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「若者の半数超『盆踊り経験無い。』 近隣クレームで廃止の動きも」(8月15日、FNNプライムオンライン)
夏と言えば、御祭り、そして、盆踊り。ところが、今や盆踊りを知っている若者は少数派に。日本の文化が、存続を危ぶまれる事態となっている。
東京・杉並区の御祭り会場。櫓を囲んで踊っているのは、盆踊り。新型コロナウイルスの影響で、御祭りは3年振りの開催に。なので、盆踊りを初めて見る子供達も。
唯、こんな風に盆踊りに参加した事が在る若い世代は、今や少数派となっている。渋谷で、盆踊りに付いて聞いてみると・・・。
20代「御祭りが無いから、踊らないです。」、「学校行事でも盆踊りが無くなったから、其れで遣らなくなった。」。
15歳から29歳を対象に行ったインターネットのアンケートでは、盆踊りをした事が無い人が、凡そ6割も居る事が判った。理由は、盆踊りの相次ぐ廃止。盆踊りに長年携わって来た稲葉朱美さんは、場所を確保する難しさを指摘する。
(東京太鼓 鼓紡会)稲葉朱美さん:「盆踊りが出来る場所が無いっていう事は、問題になっている。」。
廃止の理由は、近隣からのクレームの増加。盆踊りの音楽や太鼓の音にクレームが入り、廃止になった所も多いと言う。
減り続ける盆踊りを復活させ様という動きも出ている。愛知・西尾市で開催された、盆踊りの実行委員会の深津雄司さん。此の場所では、37年前に盆踊りが廃止されたと言う。
(「やるじゃん! 米津」の会)深津雄司会長:「自分が子供の頃の盆踊りの楽しい思い出が強く残っていて、盆踊りを復活させたいと。」。
盆踊りが無くなった理由は、人手不足。
(元米津青年団)板倉団長:「当時、青年団が(盆踊りを)主催していた。ところが、青年団其の物が人口が減って。」。
今回、深津さんは、同じ思いを持ったスタッフを45人集めたが、次に立ちはだかったのは、費用。計算すると、音の設備に15万円、照明に23万円、提灯等に10万円と、多額の費用が掛かる。
其処で活用したのは、クラウドファンディング。資金を募った所、80万円以上が集まり、開催に漕ぎ着けた。
37年振りに開催された盆踊り。多くの若い人達が、初めて盆踊りに参加した。
10代:「楽しかったです! 踊ったらイエーイ!」。
20代:「皆で、輪になって踊るのが楽しい。」。
20代:「知らない人と仲良くなるから。」。
失われつつ在る日本の文化を、次世代に繋ぐ難しさが、其処には在った。此の街は、2023年以降も盆踊りを続けたいとしていて、誰でも盆踊りを運営出来る様に、ノウハウのマニュアルを作ると言う。
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子供の頃より、御祭りが大好きだ。夏祭りや秋祭りのシーズンになると、幾つかを梯子する程。だから、新型コロナウイルス感染症が大流行し、2020年&2021年と御祭り開催が全滅状態の過去2年間は、本当に詰まらなかった。新型コロナウイルス感染症の終息は未だ未だ先の様だが、今年は夏祭りを行う所がチラホラ現れたのは、個人的に嬉しい事。(人が密になる盆踊りは、行わない所が多い様だけれど。)子供達のみならず、大人達も楽しそうにしている御祭りは、良き文化だと思っている。
「15歳から29歳を対象に行ったインターネットのアンケートで、盆踊りをした事が無い人が、凡そ6割も居た。」というのは、驚きの数字。唯、「盆踊りを見るのは大好きだけれど、盆踊り会場で一緒に踊った経験は無い。」という自分なので、「盆踊りをした事が無い。」というのが「盆踊り会場で一緒に踊った事が無い。」という意味ならば、そう驚く数字では無いのかも。
で、「盆踊りを廃止した所が多い。」というのは、凄く寂しい。「主催する為のスタッフが集まらないので。」とか「主催する予算が無いので。」というのは未だしも、「盆踊りの音楽や太鼓の音に、近隣からクレームが入ったので。」となると、「何だかなあ・・・。」という思いになる。「盆踊りの音楽等が五月蠅い。」というのは判らないでも無いけれど、毎日の様に行われる訳では無く、1日か2日、其れも数時間の間だけの話。「鐘の音が五月蠅いから。」という近隣からのクレームにより、各地で除夜の鐘を聞く事が出来なくなったが、そう何でも彼んでもクレームが出るというのは、実に“潤い”の無い世の中だ。