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「薩摩芋で発電 滋賀・湖南で植え付け会」(5月13日、毎日新聞)
薩摩芋から作ったバイオガスで発電に取り組む滋賀県湖南市の市民団体「こなんイモ・夢づくり協議会」が12日、市内の農園で薩摩芋の植え付け会を開催した。
市内外から約60人が参加し、環境に優しいバイオ燃料を生み出す薩摩芋の苗約500株を植えた。
同協議会は、平成27年から近畿大の鈴木高広教授の指導で、薩摩芋を発酵させた際に出るバイオガスを使った発電技術の開発をスタート。実用化にはハードルも高いが、理論上は20株分の薩摩芋で、一般家庭1日分の電力を賄う事が出来る。
薩摩芋の栽培には、鈴木教授が独自開発した「空中栽培」【動画】を採用。水を張った棚の上に、土と苗を入れた袋を置いて育てる方法で、通常の畑に比べて栽培面積は3分の1以下と、手軽に栽培を始める事が出来る。
参加者等は、土と苗が入った袋を持ち上げ、バランスを確かめ乍ら、3段の棚に並べていた。大津市の会社員、山本翔吾さん(29歳)は「今日植えた芋から電気が出来るとは、興味深い。11月の収穫が楽しみ。」と話していた。
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「既存の原子力発電所をフル稼働させないと、電力の安定供給は出来ない。電力の需要が高まる夏には、大停電の可能性も出て来る。」という指摘も在ったが、必ずしも事実とは言えない事が判って来た。「“直ちに”全ての原子力発電所を廃止し、電力は再生可能エネルギー“だけ”で賄うべき。」なんていうのは非現実的なので、そう主張する気は全く無いけれど、でも、「福島第一原子力発電所事故」の多大な被害を考えると、「原子力発電は、必ずしも安全且つ安価なエネルギーでは無い。」という事実から、「原子力発電に頼る割合を少しづつ減らして行き、再生可能エネルギーへの依存度を上げて行く努力は必要。」だと思う。(「安定供給が少しでも高い再生可能エネルギーを見出だした上で。」とい大前提が在るけれど。)
そういう意味では、実用化のハードルが高いと言うけれど、今回のニュースは興味深い。「個々人が、出来る範囲内で“発電”に取り組む。」というのは、今後大事になって行くのではなかろうか。
サツマイモの発酵ガスで発電、いいですね~発酵させて芋焼酎も出来て電気も使えるんですね(笑)。
「原子力発電が無いと資源の無い日本では電力維持できない」、何とも脅迫的な理論です。
「ただちに原発を止めて再生可能エネルギーだけでまかなうべし」、理想だけど現実的ではない・・・確かに。
そうすると「原発を段階的に減らしながら再生可能エネルギーにシフトしていく」のが最も現実的ですね。
ただし、「段階的に」というのが曲者で、「いついつまでにどれだけ減らしていくか」という罰則付き強制ノルマ表が無ければ、いつまでたっても「段階的」が続くことでしょう。
5年前に日銀の黒田総裁が掲げたデフレからの脱却もそうだし、安倍晋三氏が当時の民主党政権と約束した「消費税率アップ」&「議員の身を切る改革」も、何かと勝手な理屈をつけて先延ばしにしているのは、必ず達成しなければわが身が危ういという切実感が無いからでしょう。
むしろ性急すぎるぐらいの目標値を掲げて、それに向かって必死に知恵を絞れば、案外早く解決する問題だと思いますよ、だって今はまだ優秀な人材が日本にはいますから。
首相だった際、「イラク復興支援特措法が定める『非戦闘地域』の定義に付いて問われると、「自衛隊が活動している地域が非戦闘地域だ。」と訳の判らない答弁で通したり、理屈に合わない点を問われると「其れがどうした!何が悪い!!」的な開き直りを見せる等、劇場型政治を推し進めた事も含め、小泉純一郎元首相には多くの「負の面」が在る。でも、彼が数年前から主張する原発廃止には説得力を感じています。一番大きいのは「原発事故からずっと“実質的に”原発稼働されていないのに、暑い夏でも電力不足は発生していない。『原発が無ければ電力がストップする。』というのは嘘だ。」という主張。
「“段階的に”というのが曲者。」、此れは全く同感ですね。唯でさえ自分達に不利な事は行わない(又は先延ばしにする)のが十八番の政治家や官僚が跋扈する国ですから、具体的なスケジュールや達成時期等を明示しない政策は意味を為さない。
自分も日本人の優秀さを信じておりますので、後は如何に其の能力が生かせる環境を構築するかですね。