるのは君だけでは絶対に無い。」と言って上げたい。
② ヒゲの隊長が参院選立候補へ
陸上自衛隊のイラク派遣で第1次復興業務支援隊長を務め、”ヒゲの隊長”という愛称で有名になった佐藤正久1等陸佐(46歳)が11日付で自衛隊を依願退職する事となった。本人も「前向きに考えている。」とコメントしている様に、今夏の参院選比例代表の自民党公認候補として立候補する様だ。
自衛隊の隊員達に対しては、国防のみならず災害時の救援活動等を行なっている事に感謝と尊敬の念を持っている。又、要件を満たしているので在れば、誰が立候補しようがそれは全くの自由だとも思っている。しかし佐藤氏が”この段階で”選挙に立つ事に関しては、どうしても好意的に自分は捉える事が出来ない。仮に自民党以外の党から、又は無所属で出馬しようがその気持ちは変わらない。「何故この段階で自衛隊を辞め、選挙に打って出なければならないのか?」という割り切れない思いが在る以上は。
恐らく彼が出馬を表明する時には、「イラク派遣で戦地を目の当たりにした事で、『政治家として役に立てる事はないだろうか?』という思いが強くなった。」といった趣旨の発言をするのではなかろうか。そういった発言をしたとして、それが彼の本意では無いと自分は言うつもりは無い。唯、その様な高邁な思い”も”在るだろうが、「政治家になる事が、自衛隊という尊い職業を投げ打って迄なる程のもの。」と彼が真剣に思っているのか知りたい。其処に「今ならば高い知名度から当選するだろう。」という政治家になる事自体が最終目標といった思いが全く無いと、彼は断言出来るのだろうか?
宮崎県知事選挙への出馬を表明したそのまんま東氏。選挙公約を尋ねる記者に対して、彼は次の様な発言をしたという。
「自分の選挙公約はマニフェストに書かれています。私は早稲田でマニフェストを学びましたから。」
マニフェストという形で自身の公約を明確化させるのは結構な事だ。しかし意味不明なのは、「早稲田でマニフェストを学びましたから。」という部分。これは早稲田大学という存在を、単に錦の御旗として利用したかっただけの様にも感じられる。”寄らば大樹の陰”の思考が全てに於いて優先しているの”だとしたら”、彼が政治家になる事が国民の益に適うとは自分には思えない。
くどい様だが、要件を満たしてさえいれば誰が立候補しようが全くの自由だと思っている。しかし政治家になる事自体が最終目標で在るならば、「立候補なんか御止めなさい。」と自分は言いたい。
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そんな中、先日の記事で取り上げた「夕張市の成人式」が無事行なわれた(91人が出席。)というニュースにはホッとさせられた。財政破綻した影響で新成人を祝う式典の開催が危ぶまれていたのだが、当事者の新成人達が自分達の手で何とか式典を開催しようと奔走する姿に、全国各地から多くの寄付が寄せられ、その総額は約237万円と例年の予算の4倍近くにもなったとか。会場を例年のホテルから使用料の不要な市民会館に変更する等、予算の切り詰めを図った結果、総支出は例年の半分以下の20~30万円で済む目算とか。残った寄付金は、来年以降の”後輩達”の式典に廻す予定で、式典を仕切った新成人の一人が「夕張と全国の皆さんの温かい支援の御蔭で、何処にも負けない成人式が出来た。有難うの一言です。」と涙ぐみながら語っていたのが印象的だった。”困ったちゃん”が居る一方で、前向きに頑張っている若人達も少なくないのだ。
閑話休題。昨日目にしたニュースの中から、2つ気になったものを取り上げたい。
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① 虐め問題
結婚情報サービス会社のオーエムエムジーが1986年4月2日~1987年4月1日生まれ、即ち今年新成人となる若者達を対象に「虐めに関する質問」(有効回答者数は587人で、何れも複数回答。)を行なった結果が以下の様に報じられていた。
・ 虐められた経験が在る。(47%)
・ 虐めた経験が在る。(38%)
・ 虐めの仲間に誘われたら断れない。(36%)
・ 虐められる当人にも非が在る。(28%)
・ 職場や学校は虐めを助長する環境に在る。(64%)
・ 周囲の大人は何もしてくれない。(76%)
・ 今後も虐め問題が改善されるとは思わない。(84%)
・ 実際に虐められた場合、誰かに相談しようとは思わない。(51%)
暗澹とさせられる数字で在る。虐め問題に関する私見は過去にも何度か記してきたので此処では控えるが、虐める側も虐められる側も経験した自分としては、今現在虐めで悩んでいる子達に対して「虐めは絶対に許されざる事だけれども、”先輩”で在る新成人達の約半分が虐めに遭っていたという現実”も”知って欲しい。虐めで悩んでいるのは君だけでは絶対に無い。」と言って上げたい。
② ヒゲの隊長が参院選立候補へ
