ゴールデンイーグルスの、と言うよりも球界のスーパー・ルーキーの田中将大投手に対し球団が或る禁止令を出した。スポーツ紙等で報じられていたので御存知の方も多いと思うが、それは「肩に負担が掛かるので、シーズン中はやらない様に。」という事実上のボウリング禁止令。何でも今年の年明けに216というベスト・スコアを叩き出した程、田中投手は大のボウリング好きなのだそうだ。
このニュースに関連して21日付けの東京新聞には、「”金の卵”は趣味封印」という記事が掲載されていた。投手の肩や肘を守る為にNGとされている物は結構在るが、それ等は本当に根拠の在る物なのか、はたまた単なるジンクスに過ぎない物なのかという視点で記されたもの。
先ずはボウリングに付いてだが、ゴールデンイーグルスのチーム・ドクターで在る小松田辰郎医師は「ボウリングをすると肩や肘に思わぬアクシデントが起こる危険性が在る。高校生の様に何でも自由に出来る訳では無い。田中投手にそういう意識を身に着けて欲しいという教育の一つ。」と、又、スポーツ・ドクターの富家孝氏も「ボウリングと野球の投手が使う肩は違うので、故障する危険が在る。やはりやらない方が良い。」と語る等、どうやらこの件に関しては医学的な根拠は在りそうと記事は記している。
シャドー・ピッチングを行う際にタオルを用いる事に関して、元マリーンズ投手で江戸川大学教授の小林至氏は「何も持たないで思い切り空振りすると(肩に)負担が掛かるというのが理由の様だが、本当に科学的な根拠が在るかどうかは判らない。」と。
そして科学的な根拠云々の検証は無いのだが、野球解説者のエモやんの過去の体験談が載っていた。それによると彼が嘗て先輩投手から「身体に良くない。」と言われたのは、何と麻雀だったという。その理由は夜更かしするからというのでは無く、「牌を摘まむ動きが肩や肘に悪いから。」というのだから、地井武男氏のテレビCMでの台詞ではないが「驚きだよね。」という感じ。
プロ野球選手の肉体管理という話になると、自分やハムぞー所長様、破壊王子様等の世代にとってはスーパー・アイドル?のカネやん(その御言葉の数々は正に金言。)を取り上げない訳にはいかない。彼と同時代に現役生活を送った選手達に「カネやんの印象」を聞くと、声を揃えて「あれ程我が儘で自己中心的な人は居なかった。」という回答が返って来るだろう。「自チームの投手が勝利投手の権利をもう少しで掴もうとしている中、一選手の彼が監督を無視してスタスタとマウンドに向かい、結局投手交代を認めさせてしまった上でその後を投げ勝ち、勝利投手の座を奪い取ってしまう。」なんて事が在ったという程の”金田天皇”ぶりからすれば当然かもしれない。
しかし、「あれだけ肉体管理を極限迄行なっていた選手も居なかった。」という回答も同時に多いと思う。「キャンプには自ら鍋や食材を持ち込んで、健康に良い鍋料理を自ら作って食していた。」、「利き腕の左腕の肘を冷やさない為、寝る時は必ずサポーターを真夏でも着用していた。」、「肩や肘を壊してはいけないと、利き腕で我が子を抱かなかった。」等々、そのストイックな迄の肉体管理は伝説の域に達している。南海ホークスに在籍していた頃のエモやんも、当時敵チーム(ロッテオリオンズ)の監督だったカネやんに、素足にスパイクを履いている所を見付かり、「足が冷えて、腰や肩に来るぞ。」と注意されたという。流石のカネやん。「カネムラさんですか?」と答えた内海哲也投手に対し、広岡御大が激するのもむべなからぬ所だ。
話を元に戻すが、前出の小林氏はヤンキースに在籍していたアーロン・ブーン選手の例を挙げ、ゴールデンイーグルスの今回のボウリング禁止令を肯定している。ブーン選手は2004年1月に、バスケットボールをしていて足を骨折し、球団はこれを理由に彼を解雇した。「大リーグでは、例えオフで在っても他のスポーツをしてはいけないと契約の中にちゃんと書いてある。球団にしてみれば、多額の投資を守る為に、選手の行動を縛るのは当然の事。」*1と小林氏は強調する。
