新年も５日目なのに、「紅白」を語る

新年も５日目なのに、「ＮＨＫ紅白歌合戦」に付いて何故語るのか？其れは今日、ネット上で次の記事を目にしたからだ。

 

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「デーヴ　紅白歌合戦視聴率に物申す」（１月５日、日刊スポーツ）

 

５日放送のＴＢＳ系「サンデージャポン」【動画】（日曜午前１０時）で、デーヴ・スペクターがＮＨＫ紅白歌合戦の視聴率に付いて物申した。

 

「もう視聴率の絡繰り止めましょうよ。紅白は第２部だけの視聴率４４．５％で、４２．２％の『半沢直樹』【動画】に勝ったって言ってるけど、第１部と２部を足した平均は４０．７％。頼んでないのに、勝手に５分間のニュースを入れて、２部にしてる。」。

 

司会の爆笑問題の田中裕二は「正論過ぎて判んない。」、他の出演者からも大声で発言を遮られ、デーヴは「正直に生きましょうよ！！」。

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ヴァラエティー番組にモラルなんか求めていないし、露悪趣味な内容が嫌いな訳では無い。でも、「サンデージャポン」の場合は余りに露悪的で、尚且つ視聴率至上主義な所が鼻に付き、見なくなってから久しい。

 

ドラマ「半沢直樹」は、「サンデージャポン」と同じＴＢＳ系列で放送された。「紅白が３年連続で、年間視聴率（関東地区）トップとなった。」という報道に対して、ＴＢＳの人間は「本当は、内がトップ。」という思いが在るだろうし、そんな“空気”を感じてのデーヴ氏の発言なのかもしれないが、自分も同じ疑問を感じていたし、業界としてはアンタッチャブルな「視聴率の絡繰り」を指摘したのは評価。

 

「長丁場なので、インターミッションを入れただけ。」と言うのならば、出場歌手をもっと減らして、全体の時間を短縮すれば良い。「第１部」や「第２部」なんていう、「視聴率底上げ」の為の小賢しい策は不要。

 

今回の紅白、紅組にＡＫＢグループから「ＡＫＢ４８」、「ＳＫＥ４８」、「ＮＭＢ４８」と３組が選ばれた事に対して、「ＡＫＢグループだけで３枠とか、絶対おかしい。」、「ＡＫＢの所為で、モーニング娘。が出られなかった。」、「最低の紅白だ。」といった批判の声が、多く上がったと言う。

 

「ＡＫＢグループが３枠を得た為に、モーニング娘。が出られなかった。」のどうかは判らないが、其の為に涙を呑んだ女性歌手が居たのは確かだろう。ＡＫＢグループの仕掛け人・秋元康氏は安倍晋三首相の“御友達”の１人として知られており、「皆様のＮＨＫ」から「安倍様のＮＨＫ」に変わりつつ在ると言われるＮＨＫとしては、何等かの配慮が在ったのかもしれない。＊１

 

「ファンで無い人から見たら、ＡＫＢもＳＫＥもＮＭＢも同じ様な物。ＣＤのセールスを見れば、此の３組の出場も納得出来ますが、多くの視聴者が違和感を覚えるのも当然の事。しかし、今年はＮＨＫでＡＫＢの冠番組が始まり、益々べったりの関係。ネット上では、『紅白“口パク”合戦』等と揶揄されています。」という芸能記者の話がネット上に載っていた。

 

実力の世界だから、実力が在れば紅白に選ばれるのはおかしくないし、芸能記者が言っている様に、ＣＤのセールスを見れば３組の出場というのも「在り。」なのだろうけれど、「“実質的には１つのグループなのに、幾つにも分かれて出場っていうのはなあ・・・。」という思いが、全く彼女達に興味が無い自分としては正直在る。「こういう形がＯＫならば、『ＳＭＡＰ』や『嵐』のメンバーを他の“ジャニタレ”と組ませ、例えば『キムタクと～』とか『松潤と～』の様な形でグループを“増産”して行けば、もっと『ジャニーズ枠』が取れるかも。気付いて見たら、ＡＫＢグループとジャニタレだけの紅白になっていたりして。」なんぞと嫌みな思いも。

 

＊　同じ秋元氏が仕掛けた「おニャン子クラブ」も、幾つかのグループに細分化されていたけれど、此方の情報によると意外な事に「おニャン子クラブのメンバーで紅白に出演したのは、今の所、工藤静香さんだけ。」なのだそうだ。