9年前の記事「この手紙を拾ってくれた誰かさんへ」で書いたけれど、小学校の低学年の頃、遊びに行った近所の公園の草むらで、萎んだ風船を見付けた。「何だろう?」と思って拾った所、風船に付いた糸の先にはビニール袋が結ばれており、其の中には花の種と封筒が入っていた。大阪に住む女性が「拾ってくれた人が、庭に此の種を蒔き、花を咲かせてくれたら嬉しい。」として、飛ばした物だった。
「遠距離を飛んで来た風船を、偶然自分が拾い、そして種を蒔く。」というのが、何とも不思議な感じがして、未だに忘れられない出来事。そんな記憶を呼び覚まさせたのは、昨日目にしたニュース。偶然に見付けた手紙によって、70年振りにクリスマス・プレゼントが届けられたと言う。
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「70年後に届いたXmasプレゼント、“サンタに御願い”古い手紙の主判明。」(12月20日、ナリナリドットコム)
英レディングに暮らす建築家のショーさんは、先日、顧客の家の煙突から、と或る手紙を見付け出した。家を建てた時期から類推して1930年代に書かれた手紙は、デイヴィッドという名の少年が玩具の兵隊をサンタクロースに強請る内容だったと言う。
ショーさんは此の手紙の持ち主を捜し出し、遅れたクリスマス・プレゼントを祝って上げ様と、自身のSNSに此の手紙を掲載。すると地元紙の目に留まり、手紙の主は今年78歳になるデイヴィッド・ヘイロックさんと判明したのだ。
英放送局BBC等、多くのメディアが此の70年振りに届くクリスマス・プレゼントに注目し、ショーさんがヘイロック夫妻と出会う様子を報道。今尚、子供の様に溌剌としたデイヴィッドさんは「とても興奮しています。嬉しいけれど、開けるのは25日迄、待つべきですよね。」と、70年待ち望んだプレゼントに対して、更に待つという大人振りを見せた。
ネットでは「とても愛らしい話。長生きされて良かった。」、「クリスマスに相応しい、心暖まる話題だね。」、「魔法の様な話。」、「良い話だ。こういう話題許りだと良いのに。」と仄々したコメントが多く寄せられている様だ。
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小学4年生位迄サンタクロースの存在を信じていた人間なので、自分もサンタクロースへの御強請りの手紙を書いた事が在る。枕元に置いたと記憶しているが、煙突の中に隠した(?)デイヴッド少年は凄い。
今回のニュースを受け、「良い話だ。こういう話題許りだと良いのに。」というコメントが在ったそうだが、本当にそう思う。嫌なニュースに触れる機会が多いだけに、仄々とさせてくれるニュースを紹介させて貰った。