陸上自衛隊のイラク派遣で第1次復興業務支援隊長を務め、”ヒゲの隊長”という愛称で有名になった佐藤正久1等陸佐(46歳)が11日付で自衛隊を依願退職する事となった。本人も「前向きに考えている。」とコメントしている様に、今夏の参院選比例代表の自民党公認候補として立候補する様だ。
自衛隊の隊員達に対しては、国防のみならず災害時の救援活動等を行なっている事に感謝と尊敬の念を持っている。又、要件を満たしているので在れば、誰が立候補しようがそれは全くの自由だとも思っている。しかし佐藤氏が”この段階で”選挙に立つ事に関しては、どうしても好意的に自分は捉える事が出来ない。仮に自民党以外の党から、又は無所属で出馬しようがその気持ちは変わらない。「何故この段階で自衛隊を辞め、選挙に打って出なければならないのか?」という割り切れない思いが在る以上は。
恐らく彼が出馬を表明する時には、「イラク派遣で戦地を目の当たりにした事で、『政治家として役に立てる事はないだろうか?』という思いが強くなった。」といった趣旨の発言をするのではなかろうか。そういった発言をしたとして、それが彼の本意では無いと自分は言うつもりは無い。唯、その様な高邁な思い”も”在るだろうが、「政治家になる事が、自衛隊という尊い職業を投げ打って迄なる程のもの。」と彼が真剣に思っているのか知りたい。其処に「今ならば高い知名度から当選するだろう。」という政治家になる事自体が最終目標といった思いが全く無いと、彼は断言出来るのだろうか?
宮崎県知事選挙への出馬を表明したそのまんま東氏。選挙公約を尋ねる記者に対して、彼は次の様な発言をしたという。
「自分の選挙公約はマニフェストに書かれています。私は早稲田でマニフェストを学びましたから。」
マニフェストという形で自身の公約を明確化させるのは結構な事だ。しかし意味不明なのは、「早稲田でマニフェストを学びましたから。」という部分。これは早稲田大学という存在を、単に錦の御旗として利用したかっただけの様にも感じられる。”寄らば大樹の陰”の思考が全てに於いて優先しているの”だとしたら”、彼が政治家になる事が国民の益に適うとは自分には思えない。
くどい様だが、要件を満たしてさえいれば誰が立候補しようが全くの自由だと思っている。しかし政治家になる事自体が最終目標で在るならば、「立候補なんか御止めなさい。」と自分は言いたい。
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イラクへの自衛隊派遣の問題だけでは無く、我が国の良くない所に「済し崩しに事を進めてしまい、そしてその是非を事後にきちんと検証しない。」というのが在ると思います。将来の国益に繋がるという確固たる思いが在った上で、致し方なくその時点では全ての情報を国民に開示せずに事を進める場合も為政者には在るでしょう。しかしながら、その事に対する一定の評価が出始めた段階では、きちんとその是非を検証する必要は在ると思うんです。事を進めるのも済し崩し、その後も全く検証せずだからこそ、この国は同じ様な問題&過ちを何度も繰り返しているのではないでしょうか。まあそれをジャッジするのは国民自身とも言えるのですが。
元記事でも書きました様に、自分は自衛隊の隊員達に対しては感謝と尊敬の念を持っています。だからこそ、確固たる理由も無いままに戦闘地区に彼等が送り込まれる事には反意を持っているんです。マヌケ様やアラメイン伯様が御指摘の様に、あの軽装備で何も無かったのは限り無く運が良かったからに過ぎず、大事な隊員達が死傷したらどうするつもりだったのか?と政治家達に聞きたい。
そういった理不尽な事を強いた政治家達に対して、佐藤氏が憤りを感じており、それを糺す意味から立候補を決めたという事で在れば、それはそれで理解出来るのですが・・・。
私は自衛隊のイラク派遣には賛成ですが、その内容自体には問題あります。
欧米と比較して軍出身の国会議員が少なすぎます。衆参あわせて二人しかいなかったと記憶してます。
イラクは運よく怪我人も戦死者もでなかったけど、あのような軽装備で紛争地に派遣するような政治では困ります。やはり現場にいた人が国会にいることは心強いと思いますよ。
佐藤氏に続いて、今度は高校サッカーの名門、長崎県立国見高校サッカー部総監督の小嶺忠敏氏が参院選立候補を検討しているというニュースが。勿論、何に於いてもオールマイティーにこなせてしまう人も居るでしょう。しかし一つの世界で頂点を極めた事が、イコール政治の世界で何かをやれるという事には繋がらないのは言う迄も在りません。「知名度が高いから当選するだろう。」という思惑がプンプンして不快極まりないです。どうせ「スポーツを通じて健全な子供達を育成したい。」という何とかの一つ覚えの公約を掲げるのでしょうが、それならば今の立場の方が遥かに有益な事が出来る筈。本当にこういう選挙は勘弁して貰いたいのですが、”流される民達”によって確実に当選してしまうんでしょうね・・・。