昨日、都心や横浜では、今シーズンの「初雪」が観測された。全国的に冷え込みが強まったそうだが、自分が住む地域も、終日寒かった。
冷え込みが強まると、どうしても入試の頃を思い出してしまう。「雪が降り頻る中、寒さに震え乍ら、入試会場に向かった。」とか「悴む手でシャーペンを握り、必死で答案用紙に書き込んで行った。」とか、良い思い出は皆無に等しい。
今日は「1月13日」だが、第1回の「大学入試センター試験」が行われたのは、1990年の此の日。もう26年が経つ訳だ。因みに「大学入試センター試験」の前身で在る「大学共通第1次学力試験」の第1回は、1979年の矢張り1月13日に行われたと言う。(自分は、共通一次世代だ。)
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「センター試験の不正行為、10年で65件 替え玉は2件」(1月12日、朝日新聞)
2006~2015年の10年間の大学入試センター試験で、2件の替え玉受験を含む65件の不正行為が在った事が明らかになった。大学入試センターによると、不正行為をすると、全ての受験教科・科目の成績が無効になり、67人が処分を受けた。
替え玉受験の内1件は2008年、東京海洋大の試験場で、2日目の数学Ⅰと数学Ⅱの試験で在った。体調不良で帰宅した高校の女子生徒の名前と受験番号を使い、同級生の女子生徒が自席で受けた。机上の受験票の受験番号と答案の受験番号が違う事に、試験監督が気付いて発覚。代わりに受験した生徒は既に推薦で合格しており、「同情した。」と話したと言う。
もう1件は、2010年に京都橘大の試験場で在った。高校の男子生徒同士が事前に打ち合わせ、互いに相手の名前と受験番号で受けた。採点の段階で、数学Ⅱの解答に不審な点が見付かり、2人から事情を聴くと、不正を認めたと言う。
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「2006~2015年の10年間の大学入試センター試験で、65件の不正行為が在った。」という事は、不正行為発覚率は「6.5件/年」という事になる。
昨年、「インドで大規模なカンニングが、堂々と行われている。」事が大きく取り上げられていたが、彼に比べたら「6.5件/年」という不正行為発生率も霞んでしまう。と言って、真面目に試験を受けた絶対多数の生徒を思うと、不正行為が絶対に許されないのは言う迄も無いが。