スポーツ選手にとっては、己が肉体に気を配るのは当然の事。プロで在るならば一層、金を稼ぎ出す肉体は最大の財産の筈。莫大な金を稼ぐ代償に、或る程度の不自由を被るのは致し方無いと自分は考える。ましてや、プロ経験の短い若手選手達は特にだ。
*1 団体競技で在る野球の場合、それなりに厳しいドレス・コードが設けられるのは判らないでも無いのだが、某チームの様に「私服に穴開きジーンズ着用は許さん!」というのはどんなものか。個人的には穴開きジーンズが格好良いとは全く思わないが、でもこの程度のファッションを大の大人に禁じるというのは・・・。
このニュースに関連して21日付けの東京新聞には、「”金の卵”は趣味封印」という記事が掲載されていた。投手の肩や肘を守る為にNGとされている物は結構在るが、それ等は本当に根拠の在る物なのか、はたまた単なるジンクスに過ぎない物なのかという視点で記されたもの。
先ずはボウリングに付いてだが、ゴールデンイーグルスのチーム・ドクターで在る小松田辰郎医師は「ボウリングをすると肩や肘に思わぬアクシデントが起こる危険性が在る。高校生の様に何でも自由に出来る訳では無い。田中投手にそういう意識を身に着けて欲しいという教育の一つ。」と、又、スポーツ・ドクターの富家孝氏も「ボウリングと野球の投手が使う肩は違うので、故障する危険が在る。やはりやらない方が良い。」と語る等、どうやらこの件に関しては医学的な根拠は在りそうと記事は記している。
シャドー・ピッチングを行う際にタオルを用いる事に関して、元マリーンズ投手で江戸川大学教授の小林至氏は「何も持たないで思い切り空振りすると(肩に)負担が掛かるというのが理由の様だが、本当に科学的な根拠が在るかどうかは判らない。」と。
そして科学的な根拠云々の検証は無いのだが、野球解説者のエモやんの過去の体験談が載っていた。それによると彼が嘗て先輩投手から「身体に良くない。」と言われたのは、何と麻雀だったという。その理由は夜更かしするからというのでは無く、「牌を摘まむ動きが肩や肘に悪いから。」というのだから、地井武男氏のテレビCMでの台詞ではないが「驚きだよね。」という感じ。
プロ野球選手の肉体管理という話になると、自分やハムぞー所長様、破壊王子様等の世代にとってはスーパー・アイドル?のカネやん(その御言葉の数々は正に金言。)を取り上げない訳にはいかない。彼と同時代に現役生活を送った選手達に「カネやんの印象」を聞くと、声を揃えて「あれ程我が儘で自己中心的な人は居なかった。」という回答が返って来るだろう。「自チームの投手が勝利投手の権利をもう少しで掴もうとしている中、一選手の彼が監督を無視してスタスタとマウンドに向かい、結局投手交代を認めさせてしまった上でその後を投げ勝ち、勝利投手の座を奪い取ってしまう。」なんて事が在ったという程の”金田天皇”ぶりからすれば当然かもしれない。
しかし、「あれだけ肉体管理を極限迄行なっていた選手も居なかった。」という回答も同時に多いと思う。「キャンプには自ら鍋や食材を持ち込んで、健康に良い鍋料理を自ら作って食していた。」、「利き腕の左腕の肘を冷やさない為、寝る時は必ずサポーターを真夏でも着用していた。」、「肩や肘を壊してはいけないと、利き腕で我が子を抱かなかった。」等々、そのストイックな迄の肉体管理は伝説の域に達している。南海ホークスに在籍していた頃のエモやんも、当時敵チーム(ロッテオリオンズ)の監督だったカネやんに、素足にスパイクを履いている所を見付かり、「足が冷えて、腰や肩に来るぞ。」と注意されたという。流石のカネやん。「カネムラさんですか?」と答えた内海哲也投手に対し、広岡御大が激するのもむべなからぬ所だ。
話を元に戻すが、前出の小林氏はヤンキースに在籍していたアーロン・ブーン選手の例を挙げ、ゴールデンイーグルスの今回のボウリング禁止令を肯定している。ブーン選手は2004年1月に、バスケットボールをしていて足を骨折し、球団はこれを理由に彼を解雇した。「大リーグでは、例えオフで在っても他のスポーツをしてはいけないと契約の中にちゃんと書いてある。球団にしてみれば、多額の投資を守る為に、選手の行動を縛るのは当然の事。」*1と小林氏は強調する。
