ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

誤魔化し、誤魔化し、そして誤魔化し

2015年12月12日 | 政治関連

来夏参院選見据え自民党が次々と“国民懐柔策”を打ち出している。「選挙で多くの票を得るべく、国民に“”を散蒔く。」というのは昔から政権与党が良く使う手では在るけれど、此処露骨なのは記憶に無い。

 

「低所得年金受給者約1,250万人に対し、来年度1人当たり3万を配る。」そうだが、低所得の年金受給者に対して年金受給額の“底上げ”をするというなら未だしも、“1回こっきり”3万円を配った事で、何が変わると言うのか?「『若い連中よりも、きちんと投票する割合が高い。』とされる高齢者に金を散蒔けば、必ずや自民党に投票してくれる。」という助平根性が見え見え。

 

先日安倍晋三首相が「議員定数削減を目指す。」と“唐突に”言ったのも、実に胡散臭い。「3年前、『国民に消費増税という重荷を背負わせる以上、国会議員は率先して自らの身を切らなければいけない。次期通常国会内(2013年1月28日~6月26日)で“衆議院議員の定数削減”を確実に行う。』という約束を、当時野党だった安倍総裁が『必ず行う!』と大見得を切って受け容れた。」けれど、議員定数削減は放置状態が続いている。

 

特定秘密保護法案」や「安全保障関連法案」等、“自身の趣味”は数の論理ごり押し可決させているのだから、本当に議員定数削減を行う気が在れば、疾っくの昔断行している「議員定数削減という国民の約束を、私は忘れていませんよ。」とアピールし、集票に結び付けたいのだろう。

 

「議員定数の削減を目指す。」の「目指す」という部分が重要で、「実際に行うかどうか。」は別。行ったとしても、数人程度の削減で御茶を濁すのが精々だろう。自身の脱税疑惑に付いて説明責任を果たさない等、“身内”の既得権益死守を最優先している様な御仁、議員定数削減を真剣に行う意思が在るとは思えない。

 

此処数日ニュースで取り上げられている「軽減税率の導入」も、意味が判らない事だらけ。個人的に「生活必需品に関しては、軽減税率を導入した方が良い。」という考えだが、現在の政権与党の遣り取りからは「2017年4月に消費税を8%から10%に上げるならば、軽減税率導入を約束しておかないと、来夏の参院選で負けてしまう。」という思いが露骨に透けて見える。、「消費増税で生活が苦しくなっており、再来年の再増税は行うべきでは無い。」という国民の声が多数を占めており、軽減税率の導入を約束する事で、「再増税反対派のガス抜き」及び「2017年4月の再増税の“既成事実化”」も図りたいのだろう。

 

最も理解不能なのは、「軽減税率導入による財源を、どう確保するか?」という声が、政権与党から矢鱈と上がっている事。消費税を下げるというのなら財源不足というのは判るが、飽く迄も「一部の商品に関して、消費税率を上げない。」という事で在り、其れで「不足した財源を、どう確保するか?」と繋げるのはおかしい。再増税は2017年4月で在って、予算も組まれていないのに。(「『長期的な予算組み』という観点から。」というのも無理が在るし、其れ以前に歳出の無駄を徹底的に省く事が先決だろう。)

 

歳出の無駄を徹底的に省く事無く、そして減税をする訳でも無いのに、「財源が不足する!」と誤魔化しを叫ぶ事で、“参院選後に”消費税以外の増税を次々に目論んでいるとしか思えない。

 

誤魔化し、誤魔化し、そして誤魔化し。「馬鹿な国民は、幾らでも騙せる。」と、政権与党は思っているのだろう。実際、騙される国民は多そうだし。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« ソクラテスやプラトン、ニー... | トップ | 仕方が無い症候群 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>悠々遊様 (giants-55)
2015-12-13 14:49:10
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「抑、消費税の増税分は全て社会保障費に向けると言うのが前提だったから、2%の増税分が減れば、其れは社会保障費が減るという理屈でしょう。」、恐らくはそうなのでしょうね。でも、此れって「XX円を将来的には社会保障費として見込んでいたので。」といった、「たられば」での話とも言えますよね。

高額所得者を悪者視するのはどうかと思っていますが、「懐具合に余裕が在る人により多くの税負担をして貰い、社会の為に役立てる。」という考え方は、決して「公平性の否定」では無いし、「在り。」だと思います。なので、生活必需品以外の物、特に趣味嗜好品に関してより高い税を課すというのは「在り。」で、「贅沢品への物品税課税復活」も悪く無いと思います。

其れと、第二次安倍政権以降顕著な、散蒔き財政も見直すべき。与野党を問わず、血税で私的な支払いを行っているケースが余りに目に付く。こういった無駄削減の徹底を図る一方、政治団体を経由させて相続税を脱税する等の不公平なシステムも、きちんと廃止して欲しい。一生懸命頑張っている人間が馬鹿を見て、一部の人間が甘い汁を吸っているというのでは余りにアホらしくて、遠からず社会が崩壊してしまう。
返信する
Unknown (悠々遊)
2015-12-13 11:31:29
そもそも消費税の増税分は全て社会保障費に向けると言うのが前提だったから、2%の増税分が減れば、それは社会保障費が減るという理屈でしょう。
逆進性が高い消費税を上げる代わり、それを社会保障費に当てることで低所得者や社会的弱者に還元すると言う名目でしょうが、この理屈には胡散臭さを感じます。
ならば消費税増税ではなく、昔のようなぜいたく品への物品税課税復活でよいはず。
本来なら一般財源から支出されるはずの社会保障費を、切り離して消費税でまかなうとし、そのぶん一般財源にゆとりを持たせて無駄遣いする・・・そんなペテンがあるようにかんぐるのは、下衆の根性かな。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。