ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「猿の軍団」や”ラ講”の話

2006年06月02日 | TV番組関連
ボーダフォンのサービス「LOVE定額」。「月額315円払えば、指定した相手一人との通話やメールがし放題。」という事で、岡田准一氏を起用したCMがガンガン流されている例のアレだ。サービス開始以来5ヶ月で、100万人を突破したという。自分も単純に「面白いサービスだなあ。」と思っていたのだが、先日読んだ「週刊現代(5月27日号)」によると、意外な落とし穴が在ると。

指定する相手の同意が不要な為、全く面識の無い相手で在っても、携帯番号さえ知っていれば一方的に登録出来る。これが何を意味するかと言えば、月額315円を払いさえすれば(高い通話料金を払わないで)、悪戯電話やストーカー電話掛け放題という危険性も否定出来ないと。

「同意無しに勝手に登録されてしまう事に問題は無いのか?」をボーダフォンに確認した所、広報部からは「電話を掛ける行為自体が相手の承諾を必要とするものではないので、同じ様に同意は必要在りません。又、迷惑電話と『LOVE定額』はリンクしないと考えております。」との回答が返って来たという。

一見問題の無い素晴らしいサービスでも、抜け道を見付け出して悪さを為す輩が居るのだなあと思わせる記事だった。

さて話は全く変わるが、このブログを覗いて下さる方には、自分と同年代の人が少なくない様に思う。自分の懐かしい思い出を記事にすると、嬉しい事に熱い書き込みを結構戴けるからだ。今回もそんな懐かしネタを書いてみたいと思う。

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① 「SFドラマ 猿の軍団

このSF特撮番組を知っている方は、恐らく30代後半以上だろう。1974年から1975年にかけて放送されていたのだが、非情に印象に残っている番組の一つだ。当時、映画「猿の惑星」(SF映画の中では一番好きな作品。)がTV放送され高視聴率を稼いだ事から、二匹目のドジョウを狙って製作されたもの。

「コールド・スリープ装置(人間冷凍保存装置)に誤って閉じ込められ、長い眠りに就く事となった2人の子供と1人の女性所員。眠りから覚めた彼等が見たものは、猿達が地球を支配する未来社会。猿達は人間を”裸の猿”と呼び、滅ぼそうとしているのだった。彼等3人と、この地で巡り合った生き残りの男1人の併せて4人の逃避行が始まる。」という内容。

「猿の惑星」では、「チンパンジーを鳩派、ゴリラを鷹派」の象徴として描いていたが、この番組では逆に「チンパンジーは『人間を絶滅させよ!』とする鷹派、ゴリラは『人間を保護せよ!』とする鳩派」という入れ替わった設定になっているのが面白い。

こちらを見て戴ければ御判りの様に、猿の特殊メークやロボットの姿が稚拙なのは否めない。当時子供だった自分ですら、「ちゃっちいなあ。」と思った程。でも、ストーリーが子供向け番組とは思えない程のシリアスさが在り、結構好きだったのだが、何故か途中位迄しか見た記憶が無いのだ。「何とか最初から通して見て見たい。」とずっと思っていたのだが、知り合いがこの番組のDVDを持っているという事で、借り受けたのが1ヶ月程前。休みの度にちょこちょこ見て、この程念願叶って全てを見終えた。

子門真人氏の独特の歌いっぷりが堪能出来るOP曲が、何とも懐かしい。そして今回初めて知ったのだが、原作は小松左京氏、豊田有恒氏&田中光二氏というSF作家の大御所3人が担当していたのだ。これだけの豪華な顔触れが、全ての生き物は、それぞれの命を精一杯に生きる権利が在る。というコンセプトを元にストーリーを作り上げたのだから、骨太なストーリーになったのも合点が行く。良い歳のおっさんが見てもかなりのめり込め、且つ恥ずかしながらジーンとしてしまう内容だった。(最終回*1がやや御都合主義的だったのは残念だが。)

余談だが、今回の記事を書くに当たって検索をしていた所、意外な事実を知る事となった。この作品でユリカ役を演じただけでは無く、当時の子供向け番組には良く出演していた子役・斎藤浩子さんは、何と先日の記事で触れた定岡正二氏の末弟・定岡徹久氏(カープファイターズOB)の奥様になられたとの事。又、こちらは未確認情報だが、彼女は同じく名子役だった斎藤こず恵さんの親戚に当たるという話も在った。「WaT小池徹平氏と京本政樹氏が親戚。」、「古田監督大木凡人氏は従兄弟。」、「志村けん氏と所ジョージ氏が遠戚。」、「槇原敬之氏とROLLY(旧名:ローリー寺西)氏は従兄弟。」等、これ迄にも意外な血縁関係を見聞して来たが、今回の話もそれに類するものだった。


② 大学受験ラジオ講座

旺文社がスポンサーの大学受験者の為のラジオ番組で、略して”ラ講”と呼ばれていた。1講座30分の内容を2講座仕立て(つまり1時間。)で、夜間に放送していた。これでも一応は受験勉強をした人間なので(笑)、この番組を毎日の様に聞いていた。OP曲として使われていたブラームスの「大学祝典序曲」が流れると、自然と「さあ勉強するか。」という思いにさせられたし、今でもこの曲を耳にするとあの頃の思い出が蘇って来る。

英語で言えば、西尾孝先生や伊藤和夫先生(「英文解釈教室」の内容を必死で頭に叩き込んだなあ。)、J・B・ハリス先生の講座が懐かしいが、一番好きだったのは御園和夫先生の講座。軽妙洒脱な語り口で、英語の面白さを色々教えてくれた先生だった。TVでも受験対策番組を持っておられ、所謂「クジラの構文」(A Whale is no more a fish than a horse is.=馬が魚で無いのと同様に鯨も魚では無い。)や一つの英単語には幾つもの意外な意味が在るといった事を学ばせて貰った。