スポーツ選手にとっては、己が肉体に気を配るのは当然の事。プロで在るならば一層、金を稼ぎ出す肉体は最大の財産の筈。莫大な金を稼ぐ代償に、或る程度の不自由を被るのは致し方無いと自分は考える。ましてや、プロ経験の短い若手選手達は特にだ。
*1 団体競技で在る野球の場合、それなりに厳しいドレス・コードが設けられるのは判らないでも無いのだが、某チームの様に「私服に穴開きジーンズ着用は許さん!」というのはどんなものか。個人的には穴開きジーンズが格好良いとは全く思わないが、でもこの程度のファッションを大の大人に禁じるというのは・・・。
テニスって、技術やセンスがいるスポーツだし、自分の体力も考慮に入れながら、攻めのプレーを組み立てる。頭もすごく使う。予測する目もいる。。
趣味でやってるところでもいいから、イチローがラケット振ってるのを一度でいいから見てみたいのですが、あ~~~惜しいなあ~~
そんなことはありえないですよね。
マージャンを始めたら、面白くて止められないし、一人抜けるなんていい出せないし・・・昔のジャンきちの独り言です。
広岡御大といえば、本日のネット記事で、谷選手を「あんなの使えん」とバッサリ切って捨てたようなんですが、谷選手はどうなんでしょう?今年の補強は、門倉選手も含めて補強なのか補弱なのか。
さて、当方のブログへのコメントありがとうございました。
一身上の都合(転勤)により、当方ブログの活動をしばらく休止いたしますが、giants-55さんのバラエティに富んだエントリ、バランスのとれた思考、吼えるトコには吼えるこのブログが毎日の楽しみです。また、ここのコメント陣の皆様も随分と博学でいらっしゃって、大変勉強になっております。
ご挨拶とお礼がてら。長文、大変失礼いたしました。
超一流と呼ばれるアスリートは、違うスポーツの世界に行っても超一流になれる可能性が高いなんて言いますよね。三冠王に三度輝いた落合博満氏も、確かプロ入りする前はプロのボウリング選手になろうと真剣に考えていた程の腕前だったとか。イチロー選手もあのしなやかさを考えると、別の分野でも超一流になれそうな雰囲気は確かに在ります。
最近は自主トレに様々な分野の事柄を取り入れる選手が増えて来ました。桑田投手(ジャイアンツ)の様にピアノの訓練をしたり、和田投手(ホークス)の様に弓道の練習をしたり、はたまた下柳投手(タイガース)の様に格闘技の選手と共にトレーニングしたりと、昔では考えられない様な幅広さ。色々試みるのは悪い事では無いのですが、くれぐれも怪我等をして本業に支障が出ない様にして欲しいもの。
亡くなった父親が大の麻雀好きで、自分が小さい頃には週末に良く部下を自宅に呼んで、夜通しで麻雀をやっていました。客室にジャン卓を置き、ジャラジャラと牌を掻き混ぜる音が良く聞こえていたのが印象に残っています。母親がおつまみや夜食を作り、それを自分が部屋に運んだりしていたのですが、ドアを開けるとモウモウとした煙草の煙が外に流れ出して来て、とても嫌でした。子供の頃は家族で麻雀をしたりしていましたが、大人になってからは一切しなくなったのも、煙草が苦手で且つ当時の嫌な思い出が脳裏に刻み込まれている事も大きく影響していると思います。
真の一流選手は自己管理がきちんと出来るもの。一見無茶をしている様で、それ以上に自己研鑽&自己節制している筈で、田中投手もそういった超一流の選手になって欲しいですね。
まずタバコを吸わない人間には、あの場所は苦痛であること(止めてから)。
それと博才がないことに気がついたからです。
同じぐらいの器量だと「何が何でも勝ってやる」と思う人が勝ちます。
ある時、それに気づきました。
それと既にご指摘のとおり
一人が止めたいと行っても、簡単に止められない・・・
長時間同じ姿勢でいる麻雀は
いかにも体に悪そうですねえ。
野球選手は気分転換程度にしてほしいものです・・