昨日辺りから、稲田朋美防衛大臣や現職閣僚(名前等は明かさず。)、官僚への“攻撃”を開始した学校法人森友学園の籠池泰典理事長。「全てを明らかにする。」という姿勢を見せた籠池氏に対し、野党は勢い付いているが、個人的には「彼の言動に対し、安易に飛び付かない方が良い。善く善く内容を検証し、事実と確認出来た事柄だけを追及するという姿勢で臨まないと、とんでもない事になるだろう。」と思っている。
今回の疑惑に関し、「森友学園への応援の声が殺到している。」と主張した籠池氏。「応援メールが10万通以上届いている。」としていたが、籠池夫人と記者との間で次の様な趣旨の遣り取りが在った。
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籠池夫人:「全国の皆様方から、10万通以上の応援メールを戴きました。」。
記者:「10万通以上って、実際に数えたんですか?」。
籠池夫人:「千通以上在ったので・・・。」。
記者:「千通というのも、きちんと数えたんですか?」。
籠池夫人:「ブログに寄せられた意見が・・・(ゴニョゴニョゴニョ)。」。
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思い付きを適当に答え、後から嘘だとばれると「記憶違いだった。謝罪します。」とするのは稲田大臣の十八番だが、籠池夫婦の発言もそういう類いの物が目立つ。好い加減な発言が少なく無いのだから、善く善く検証しないで鵜呑みにするのは、非常に危険だ。
そして、最も気を付けなければいけないのは、今回の疑惑が出て以降、籠池理事長は一貫して“安倍晋三首相への忠誠心”を崩していないという事。籠池理事長としては「安倍首相以外の政治家や官僚へ疑惑の目を向けさせる事で、安倍首相を守る。」という目論見が在るのかもしれないし、深読みすると「事実では無い適当な事を“意図的に”口にし、野党に飛び付かせる。飛び付いてわあわあ騒がせた後、事実で無い事が明らかとなれば、嘗ての“偽メール問題”と同じ状況が作れ、疑惑追及を鎮静化させられる。」という思いも考えられる。