他にも数学の寺田文行先生、古文の国広功先生に林省之介先生*2等々、名前を拝見すればその講義スタイルがパッと頭に浮ぶ程。中には鬼籍に入られた先生も居られ、過ぎ去った時の長さを感じてしまう。

ラ講は11年前に終了してしまったとの事で、その原因は少子化による番組テキストの売り上げが減少し、赤字が見込まれた為、テキスト出版及び番組スポンサーでも在った旺文社が幕引きを決断したそうだ。これ又、時代を感じさせる話で在る。

音質が決して良くは無かった放送を、少しでも聞き逃すまいと耳を澄ませていたあの頃。講師と聞き手の受講者の間には、連帯感の様なものが在った様に感じる。今ならば「ネットで受講」なんていうスタイルも在るのかもしれないが、同じ様な連帯感を覚えるものなのだろうか。
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*1 最終回には河口湖野猿公園というスポットが登場しているのだが、此処も昨年11月末で閉園しているそうだ。

*2 「気力が充実していれば、風邪なんかひかない。皆さんも気力を充実させて、受験を頑張って乗り越えて下さい!」といった、メンタル面の話を良くされていた林先生。今回初めて知ったのだが、衆議院議員(自民党)を務めておられたとの事。然も在りなんという気が。

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5 コメント

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キャッキャッキャッ (syuu)
2006-06-02 05:45:54
 猿の軍団って、ちょっと観たことがあるのですが、なんだか子供心に怖くて最後まで観ていません。でも、確か♪サルの軍団 サルの軍団・・♪って音楽、使われていませんでしたっけ?それだけはうら覚えですが少し記憶にあります(苦笑)

 ところで、河口湖野猿公園、閉鎖されてしまったのですか。ちょっとショックです。以前、行ったことがあり、サル以外の動物もいたり、何がいるのかわからない、薄暗い飼育所があったりと、結構楽しめたのですが・・・・。今はディズニーランドのようなお金もかかるけど華やかなところの方がいいのでしょうか?ちょっと悲しいですね。

 ラジオ講座、残念ながら聴いた事がないと思います。ラジオはもっぱら「オールナイトニッポン」だったので・・・(苦笑)でも、あのラジオの音を一生懸命耳を澄まして聴く感覚?って、今でも好きですね。
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“憎し~みあ~うのはもうやめて~♪” (まなぶ)
2006-06-02 21:52:46
giants-55さん、今晩は~♪



「猿の軍団」

毎週観ていました。

チャンネル争いしていた姉とも、この番組は仲良く観ていましたが、

サスペンスとしてもSFスリラーとしても、よく出来ていたという記憶があります。

“愛と~いう名の武器を取り~人間らしく戦え~♪”

そんな歌詞を憶えています☆

最終回は、拍子抜けするオチでしたが、ロマン溢れる作品でした。

人間の味方となる、チンパンジーの少年=ぺぺも記憶に残っています。

「怪傑ライオン丸」の獅子丸役だった、潮哲也さんが主役だったと思いますが、沙織役の九条亜希子さんが、現在は潮さんの奥様だそうですネ。

ライオン丸のライバルだった、タイガージョーを演じていた役者さんが、突然、交替してしまったのですが、実は撮影中のロケ先の旅館の風呂場で事故に遭い、亡くなられたと母親に聞いて、信じられないほどショックを受けてしまいました。



懐かしい作品を思い出させて頂き、有難うございました♪

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お久しぶりです。 (teru)
2006-06-02 23:33:44
giants-55さん、こんばんは(^^)



いつもこっそり、拝見させて頂いてます。



私は残念ながら『猿の軍団』は観ていなかったのですが、『猿の惑星』のほうは何回も観た記憶があります。

なぜか、必ず家族全員揃って観てましたね。



なつかしいなーなんて思っていたら、海外モノつながりで『ルーツ』思い出しました。

(クンタ・キンテのやつですねw)



こういう、ちょっとしたキーワードで昔に還ることが出来るのって楽しくて、私は好きです。



気になるので、”猿の軍団”のほう、是非観てみたいと思います。



いつも、楽しい時間をくださってありがとうございます!(^^)/
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猿の惑星・猿の軍団 (帆印)
2006-06-04 11:30:06
どちらも観ていたねぇ。

猿の惑星で、チャールトンへストンが、海岸沿いを白馬で駆けていく。馬上にはお決まりの絶世の美女が乗っかっているんだが、自由の女神の頭部を見つけて、「ここが地球だったのかぁ」と彼は叫ぶ。

子供ながら、そんなふうに、地球をしてはならないと、固く誓った。少年時代でしたわ。
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Unknown (HM-LINE)
2006-06-05 22:18:14
いろいろ書いてありますが、今の俺はかなり泥酔している為、最初のボーダフォンの話題だけ触れますね(^^;。

俺は週刊誌はガセが多いので読まないんだけど、この記事を見てなるほどねと思ったのね。

確かに相手の番号を決めることは簡単にできるし、ましてや無料だとわかればいくらでも電話ができるわけで、これは確かに大きな落とし穴ですわ。

まあ俺はドコモだからそういうのはないけど、もしそれが出来るなら、相手の許可が必要にすればいいと思いますね(^^)。

そういうのをよく考えた上でのサービスを提供してほしいと願うこのごろです。

週刊現代のこのネタにはうなずけますわ(^^;。

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