ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「失われた町」

2007年01月09日 | 書籍関連
ターさんスーさんのアホ馬鹿コンビが、夕張市物見遊山&パフォーマンスのツアーを行なった。(たった4時間の滞在で、尚且つバスからの視察。事前に夕張の状況は徹底的に勉強していたという事だったが、夕張市の”手作り成人式”の事すらも知らなかったスーさんって一体何なのだろうか?)」、「ヒゲの隊長に続いて、高校サッカーの名門で在る長崎県立国見高校サッカー部総監督の小嶺忠敏氏が、今夏の参院選長崎選挙区から自民党公認候補として出馬濃厚。(どの分野に於いてもオールマイティーに対処出来る人が居ない訳では無い。しかし一つの分野で秀でた人間が政界に於いても同様に成果を発揮出来るかどうかというのは、全く別の問題と考える可きだろう。選挙公約は馬鹿の一つ覚えの様な「スポーツを通じて健全な子供達を育成したい。」になるのだろうか?それならば別段政治家になぞならなくても、今の立場の方が遥かに成果を残せる筈。もう好い加減に、知名度だけを頼りにした候補者選びは止めて貰いたい。)」、「ヤマタクが日朝関係打開の為に北朝鮮訪問へ。(一体何をしに行くのだろうか?二元外交は国策を不必要に混乱させるだけだと思う。嘗て”北詣で”を頻繁に行い、女性や金銭を宛てがわれて”北のスポークスマン”と化した売国奴の政治”屋”達が少なからず居たが、同じ轍を踏む事だけは断固として許さない!)」等、詳しく触れるのも嫌になる程の国民を愚弄したニュースばかりでウンザリしている。そこで今日は、先日読み終えた三崎亜記氏の小説「失われた町」に付いてチラッと触れてみたい。

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30年に一度、住民が忽然と消滅してしまう町が現れる。誰も居なくなった町には住民達の生活の跡が残されているが、其処からは彼等が消滅を自然の事と捉え、逃げ出そうともしていなかったとしか思えない節が感じられた。

消滅した住民達の関係者は喪失感や哀しみ、又は或る願いを抱えて日常を生きている。やがて彼等は何かに導かれる様に、”失われた町”に集う。果たして更なる消滅は食い止められるのか?彼等は哀しみを乗り越えられるのだろうか?
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アメリカのドラマ「4400-FORTY FOUR HUNDRED 未知からの生還者」というのが面白いと聞く。DVDのレンタルが開始されたそうなので近々見てみようと思っているが、「或る日突然、世界各地で4,400人の人々が行方不明となってしまう。」という部分が「失われた町」と何処となく似ている気がしつつ、この小説を読み始めた。

三崎氏の作品はデビュー作の「となり町戦争」及び2作目の「バスジャック」を読破し、今回の3作目と取り敢えず全ての著作を読んだ事になる。正直”食い足りなさ”は在るものの、独特な”不思議世界”に惹かれるものが在る作品群。今回の「失われた町」は第136回直木賞の候補作品の一つになった事も在り、かなり期待していたのだが、ハッキリ言って読後感はガッカリの一言。

兎に角、ストーリーに没頭出来ない。SFタッチという事も在り、それっぽい専門用語が登場するのだが、それが余りにも多用され過ぎていてウンザリさせられる。キー・パーソンと言える人物が絞り込まれていない為、様々な視点から話を”追わされ”、頭がパニック状態に。読破する迄に何度か、途中で読むのを断念した程。過去2作で「これは一寸注目すべき作家が出て来たぞ。」と喜んでいたのだが、この作品でそんな思いも吹き飛んでしまった。失礼さを承知で言えば、万が一この作品が直木賞を受賞したとしたら、直木賞の存在自体に自分は疑問を抱かずにはいられないだろう。

総合評価は星2つ

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4 コメント

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Unknown (アラメイン伯)
2007-01-09 21:37:43
小峰監督にしろ佐藤一佐にしろ、まだ当選する前から能力を疑問視するのはフェアではないと思います。
僕なんかは世の中で一番、政治家になるべきでない職業は官僚だと思います。行政と政治とは別物。官僚よりは彼らのほうが余程、政治家にむいてると思いますよ。
よく何もしらない素人が政治家になっても・・・って言う人がいますが民主政治とは素人による政治体制のことです。誰でも議員になれるチャンスがあることが政治に活力をもたらすと思います。
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つまらない本もつまらない映画も疲れます (マヌケ)
2007-01-09 21:48:42
ストーリーに没頭できない。 よくあることです。 昔彼女に薦められて読んだヨーゼフ・ロートの「聖なる酔っ払い伝説」いつになったらおもしろくなるのだろうと読み終わっても全くつまらない小説でした。 オタ・パベルの「黄金の鰻」も、カーソン・マッカラーズもあまりにもつまらなく投げました。 ジョン・ル・カレの「ナイロビの蜂」も長たらしく登場人物を見失う始末でした。 井坂幸太郎の「週末のフール」も短編なのについていけませんでした。「グラスホッパー」があまりにもおもしろかったのでなおのことガッカリです。 同じ作家のものとは思えません。ハリウッド映画を見慣れて次々とシーンが展開してトントン拍子でストーリーが進まないとストレスがたまるようなオヤジになってしまったのでしょうか。 ただし、ダビンチ・コードは下の残り40ページくらいで読むのをやめてしまいました。 展開がハリウッド的でアホらしくなりました。 村上春樹の「アフターダーク」も全然つまらなかったし、最後まで読んで疲れました。 ところで住民が忽然と姿を消してしまう町の話はスティーブン・キングの小説に同じ物があります。 アメリカ東海岸のある島の住民が200年ごとに忽然と姿を消す話です。 その伝説を描いた絵が残されており雪が降りしきる船着場の桟橋から全住民が並んで一人ずつ海に飛び込む姿が描かれています。 夢遊病のように一人一人海面に向って落ちていくのですが、200年ごとに悪魔が自分の後継者となる子供さらいに来て選ばれた子供を差し出せば住民の命は救われますが抵抗したり、子供をかくまったりすると悪魔の怒りにふれ結局子供も連れ去られ、住民全員が消えてしまうことになります。 子供を差し出せば記憶を消されてその両親も含め住民は生き長らえるという話です。 住民の間で仲たがいや醜い言い争うが起こり、結句はタイムリミットギリギリで両親思いの子供が自ら進んで犠牲になるという話でした。 そもそもアメリカ先住民の間に伝承された寓話だそうです。 
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>マヌケ様 (giants-55)
2007-01-10 00:29:59
書き込み有難うございました。

活字中毒を自認していますが、マヌケ様の読書歴からすると未だ未だだなあと感じてしまいます。

縁在って手にした本ですし、作者が一生懸命書き上げたものですから、仮に肌合いが合わなくても出来得る限り読破しようとは思っていますが、中には「もう勘弁!」と挫折してしまうものも在りますよね。

スティーヴン・キング氏と言えば「スタンド・バイ・ミー」の作者として余りにも有名ですが、確か「ミザリー」も彼でしたよね?彼が「住民達が忽然と消えてしまう町の話」を書いているとは知りませんでした。アメリカ先住民の間で伝承された寓話という事で、一寸興味が惹かれます。
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小峰監督 (ハムぞー)
2007-01-10 23:57:08
立候補表明をニュースで見ました。
「名古屋章に似てる」、のを改めて確認しました・・・
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