ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

統一球

2010年08月26日 | スポーツ関連
来季からプロ野球の1軍公式戦で「統一球」が使用される事になった。現在はチーム間で使用するボールが異なっており、「『飛ぶボール(飛距離の出るボール)』と『飛ばないボール(飛距離が出難いボール)』が存在するのは、公平性に欠ける。」という指摘がずっとされていた。「低反発」という“国際基準”に合わせる意味合いも在って、統一球の使用に踏み切る事に。

此の件に関して、8月24日付けの東京新聞(朝刊)に記事が載っていたので、今日は其れを紹介したいと思う。先ずは、「従来のボールと統一球との具体的な変更点」に付いて。

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① コルク芯を覆うゴム材を従来の低反発素材から新低反発素材に変える。

② 縫い目の幅を従来の基準値7.0mmから8.0mmに広げる。

③ 縫い目の高さを従来の基準値1.1mmから0.9mmへ低くする。

④ 牛革は、牛の背中側の部位から脇・腹の一部に使用範囲を広げる。

⑤ 生産は日本から中国へ変更する。牛革、ウール素材も日本産から中国産へ変更する。
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興味深いのは、統一球導入に当たって「ボール表面の触感」を非常に留意したという点。と言うのも、オリンピックWBCで低反発仕様の“国際球”を手にした日本の投手達から「日本のボールは表面がしっとりしていて手に馴染むけれど、国際球は表面がバサバサしていて滑り易い。」と戸惑いの声が多く上がっていた。「急にボールの感触が変化すると、握りの強さやフォームに影響する。」、「ボールの国際化とは品質を落とす事か。」といった声が現場から上がり、表面のしっとり感は残す事にしたそうだ。「限り無く国際球に近付けつつ、従来のボールの良さは極力残す。」という選択をした事になる。

統一球の使用により、野球が変わるのは確かだろう。予想される大きな変化は、ホームランの激減。統一球を供給するミズノによれば、ピッチャーが投げるボール・スピード144kmで、バットのスイング・スピード126km、飛び出し角度27度の場合、従来のボールの飛距離は約110.4mとなるのに対し、統一球は約109.4mと、飛距離が約1m短くなる。計算とか。「バットに擦った様な打球がホームランになってしまう。」というケースには常々違和感覚えていたので、此の点に関しては統一球への変更はウエルカム

ミズノが反発力を抑えた球を開発した2005年、両リーグのホームラン数の合計は、前年より247本も減ったと言う。平均すると1チーム当たり20本/年のホームランが減った訳で、此れ1つのチームから、一寸したホームラン・バッター1人が消えた。のに等しいとも言える。さて、来季は一体どうなるだろうか?

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